中古車購入ガイド
更新日:2026.09.19 / 掲載日:2026.09.19
買い時が到来した国産プレミアムセダン、トヨタ クラウン(S220系)中古車購入ガイド

グーネットの人気中古車ランキングのなかでも、常にベスト10に入るモデルといえばトヨタ クラウン。70年以上の歴史を誇る日本を代表するモデルで、日本の高級車マーケットを長らく先導してきた。2022年には新世代のクラウンが発表され、クロスオーバーモデルを主体に多彩なバリエーションを披露。日本を代表する高級車であるのは70年前から変わらないが、新しい価値観を提供し大きな話題となった。今回は、2018年に発売された15代目(S220系)の魅力を紹介しつつ、最新の中古車動向をお伝えしたい。
トヨタ クラウン(S220系)ってどんなクルマ?

1955年の発売以来、常に革新に挑んできた高級セダンのクラウン。2018年6月にはフルモデルチェンジを受けて15代目(S220系)が誕生した。従来型も躍動感のあるデザインが定評だったが、新型は凝縮された強さと洗練されたエレガンスを両立させた躍動感のあるデザインに仕立てられている。また、スポーティな「RS」には、流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプを設定したほか、メッシュタイプのフロントグリル、サイドエアダムスカート、専用18インチアルミホイールなどを設定し、より精悍な見た目に。

インテリアは、クラウンに相応しい上質な仕立てを保ちつつ、海外のプレミアムブランドにも負けない質感を獲得。特にこの世代では、適度に囲まれたコックピットを採用し、ドライビングに集中できる空間を創出している。インパネ中央の奥には8インチ、手前には7インチのダブルディスプレイを採用し、視認性を改善したほか、圧迫感の少ない開放的な空間を実現したのが見どころ。リアシートは、足もとのスペースを拡大。シートは、日本人の体型に合わせた座面形状の最適化がなされており、ロングドライブ時の疲労を軽減している。

プラットフォームは、TNGAを新たに採用。低重心化とともにフードフェンダーのアルミ採用、前後重量配分の最適化などが行われている。「RS」には、専用のフロントスタビライザー、リニアソレノイド式AVSを採用することで走りの性能はさらにアップ。リヤスポイラーの装着により、ダウンフォースを確保しつつ、高速安定性を向上させた。パワートレインは、2.5L 直4ハイブリッド、3.5L V6ハイブリッド、そして2.0L 直4ターボの3種類を設定。特に2.5LハイブリッドはJC08モード燃費で24.0km/Lという低燃費を実現したのがトピック。そのほか、第2世代「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備したほか、ネットワークを通じてさまざまなサービスを受けられるコネクティッドサービスも受けられる。
・全長:4910mm(2018年6月)
・全幅:1800mm(2018年6月)
・全高:1455mm(2018年6月)
・WLTCモード 16km/L(2018年6月・RSアドバンス)
データで読み解くトヨタ クラウン

2026年9月現在、クラウン(S220系)の中古車価格帯と中古車平均価格は次のとおりとなっている。
新車価格帯:460万6200円~718万7400円(2018年6月発売時)
中古車価格帯:230万円~540万円
中古車平均価格:330万円(クラウン)
中古車平均価格:340万円(クラウンハイブリッド)
グーネット掲載台数:約1200台
2018年の発売から8年が経過した先代クラウン(S220系)。物件はハイブリッドが主流となっており、2.0L 直4ターボは非常に少ない。中古車価格帯は230万円~540万円で、初期型ならば新車時のおおよそ半額で入手可能。掲載台数も豊富にあるので、クラウンの中古車を探すならこの世代を中心に探すのがよい。なお、先々代(S210系)は100万円台の車両も豊富。予算が限られているなら、こちらも検討しておきたい。
なお、中古車平均価格と掲載台数の推移(過去2年間)は次のようになっている。


グレード別中古車掲載台数
クラウン(S220系)の主なグレードは「B」、「S」、「G」、「RS」、「RSアドバンス」で展開されている。パワートレインは先にも述べたとおり、2.0Lターボ(8AR-FTS)、2.5Lハイブリッド(A25A-FXS)、3.5Lハイブリッド(8GR-FXS)の3タイプが設定され、それぞれ組み合わせるとバリエーションは豊富。また、一部グレードには4WDも設定され、グレード名の後に「Four」と表記されている。
| グレード | 概要 |
| B | 装備を抑えたエントリーグレード |
| S | 標準グレード |
| G | 装備充実の上級グレード |
| RS | スポーティグレード |
| RSアドバンス | 走りを強化したフラッグシップ |
「B」は装備を厳選し価格を抑えたエントリーグレード。「S」は17インチホイールを装着(3.5Lハイブリッドは18インチ)。また、Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプが装着される。上級グレード「G」は、3眼LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能&おもてなし照明付き)に加え、ヘッドランプクリーナーも装備。スポーティモデルの「RS」には専用フロントグリルや前後バンパーなど、走りを強化したグレード。なかでも「RSアドバンス」には対向4ピストンアルミモノブロックキャリパー、ロングデュアルフロントエキゾーストパイプが与えられ、スポーツセダンの名に恥じぬ走りの実力を持つ。

エントリーグレード「B」系はほとんど流通していない。もっとも豊富なのがフラッグシップの「RSアドバンス」で、全体の39%を占めている。標準グレード「S」系がそれに次いで25%。「G」、「RS」はそれぞれ18%とほぼ同じ割合が流通。この世代のクラウンは走りが売りだけに、「RSアドバンス」の割合が多いようだ。
走行距離別中古車掲載台数

発売から8年が経過しているため、全体的に走行距離が伸びている車両が目立つ。1万km未満は数%程度しか存在しない。3万km未満は15%と、低走行車両の割合が少ない。ボリュームゾーンは7万km以上で、全体の35%。なかには10万kmオーバーの車両も目立つ。とはいえ、低走行にこだわるよりも整備がしっかりと行き届き、記録簿があるかどうか、室内(特に後部座席は要チェック)は綺麗かどうかなど、車両そのものをじっくり確認して選ぶとよい。
年式別中古車掲載台数

クラウン(S220系)は大規模なマイナーチェンジは行われず、モデルライフを通して2度の小改良に留まっている。最初の改良は2020年4月のこと。TコネクトSDナビゲーションにスマートフォン連携機能を追加したほか、室内の仕様を一部変更し高級感をアップ。2020年11月の改良では、「RSアドバンス」、「RSアドバンス Four」、「G」、「G Four」に本革シートを採用したほか、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用のSDナビゲーションを導入。さらに、「ドライバー異常時対応システム」を搭載した「トヨタセーフティセンス」の採用など、安全面もグレードアップしている。
2020年4月:一部改良
2020年11月:一部改良
掲載台数が多いのは2019年式で全体の30%を占めている。これに2018年式、2021年式が続く。マイナーチェンジがないのでどの世代も内外装に大きな差はなく、どの年式も古さを感じさせないのが魅力。安全性重視ならば2020年11月の一部改良以降のモデルを狙うとよいだろう。
結論、ねらい目のグレードや年式は?

先代モデルといえど高いニーズのため、中古車価格は安定している。平均価格は340万円(ハイブリッド)だが、クルマの車格や完成度を考慮すると決して高くはない。流通量が豊富にあるので、好みの仕様を探しやすいのも魅力といえそうだ。おすすめ年式は、在庫豊富な2019年式。グレードは走りも楽しめる「RSアドバンス(2.5Lハイブリッド)」となるだろう。