新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.09.18 / 掲載日:2026.09.18
買うならどっち?《ライズ/ロッキー vs クロスビー》
クルマ購入の達人、渡辺陽一郎がズバリ指南!
買うならどっち? 売れ筋モデルガチンコ対決!
クルマ選びで「デザインは好きだけど実用性は?」「価格に見合う価値はある?」などで悩んでいるユーザーも多いはず。ここでは、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が売れ筋の22モデルを徹底チェック!失敗しない選び方をわかりやすく解説しよう。
●解説:渡辺陽一郎
販売現場の事情に詳しいカーライフ・ジャーナリスト。
クルマは高額だという、現実に即したシビアな視点が特徴だ。
※本記事の内容は月刊自家用車2026年10月号制作時点(2026年8月中旬)のものです。
ガチンコ対決! TOYOTA/DAIHATSU ライズ/ロッキー vs SUZUKI クロスビー

SUVニーズを支える希少なエントリーモデル
空前のSUVブームが続くなか、全長4500㎜以下のコンパクトクラスでも、全幅は1700㎜を超える3ナンバー車が大半を占める。多くのSUVがグローバル市場を見据えて開発されているからだ。その点、ライズ&ロッキーとクロスビーは極めて貴重な存在といえる。いずれも貴重な5ナンバーサイズに収まり、これ以外の5ナンバーSUVといえば軽自動車派生のジムニーシエラ/ノマドくらいしか見当たらない。最小回転半径も小さく、運転に苦手意識のある人でも安心して扱えるのが大きな利点だ。
ボディサイズを比較すると、クロスビーのコンパクトさが際立つ。全長は3760㎜、全幅は1670㎜に抑えられており、狭い路地でのすれ違いも苦にならない。見切りが良い運転席からの視界も抜群で、取り回しのしやすさは抜群だ。それでいてクロスビーは後席が驚くほど広い。全長はライズ&ロッキーより235㎜短いにもかかわらず、身長170㎝の大人4名が乗車した際の後席膝先空間は握りコブシ2つ半に達する。ライズ&ロッキーは同条件で握りコブシ1つ半だから、後席のゆとりはクロスビーの圧勝だ。
一方、荷室の広さではライズ&ロッキーが巻き返す。後席使用時の荷室長は755㎜を確保。クロスビーは後席を前方にスライドさせて荷室を最大化しても525㎜にとどまるため、勝手の良さはライズ&ロッキーが優れている。
外観のデザインは対照的だ。ライズ&ロッキーは大開口のフロントグリルを備えた王道のSUVスタイルで、独自の迫力と力強さを主張する。クロスビーも最新モデルはフロントマスクに厚みが加わり、よりSUVらしいタフな装いをプラス。すなわちライズ&ロッキーに近い存在感を獲得している。
ライズ&ロッキーはシリーズ式のハイブリッド車も選べるが、販売の主力を担うガソリン車の動力性能や車両重量は両モデルほぼ同等で、加速性能に大きな差はない。クロスビーは改良により1ℓターボから1.2ℓ自然吸気へ変更されたが、扱いやすさは上々だ。走行安定性も両モデルとも十分なレベルにある。何よりともにガソリン車の車両重量が1トンを切っており、軽快で軽やかなドライブフィールが味わえる。維持費の安さや燃費の良さも大きな魅力といえるだろう。日常生活での実用性とコストパフォーマンスの高さは折り紙付きだ。
後席の広さと快適性を重視するならクロスビー、SUVらしいスタイルと荷室の広さを求めるならライズ&ロッキーを選びたい。
TOYOTA/DAIHATSU ライズ/ロッキー
価格:180万700〜244万2000円/176万1100〜246万7000円

抜群のサイズ感とこなれた価格が魅力
5ナンバー枠にしっかり収まるコンパクトSUV。エントリーモデルが200万円を余裕で切る抜群のコストパフォーマンスを持つ。トヨタが販売するライズは、ダイハツ・ロッキーの姉妹車にあたる。
全長3995㎜、全幅1695㎜という扱いやすいサイズ感で、最小回転半径も4.9~5.0mと取り回しはコンパクトカー感覚に近い。
パワーユニットは2WD(FF)に1.2ℓガソリンNAと1.2ℓハイブリッド、4WDには1ℓターボと用途に合わせて選べる。コンパクトな車体ながら荷室や室内空間の使い勝手も優秀。手軽な予算で狙える実力派SUVとして販売ランキングの上位常連を占めている一台だ。
■主要諸元(1.2Z 2WD) ●全長×全幅×全高:3955×1695×1620㎜ ●ホイールベース:2525㎜ ●車両重量:980㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1196㏄直列3気筒DOHC(87PS/11.5㎏-m) ●トランスミッション:CVT ●駆動方式:2WD ●WLTCモード総合燃費:20.7㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディングトレーリング(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:195/60R17








おすすめグレードと理由
ライズ G(1.2ガソリン 2WD) 価格:195万8000円
ライズ&ロッキーの真価は、コンパクトカーのように気軽に使い倒せる点にある。ハイブリッドも選べるが、最もお買い得なのはガソリン車のライズ 1.2Gだ。LEDヘッドランプ、フルオートエアコンなど必要な装備をしっかり揃えながら190万円台に収まる価格設定は、文句なしに割安だ。
SUZUKI クロスビー
価格:215万7100〜250万300円

昨年の大幅改良で、性能&機能が大きく向上
ハスラーの小型乗用車を望む声に応えて誕生したスモールSUV。2025年のビッグチェンジでフロントマスクの厚みが増し、SUVとしての存在感を大幅に強化。パワーユニットも従来の1ℓターボから新開発の1.2ℓマイルドハイブリッドへ変更され、実用域での扱いやすさと優れた燃費性能を高い次元で両立している。
装備面も充実。最新の車載ITが用意されたほか、安全装備も「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」へ強化。広々とした室内空間や使い勝手の良いシートアレンジ、頼もしい悪路走破性も大きな魅力で、デザイン・走り・安全性の全面刷新により人気が再燃している。
■主要諸元(ハイブリッドMZ 2WD) ●全長×全幅×全高:3760×1670×1705㎜ ●ホイールベース:2435㎜ ●車両重量:990㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1197㏄直列3気筒DOHC((80PS/11.0㎏-m)+モーター(2.3㎾/60Nm) ●トランスミッション:CVT ●駆動方式:2WD ●WLTCモード総合燃費:22.8㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディングトレーリング(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:175/60R16








おすすめグレードと理由
HYBRID MZ(2WD) 価格:233万5000円
最上級グレードのHYBRID MZがお買い得だ。ベースグレードのMXに対して、アダプティブハイビームシステム、ステアリングヒーター、LEDフォグランプなど約22万円相当の装備が追加されるにもかかわらず、価格アップは約17万円に抑えられている。満足度の高さは間違いなくMZだ。