クルマ徹底解説
更新日:2026.07.11 / 掲載日:2026.07.11

2026上半期 間違いない “実力車”を見極める!

乗れば最高! 勢いが落ち着いた今が買いの好機!?

2026年上半期、新車登録台数トップ50※にランクインしているものの、勢いが少し落ち着いた(トーンダウン)したクルマに注目。前年と比べ、なぜ数字が下がったのか? その背景や理由を探る。また、そのなかからプリウスとZR-Vををピックアップし、取材を通じてその高い実力と魅力を改めて紹介。前年の新車登録台数が多かったということは、少なからず中古車の流通量にも影響があると想定されるため、中古車の動向についても触れる。  ※一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 乗用車ブランド通称名別順位を参照

撮影/木村博道
(掲載されている内容はグー本誌 2026年7月発売号掲載の内容です)

対前年比の数字から探るちょっと足踏みしている理由

自販連の統計トップ50から見る新車登録台数2026上半期の動向
ランキングには入っているけど……ちょっと足踏み状態の要因とは?

ここでは、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計『乗用車ブランド通称名別順位』から、新車登録台数が対前年比80%以下の車種を選定。まず、全体として数字が落ちている要因や傾向を探っていきたい。勘違いしてほしくないのが、これらの車種は新車登録台数のトップ50にランクインしているクルマだということ。いわば、相対的に売れているクルマたちといえるわけだが、なにかしらの要因で数字が低下しているのである。そこに注目したい!

自販連の統計データとは?

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)が公表する「販売台数」とは、全国の陸運局で新たに登録された普通自動車や小型自動車(いわゆる白や緑ナンバーのクルマ)の台数を指す。ディーラーでの契約日ではなく、公的な登録が完了した時点のデータとして毎月発表される。そのため、クルマの販売動向だけにとどまらず、国内の消費動向や景気を測るための経済指標として活用されている。

 26年1〜2月の月別新車登録台数を見ると、前年の同時期と比べて、数値が80%以下にとどまる車種も多い。上の表は数字が低下している、いわば足踏み状態のクルマを自販連のランキングからピックアップしたものだが、その理由を考えてみたい。
 まず販売の上位車種では、26年1〜2月におけるトヨタ・ヤリスとカローラの対前年比が60〜80%にとどまった。日産・ノートも60〜80%の月が多い。ただしヤリスやカローラ、ノートは、落ち込んだ理由を特定しにくい。いずれも複数のボディタイプが用意されていて、シリーズ全体の台数になるからだ。ヤリスシリーズの登録台数を個別に算出すると、26年2月の対前年比は、ハッチバックのヤリスが74%、SUVのヤリスクロスは73%。ともに発売から6年前後が経過し、売れ行きが下がってきた感は否めない。カローラクロスが21年に追加され、ヤリスクロスの需要を奪ったという事情もある。

いまやカローラシリーズを牽引する存在となったカローラクロス。人気車のため、受注停止となる場合もあるため、シリーズ全体の台数にも影響が出やすい。人気者ゆえの悩みといえる。

 カローラシリーズでは、26年1〜5月の国内販売総数のうち、51%をカローラクロス、26%をカローラツーリングが占めた。26年2月の対前年比は、カローラクロスが73%、カローラツーリングは77%。登録台数の多いカローラクロスが大きく落ち込み、継続生産車のカローラアクシオ&フィールダーは生産を終了した。ハッチバックのカローラスポーツは、対前年比が59%に下がり、カローラの総合的な対前年比は68%だった。その理由のひとつとして、ヤリス/カローラシリーズでは、受注の停止が影響している。カローラツーリングなどは、26年4月頃まで、改良を控えて受注を止めていた。カローラクロスも頻繁に停止するが、5月に改良版の納車が始まると、カローラの対前年比は148%に跳ね上がった。販売推移を一定期間で見ないと、低迷の原因も特定できない。
 ノートシリーズも26年1月は対前年比が69%に減った。内訳は5ナンバー車のノートの対前年比が73%で、3ナンバー車のノートオーラは63%に。法人ユーザーが多いノートは需要変動が小さめだが、ノートオーラは一般ユーザーの比率が高く、発売から時間が経過すると売れ行きが落ちてくる。それでも決算期の3月には、ノート全体の対前年比は92%に回復して、人気の根強さを物語る。

