輸入車
更新日:2026.09.06 / 掲載日:2026.09.06
【ジープ ラングラー アンリミテッド】機能をカタチにした唯一無二の個性

「どこへでも行ける、何でもできる」をスローガンにするジープ。ラングラーと過ごす時間は、まさに非日常で感動的だ。

百花繚乱の輸入車界隈においても「ジープ」ほど独自性の濃いブランドはないといっていい。なかでも、最もジープブランドのルーツに近いポジションを担うのが「ラングラー」だ。起源を辿れば第二次世界大戦中にアメリカ陸軍の要請に基づいて開発された万能小型輸送車「ウィリスMB」となるが、80年以上の時を経てもその血を色濃く受け継ぐ現役のレジェンドといっていいだろう。だから個性的なのだ。
ジープはアメリカンブランドにおいて、日本で最も成功しているブランドだが、その理由はラングラーがけん引する強い個性にほかならない。唯一無二の存在であり、ほかにない体験と感動をオーナーに提供してくれる。
感動との出会いは、まずスタイリングだ。丸いヘッドライトに伝統のセブンスロットグリル(7つの切り込みを入れたグリル)を組み合わせた顔つきはもちろんだが、まるで箱にフェンダーを取り付けたようなボディもほかのSUVとは一線を画する独自の世界。まわりを走っているクルマとはまったく違う存在感だ。そしてその独自性こそが感動となり高いオーナー満足度につながるのである。

ラングラーを語るうえで外せないのは、悪路走破性。アメリカの量産車としては最も高いそれを誇る。高い位置に置くボディも、車体四隅に配置した大きなタイヤも、すべてが悪路走行性能を高めるためのレイアウトである。加えて高低差の大きな路面でもタイヤがしっかりと地面を捉えるようにストロークの長いサスペンションに、過酷な状況においてもしっかりと動力をタイヤへ、そして地面へと伝える強靭な四輪駆動システムを組み合わせる。そんな車体の成り立ちからして、特別なのである。オフロードというフィールドにおいて、ラングラーは脈々と受け継がれるDNAを全身に刻んだ生まれながらのアスリートなのである。
はっきり言って、ラングラーは祖先の濃度が濃いだけにクセも強い。オンロード走行時の操縦性は今どきの普通のクルマのようにはないし、正直なところ快適に遠くへ移動できるわけではない。
でも、それがいい。平均点の高さを求めるよりも、どこかを尖らせてることで強めた個性こそ魅力なのだから。他を寄せ付けない強烈な個性が、本物の証なのである。その世界を垣間見られることが歓びなのだ。

ジープ ラングラー 85th アニバーサリー エディション(8速AT) ●全長×全幅×全高:4870×1930×1855mm ●ホイールベース:3010mm ●車両重量:2110kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1995cc ●最高出力:272ps/5250rpm ●最大トルク:40.8kgm/3000rpm ●新車価格:944万円(ラングラー 85th アニバーサリー エディションのみ)


[感動ポイント:1]ジープの母国であるアメリカ文化を表現

「ラングラー85th アニバーサリーエディション」はジープのブランド創設85周年を記念した限定車。内装はアメリカのアウトドアカルチャーから着想したプレイド(チェック柄)だ。エクステリアも特徴的だが、インテリアのコーディネートでもアメリカを感じさせるのがラングラー流。
[感動ポイント:2]機能と造形が融合したデザイン

たとえば大径のオフロードタイヤにクラシカルなフェンダーを組み合わせたスタイリングも悪路走破性と実用性を具現化したもの。ボンネットを車幅いっぱいではなくできるだけ車体の内側へ収めることで、悪路走行時に木の枝などへの接触、そして車体の損傷を防ぐ工夫である。
[感動ポイント:3]歴史が証明した本物の機能性

その源流は、小型の軍用万能輸送車。ラングラーはルーツそのものが実用車なのだ。となれば機能性の高さは言うまでもない。単なる悪路走破性を持ち合わせた移動ツールというだけでなく、荷物を積み込んで悪路を通り抜けてしっかりと運ぶという道具的な設計が貫かれているのだ。
文●工藤貴宏 写真●ユニット・コンパス、ジープ ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年10月号「欲しいのは感動をもたらす運命的な1台【輸入車に魅かれる理由】」記事の内容です)