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更新日:2026.09.01 / 掲載日:2026.09.01

MR2、2028年復活!? 新開発2L直4をミッドシップ搭載、セリカと基本骨格を共有か

次期MR2予想CG

トヨタの名スポーツカー「MR2」が、いよいよ復活に向けて動き始めている。現在、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)がスーパー耐久シリーズという過酷な実戦の場で開発を続ける「GRヤリス M コンセプト」。その取り組みの先には、次世代MR2を含む新たなスポーツカーの商品化がある可能性が高い。本誌が掴んだ情報を総合すると、新型MR2の登場時期は2028年頃がひとつの目安となりそうだ。

新型MR2を占ううえで、最大のヒントとなっているのがGRヤリス M コンセプトだ。

通常のGRヤリスはフロントにエンジンを搭載するが、M コンセプトはエンジンとトランスミッションをドライバー後方へ移設。さらに4WDシステムを組み合わせた、異例ともいえるミッドシップ4WDレイアウトを採用している。

搭載されているのは、トヨタが新たに開発している「G20E型」と呼ばれる2.0L直列4気筒エンジンだ。小型・高出力を狙った新世代ユニットで、GRヤリス M コンセプトではターボを組み合わせている。

そして重要なのが、トヨタがこの車両をスーパー耐久シリーズへ実際に投入していることだ。耐久レースという極めて厳しい環境のなかで、エンジンだけでなく、ミッドシップ化による重量配分、冷却、シャシー、サスペンション、さらに4WDシステムまで含めて開発を進めている。トヨタ自身も「走り、壊し、フィードバックを得る」というモータースポーツ起点の開発を明言しており、ここで蓄積されるノウハウが将来の市販スポーツカーへつながっていくことは十分考えられる。

そこで浮上してくるのが、新型MR2と新型セリカである。トヨタが現在開発しているミッドシップスポーツ用の基本骨格を、ひとつの車種だけで使用するのではなく、複数のスポーツモデルへ展開する可能性があると考えられる。つまり、GRヤリス M コンセプトで開発している技術をベースとして、MR2とセリカというキャラクターの異なる2台を作り分ける構想だ。

ここで興味深いのが駆動方式である。

スーパー耐久を走るGRヤリス M コンセプトはミッドシップ+4WDだが、市販MR2まで必ず4WDになるとは限らない。むしろ歴代MR2が持っていたキャラクターを考えれば、新型MR2はミッドシップエンジン+後輪駆動という、シンプルな2WDのピュアスポーツとして登場する可能性がある。

一方、新型セリカにはGRヤリス M コンセプトで磨き上げたミッドシップ+4WDの技術を投入するという棲み分けも考えられる。

同じ基本骨格やエンジンを使いながら、MR2は軽量なミッドシップ2WDによるハンドリングを最優先したピュアスポーツ、セリカは高出力エンジンと4WDによる速さと安定性を追求したハイパフォーマンススポーツ、といった具合だ。

そうなれば、同一の開発資産を活用しながら、かつてのMR2とセリカが持っていた個性を現代流に再現することも可能になる。

新型MR2の心臓部として有力なのは、もちろん新開発のG20E型2.0L直列4気筒エンジンだ。GRヤリス M コンセプトではターボ仕様が搭載されているだけに、MR2にもターボ仕様が設定される可能性は高い。

ただし、MR2が「絶対的な最高出力」よりも軽さやレスポンス、ドライバーとの一体感を重視するモデルになるのであれば、セリカとは異なる出力特性が与えられる可能性もある。共通の2.0Lユニットを使いつつ、それぞれの車両キャラクターに合わせて仕様を作り分けるというわけだ。

そしてもうひとつ注目したいのが、新型MR2専用ともいえる新たなプラットフォームの存在だ。

ミッドシップスポーツは一般的なFF乗用車のプラットフォームを流用することが難しい。GRヤリス M コンセプトでトヨタがエンジン搭載位置からホイールベース、トレッド、冷却系まで徹底的に作り込んでいることを考えれば、この活動そのものが次世代スポーツカー用プラットフォームを完成させるための実証開発という見方もできる。

そして、その基本骨格をMR2とセリカで共有できれば、専用スポーツカー開発で最大の課題となるコストを分散できる。

GRヤリス、GRカローラ、GRスープラ、そしてGR GTへとスポーツカーのラインアップを広げてきたトヨタ。その次の一手として、ミッドシップスポーツという新たな領域を開拓しようとしている可能性は高い。

現時点では車名も最終的な駆動方式も確定していない。しかし、スーパー耐久という実戦の場でミッドシップ+4WDと新開発2.0Lエンジンをここまで本格的に鍛えている以上、その先に市販スポーツカーが存在すると考えるのは自然だろう。

新型MR2のデビューは早ければ2028年頃と予想される。もしMR2がミッドシップ2WDのピュアスポーツ、セリカがミッドシップ4WDのハイパフォーマンスモデルとして同じ基本骨格から生まれることになれば、トヨタのスポーツカーラインアップは一気に厚みを増す。

スーパー耐久を走るGRヤリス M コンセプトは、姿こそGRヤリスだが、その中身は未来のMR2、そしてセリカを生み出すための「走る実験室」なのかもしれない。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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