ノートシリーズも決算期には盛り返したが、前年比で数字が振るわない時期があった。マイチェン後のデザインはある意味個性が強く、好みが分かれそうだ。

 コンパクトカーではスズキ・スイフトも減り方が大きい。クルマ自体は魅力的だが、販売店では「イラン情勢の悪化で、今のスズキの小型車は納期が不安定だ」という話もある。 SUVではホンダ・WR―Vも対前年比が50%前後にとどまる。発売直後から一定期間は、割安な価格と優れた実用性で堅調に売れたが、それ以降は勢いが落ちている。原因のひとつには同じホンダ車、ヴェゼルの人気高がある。ヴェゼルの価格はWR―Vよりも高いが、ハイブリッドを搭載する。装備も充実していて、内外装も上質だ。両車ともにボディサイズの割に車内が広くファミリーユーザーも多い。安さよりもファーストカーとしての満足感が求められ、ハイブリッドを選べる上質なヴェゼルに需要が集まっている側面がある。
 このほか日産・キックスは新型車の登場を見越して、売れ行きが下がっていた模様。スズキ・フロンクスは、販売店の話によると「納期が半年近くまで延びた」という。内外装が上質で、装備も充実しているので買い得感のあるクルマだが、海外の生産拠点からの輸入車のため、納期がやや不安定で販売に影響が出ているという背景がある。
 いずれにせよ、対前年比の数値が下がった理由が、単に商品力が低いからではなく、それぞれのクルマが抱えている背景や事情があるということを知っておきたい。
 次ページ以降では、26年上半期の対前年比数値の低下が顕著だったトヨタ・プリウスとホンダ・ZR―Vに焦点をあて、その動向とクルマ自体の魅力について探ってみる。

文:渡辺陽一郎

[トヨタ]プリウス

26年上半期、対前年比の数字が落ち込んだプリウス。もともとがかなり売れているクルマだけに、勢いにかげりが出てきたのと、リコールの影響も少なからずあったのではないか……と推察される。
新車価格帯:276.98万〜460.89万円 中古車価格帯:209.6万〜651万円

[ホンダ]ZR-V

2026年3月下旬に一部改良が行われ、ハイブリッド(e:HEV)に一本化された。ハニカム形状のグリルが特徴の特別仕様車「CROSS TOURING」の追加や、Google内蔵ナビ採用など、進化を遂げている。
新車価格帯:370.7万〜472.78万円 中古車価格帯:175.5万〜429.8万円

逆に販売好調を継続しているクルマは?

前年と比べて勢いを失っているクルマもあれば、逆に売れ続けている車種もある。N-BOXとライズについては、後のコラムで改めて解説しているので、そちらを参考にしてほしい。

[ホンダ]N-BOX
今年に入り、4月こそライバルのスペーシアに1位の座を1度渡したが、それ以外は軽自動車販売台数1位を堅守している。まさに軽自動車界の王様といえる存在だ。

[トヨタ]ライズ
自販連の統計によると、1~5月の登録台数はすべて100%超え。4月に至っては191.6%と販売は絶好調。つねに上位にランクインしている人気SUVだ。

[スズキ]ジムニー
スズキを代表する大人気車。一時期は受注が停止したりで納車までに時間をかなり要する状況も。対前年比200%超えの月もあり、衰え知らずの人気を誇る。

もっと評価されていい間違いない“実力車” TOYOTA PRIUS【トヨタ・プリウス】

先進的なデザインで好みが分かれる? 実力は言わずと知れたすばらしさ
 現行型プリウスは23年に発売され、5ドアクーペ風のボディと2ℓエンジンを使ったハイブリッドの高い動力性能で人気を得た。ただしカッコよくて個性的なクルマは、発売直後に売れ行きが急増する半面、その後に急落することも多い。ユーザーの購買意欲を強く刺激するため、欲しい人は、愛車の車検満了時期にかかわらず即購入する。そのため登録台数が急増する一方、個性的で好みも分かれるから需要が長続きしにくい。過去にトヨタC―HRが、個性的なデザインが注目されて発売直後はかなり売れたが、その後は売れゆきが落ち着いたという例がある。また最近のトヨタ車は、納期が不安定で受注が停止することも多く、プリウスも過去に停止している。このような事情もあり、26年1〜4月の登録台数は、前年比が50〜60%だった。
 それでもプリウス自体は魅力的だ。前述のとおり動力性能が高く、先代型に比べて走行安定性も優れている。スポーティな外観と同様、走りの満足感も高い。PHEV(プラグインハイブリッド)は動力性能がさらに高く、PHEVのシステム最高出力は、223psだ。
 PHEV・Gの価格はハイブリッドGを60万円上まわるが、国からの補助金が85万円に達するから、実質価格はPHEV・Gが25万円安くなるのだ。プリウスはPHEVを含めて買い得度も強い。

