スクープ
更新日:2026.05.14 / 掲載日:2026.05.14
トヨタ次期セリカ、2L直4ターボ+AWD「GR-FOUR」のミッドシップスポーツが復活

トヨタが次世代スポーツカー「セリカ」の開発を進めていることが、本誌の取材で明らかになった。2ドアクーペのボディにミッドシップレイアウトを組み合わせるという大胆な刷新が図られており、最速でも2028年のデビューが濃厚とみられる。
開発のベースとなっているのが、現在スーパー耐久シリーズに参戦中の「GR Yaris M-concept」だ。GRヤリスをベースにしながらミッドシップレイアウトを採用したこのワークスマシンは、単なるレース参戦にとどまらず、次世代スポーツカー開発の実験台として機能していることが判明した。将来的なWRC参戦も視野に入れた開発が、レースシーンを通じて着々と進められているという。
注目のパワートレーンは、新開発の2.0L直列4気筒ターボエンジンを軸に構成される見込みだ。このユニットはボディ後方のミッドシップ位置に搭載される。さらにGRヤリスやGRカローラで磨き上げてきたAWDシステム「GR-FOUR」を進化させて組み合わせるとの情報も得られており、スポーツ性能と悪路走破性を高次元で両立する意欲的な仕様になりそうだ。ミッドシップ×AWDという構成は、かつてのセリカが持ち得なかった走りの世界を切り拓く可能性を秘めている。
また、次期セリカが採用するプラットフォームは、同じくトヨタが開発を進めていると噂されるMR2にも流用される模様だ。セリカとMR2が共通のミッドシップ基盤を持つ兄弟モデルとして展開されるとすれば、トヨタのスポーツカーラインアップに大きな厚みが加わることになる。かつてのAE86とAW11の関係を彷彿とさせるような布陣が、現代に甦る可能性もある。
2ドアスポーツカー市場が縮小するなかで、トヨタがなぜここまで本格的なミッドシップスポーツの開発に踏み切るのか。GRブランドが積み上げてきたモータースポーツ活動とその技術フィードバックが、いよいよ市販スポーツカーとして結実するときが近づいているのかもしれない。