車の最新技術
更新日:2019.06.20 / 掲載日:2016.05.06
スカイアクティブのアイドリングストップの仕組みとは(セル使用、バッテリー負荷など)

goo-net編集チーム
スカイアクティブは、エンジン、トランスミッション、プラットフォームなど、
車の基本となる要素を刷新し、燃焼効率を大幅に高め、燃費やトルク向上させた、
マツダの技術革新として注目を集めた、技術群の総称になります。
そんなマツダのスカイアクティブでは、
「i-stop(アイ・ストップ)」と呼ばれるアイドリングストップシステムが導入されています。
スカイアクティブのアイドリングストップの仕組み
i-stopは、従来のシステムのようにスターターモーターのみを使ってエンジンを回すのではなく、
エンジンのシリンダー内に燃料が噴射さることで爆発を起こし、
ピストンを押し上げて再始動させるという仕組みになっています。
この仕組みなら燃料の節約による燃費の向上や、
さらに、エンジンの再始動を迅速かつ静かに行うことができるので、
違和感のない快適な運転が可能となりました。
アイドリングストップのセルモーターとは
セルモーターとはエンジンを始動させるための電気モーターで、
電気を使ってセルモーターとエンジンのフライホイールも一緒に回転させることで、
エンジンを始動させる仕組みになっています。
アイドリングストップでは、自動的にエンジンを切り、発進時にエンジンを再始動させるため、
このセルモーターは非常に重要で、かつ消耗されやすいのです。
セルモーター併用のi-stop
通常のアイドリングストップは、セルモーターのみを使用してエンジンを再始動させていますが、
以前マツダが発表したスマート・アイドリングストップ・システム(SISS)というシステムでは、
セルモーターを使用しないアイドリングストップを実現させていました。
しかし、このシステムではせっかくの燃費性能が落ちてしまうことや、
振動が発生してしまうという問題点も見つかってしまったため、
今ではセルモーターが併用されるようになったのです。
バッテリーにかかる負荷はどれくらいか
アイドリングストップは、エンジンを切ってから再始動させているので燃費が向上する分、
バッテリーにかかる負荷はかなり大きくなります。
それはi-stopでも同じことが言えるでしょう。
しかし、マツダではそんな弱点を補うためのi-stop専用バッテリーを開発し、
強い耐久性能を実現しています。
そのため、スカイアクティブ搭載車の方がバッテリーにかかる負荷を減少させることができます。
低燃費な上に使用感もアップしている、スカイアクティブのアイドリングストップ。
燃費が気になる方や車の買い替えを検討されている方は、
スカイアクティブが搭載されている車をチェックしてみてはいかがでしょうか。