文:渡辺陽一郎

とは言っても……たしかな実力は間違いなし! プリウスのココがイイ!
トヨタの伝家の宝刀“ハイブリッドシステム”が高い環境性能と走りのよさを実現する。
スイッチ類がわかりやすく、自然な動作で操作できるのがうれしい。
第2世代TNGAプラットフォームが操縦性に優れた走りを支える。低重心化と大径タイヤの採用で、よりスポーティなシルエットに。
先進安全装備ももちろん完備。ロングドライブも快適にこなせる。
Impression
2ℓエンジンを使ったハイブリッドは、モーター駆動の特徴を生かして、アクセル操作に対する反応も機敏だ。現行型は全高を1430㎜に抑えて重心も低くなり、峠道や高速道路における走行安定性も優れている。長距離移動が多いユーザーにも適する。

中古車の動向は?(グーネット調べ)

流通量が多く、値下がりに期待!
現行型(5代目)プリウスの掲載台数は2504台。ハイブリッドカーの代名詞的存在で人気が高く、流通台数は豊富だ。中古車価格としては300万円~350万円が中心価格帯だが、23年式では300万を切る個体も増えてきている。即納を希望するなら、コンディションがイイ中古車を選ぶのも賢い選択だといえる。
(※グーネット2026年6月23日調べ)

もっと評価されていい間違いない“実力車” HONDA ZR-V【ホンダ・ゼットアールブイ】

走りのよさと乗り心地は抜群! 運転を楽しめるミドルサイズSUV
ZR―Vの上半期の販売はやや苦戦を強いられている印象。26年の1月と2月の登録台数は、前年と比べて数字が大きく落ちた。3月には一部改良を実施。登録台数が前年の141%に急増したが、4月は再び79%に戻った。なぜZR―Vの販売が足踏み状態なのか? 要因のひとつは、同じホンダ車のヴェゼルの存在だろう。高い商品力を備えるヴェゼルは、燃料タンクを前席の下に搭載して空間効率に優れる。売れ筋グレードの全長は4340㎜だから、ZR―Vよりも230㎜短いが、後席の足もとの空間は同等だ。また、後席の座面を持ち上げると車内中央に背の高い荷物を積めて実用性もある。直列4気筒1・5ℓエンジンを使ったハイブリッドは、十分な動力性能を発揮。ステアリング操作に対する反応が少し鈍く、運転感覚は大人しいが、ファミリーカーとして使いやすい。ZR―Vはボディがやや小さく見えることもあり、販売好調なヴェゼルに顧客を奪われがちだ。
 しかしZR―Vは走行性能が良好だ。ターボエンジンが廃止され、直列4気筒2ℓエンジンを使うストロングハイブリッドのみだが、低回転域から動力性能が高い。ステアリング操作に対する車両の反応も正確で、高重心のSUVながら、挙動の変化が穏やかに進むから走行安定性も優れている。乗り心地もよく快適で、SUVである以前に、上質なクルマに仕上げられているのは間違いない。

文:渡辺陽一郎

とは言っても……たしかな実力は間違いなし! ZR-Vのココがイイ!
2ℓ直噴エンジンとe:HEVの組み合わせにより、力強くかつスムーズな運転感覚を味わえる。
室内は上質で落ち着いた雰囲気。現在はハイブリッドのみの販売のためシフト操作はボタン式。
他社の同格のSUVと比べて全高が抑えられたフォルムは、走りのよさを助長している。
SUVらしく開口部が広いラゲッジは積載力があり実用性も高い。
Impression
全高が1620㎜でカーブを曲がるときは、ボディの傾き方がシビックなどよりも拡大する。この大きめの挙動変化が穏やかに進むため、低重心の車種よりも、ドライバーは操る楽しさを実感しやすい。SUVながら、スポーティな運転感覚が魅力だ。

中古車の動向は?(グーネット調べ)

一部改良前の個体が狙い目か!
ZR-Vの掲載台数は1664台。平均相場価格は333.3万円となっている。2023年4月に登場して3年が経過し、流通台数も割と多めだ。23年式の車両では、200万円を切る個体も散見される。今後、一部改良前のモデルは値下がりが期待できる。加えてガソリンモデルが欲しい場合は中古車一択となる。
(※グーネット2026年6月23日調べ)

伸び悩みとは無縁? 販売好調をキープする盤石な強者
売れ続けているクルマたち

発売から時間が経過すれば、販売台数が徐々に落ちてくるのは自然なことでもある。そんななか、変わらず売れ続けているクルマがある。なにが理由で支持され続けているのかを考えてみたい。

長く愛されるにはちゃんと理由がある
 クルマに限らず、「長く愛される」のは言葉にするのは簡単だが、実際は難しい。飛び道具的な一瞬の華やかさとは真逆。長く愛される条件はさまざまで明確な答えはない。ねらって実現できるものではないことだけはたしかだ。クルマの場合、高い実用性は当然で、道具としての使い勝手など、使うほどによさが感じられるのも条件だろう。時間が経っても古くならないデザインも重要だ。では、ここで取り上げた2台はというと、デザインは飽きがこないセンスが光っていて、スーパーハイトと小型SUVというジャンルのなかでも独自性が感じ取れる。この点は意外に大切。プレーン=そつがない……ではない。加えて実用性が高く、両車とも生活に直結する燃費もとてもイイ。愛される理由は明確にあるのだ。

文:近藤暁史

[ホンダ]N-BOX

初代登場は2011年のこと。軽初の低床化技術を採用するなど、ホンダらしいスーパーハイトワゴンとして大ヒット。走りはパワフルで滑らかな吹けのエンジンとCVTの組み合わせによって満足度は高い。現行型までデザインも含めてキープコンセプトを続けている。

初代から変わらない軽自動車とは思えない車内空間の広さは圧倒的。運転席からの視界が広く、ボディ形状もスクエアのため、幅広い人が運転しやすいのも支持される理由。着実に進化を重ねているロングセラーモデルだ。

変わらず支持されている理由

◉ホンダらしい経済的でストレスのない走り。
◉幅広い層に受け入れられるクセの少ないプレーンなデザイン。
◉ホンダセンシングやコネクトなど、充実した先進装備。

[トヨタ]ライズ

2019年に登場。ダイハツと共同開発でトヨタへOEM供給される。デザインはトヨタ専用で、フロントマスクは高級感すら漂う。エンジンは1ℓ/1.2ℓに加えて、シリーズ式ハイブリッドも追加設定。経済性にも磨きがかかっている。

手を出しやすい価格帯ながら、トヨタ車らしい品質の高さが随所に見受けられるコンパクトなSUV。SUV人気が続く限り販売は堅調だろう。

変わらず支持されている理由

◉価格を感じさせない質感の高いデザイン。
◉駐車支援も含め、クラスを超えた安全性装備。

評論家のみなさんに聞いてみました
実力があるのに販売面で伸び悩んでいて“もったいない”と思うクルマは?

ここでは、数多くのクルマに試乗して触れてきた評論家4名に、なぜか数字的にはちょっと振るわないけれど…… もっと評価されていいと思うクルマについて聞いてみた。プロの目線で感じる“実力車”を紹介しよう。

[三菱]アウトランダー

販売台数の評価で注意すべきは販売店舗数だ。トヨタは全国に約4300店舗を展開するが、三菱は約530店舗。アウトランダーは2026年1月の登録台数が823台だが、トヨタの規模に当てはめると6677台に相当する。優れた四輪制御技術に基づく高い走行安定性、1充電で102㎞に達するEV航続可能距離なども魅力。もっと評価されていい1台だ。

渡辺陽一郎
数多くのクルマをしっかり試乗。その豊富な経験値に基づきクルマとその周辺情報を分析する。新車や中古車の購入事情についても詳しいユーザー目線を大事にしている自動車評論家。

[ホンダ]ZR-V

半導体不足で発売は半年延期。弟分のヴェゼルはサイズと車内空間が絶妙で売れ行き好調。最近じゃ兄貴分CR-Vが登場したりと、いろいろ状況が悪かったZR-V。社外を見てもこの人気ジャンルはライバル多数である。ブランド力がまだ成長していないのも……。けれど走りは超骨太だからもったいない。ソコもねらいすぎだったのか!?

橋本洋平
スポーツカーやタイヤのインプレッションを中心に各メディアに寄稿。ドライビングレッスンのインストラクターも務めている。レースにも多数参戦する自動車ジャーナリスト。

[トヨタ]アクア

やわらかな印象のフロントマスクから、ジェンダーレスなプリウス系ハンマーヘッドデザインに大変身したアクア。低燃費なスポーツコンパクトの座をヤリスに譲った代わりに、広い後席や荷室、スムーズストップなどの“運転する人にやさしい”装備が充実しており、シングル世代だけでなくもっとファミリーにもアピールしてほしい!

まるも亜希子
クルマのある生活を「実用・趣味・エコ」など、さまざまな視点から提案するカーライフ・ジャーナリスト。雑誌、ラジオやTVなど、多数のメディアに出演・寄稿している。

[スズキ]フロンクス

軽&小型車作りに長けたスズキが放つ、1.5ℓのSUVというだけでもハズレるわけがない。デザインも複雑な面をうまく組み合わせるなど秀逸だし、装備は大充実でお得度満点。日本専用の4WDも含めて、走りも必要にして十分という言葉がぴったりで、ホントに欠点がない。そもそも約250万円で買えること自体が今や奇跡ともいえる。

近藤暁史
ファッション誌から自動車専門誌の編集部へ。独立後は各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車・中古車問わず、タイヤが付いていれば守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

勢いが落ち着いた
今こそ買いの好機!? たしかな実力持つクルマたち

たくさんのニューモデルが登場するなかで、デビュー時と比べ勢いは落ち着いているものの、高い実力を持つクルマをほかにも紹介する。自販連の登録台数トップ50にもラインクインしているその性能はやはりホンモノなのである。

LEXUS NX350h【レクサス・350h】

★新車価格帯:550万〜687.6万円 ★中古車価格帯:364万〜899万円

高い満足感が魅力の高級コンパクトSUV
 ここで紹介するモデルは5台。まずは、ビッグマイナーチェンジも噂されているレクサス・NX350h。
 注目すべきは、やはり高いブランド力。所有しているだけで高い満足感が得られるのは、レクサスならではといえる。内外装ともに質感が高く、最先端のデジタルデバイスも搭載される。ボディサイズがちょうど扱いやすい大きさという点も見逃せない。ハイブリッドモデルで、燃費性能のよさはもちろん、軽快かつ力強い走りを披露する。
 現行型の登場から約5年が経過しているので、クルマの成熟度も高まっている。安全装備も充実しているため、安心・安全にプレミアムSUVを楽しめる。

NISSAN NOTE【日産・ノート】

★新車価格帯:232.87万〜310.86万円 ★中古車価格帯:86万〜418.5万円

俊敏な加速が気持ちイイ人気のコンパクトカー
ロングルーフ、ショートノーズというエクステリアは、同セグメントのコンパクトカーのなかでも個性的なデザインとなっている、日産・ノート。e-POWERによる力強い加速と高い走行安定性は、走りを意識するユーザーにとっては魅力的。さらに、本格電動4輪駆動システムを搭載するモデル「X FOUR」も設定する。2024年1月のマイナーチェンジを経て、クルマとしての円熟味も増している今こそ注目したいモデルだ。

SUZUKI SWIFT【スズキ・スイフト】

★新車価格帯:172.7万〜233.2万円 ★中古車価格帯:119.9万〜268.6万円

ベーシックな性能をしっかり備えコスパのよさも魅力的
昔から熱狂的なファンが多いスイフトスポーツ。そのベースとなるベーシックモデルだ。高い操縦性と軽快な走りが魅力で、燃費性能に優れたマイルドハイブリッドも設定する。さらに、デュアルセンサーブレーキサポートⅡなどの先進安全装備も搭載し、実用性の高いコンパクトカーとしてもっと評価されてもいいモデルだといえる。中古車の価格も比較的リーズナブルなので、普段使いのコンパクトカーとしてねらい目の1台。

HONDA WR-V【ホンダ・ダブリューアールブイ】

★新車価格帯:214.94万〜258.06万円 ★中古車価格帯:195.2万〜379万円

Honda SENSINGを標準装備ちょうどいいサイズのSUV
都会の風景にもマッチするデザインと程よいボディサイズが魅力で、エンジンは1.5ℓ直4を搭載。街乗りにおいて扱いやすいトルク特性に加え、必要にして十分なパワーを発揮する。登場時はコストパフォーマンスに優れるコンパクトSUVとして高い人気を誇ったモデルだけに、その実力に疑う余地はない。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も標準装備し、安心して運転を楽しめる。

まとめ

対前年比の数字が落ちているからといって=売れていないわけではない
本特集では、2026年上半期の統計データから見て、対前年比で販売台数が下降しているクルマが“なぜ?”そのような状況にあるのか……その背景や要因について探ってみた。繰り返しになるが、登録台数ランキングのトップ50にランクインしているクルマたちのなかで検証をし、そのなかでの浮き沈みに注目したわけだ。実際、取材したプリウスとZR-Vの2台は、どちらも魅力的なクルマで、むしろ“どうして?”上半期に振るわなかったのか不思議なくらいの印象だ。実力が販売に結びつかないのはもったいない感があるが、ニーズの薄い時期だからこそ、納期や値引きなど、お得に購入できる好機ともいえるのではないだろうか。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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