車種別・最新情報
更新日:2026.04.26 / 掲載日:2026.04.26
こだわりの“技アリ!”SUV・エクストレイル
ここに技あり! こだわりのSUV選び
今や愛車選びの大本命で車種も豊富なSUV。今回は多彩なSUVの中から個性派を選抜。“ならでは”の魅力を掘り下げてみた。
●文:渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年5月号制作時点(2025年3月中旬)のものです。
NISSAN エクストレイル
●価格:384万3400〜494万6700円 【1.5ℓHEV・FWD/4WD】


e-POWERの電動感覚とe-4ORCEの自在感
初代日産エクストレイルは、今に通じるSUVの先駆け的な存在だった。発売は’00年だから際立って古くはないが、前輪駆動の乗用車系プラットフォームを使いながら、外観や走破力を悪路向けSUVのように仕上げていた。そのために初代エクストレイルは人気車になり、現行型も多くのユーザーから支持されている。
現行エクストレイルは’22年に発売された4代目で、全車がハイブリッドのe-POWERを搭載する。発電用エンジンは直列3気筒1.5ℓだが、走行状態に応じて圧縮比を変化させる画期的な機構を採用して、なおかつターボも装着した。駆動方式は、前輪駆動の2WDと4WDのe-4ORCEを用意する。e-4ORCEでは、後輪に前輪とは別のモーターを搭載する。そのために走行状態によっては、後輪の駆動力を前輪よりも高く発生させ、雪道などでも旋回軌跡が外側へ膨らまない制御を行う。全高が1700㎜を超えるSUVだが、e-4ORCEは走行安定性が優れ、ドライバーと一体感のある走りを味わえる。最低地上高も185〜200㎜を確保したから、悪路のデコボコを乗り越えやすく雪道でも安心だ。
e-POWERは、モーターのみが駆動を行うハイブリッドだから、運転感覚はほぼ電気自動車だ。巡航中にアクセルペダルを踏み増した時など、駆動力が即座に高まるから運転しやすく、機敏でスポーティな走りも楽しめる。電気自動車ではないが、モーター駆動の運転感覚を明確に表現している。乗り心地は街中を時速40㎞以下で走ると硬く感じる場面もあるが、速度が高まると快適になる。なお、持込登録のオーテックは乗り心地に重厚感が伴って快適だ。タイヤサイズは20インチだから乗り心地では不利だが、ミシュラン・プライマシー4の装着が利いている。
内装は上質で、インパネには合成皮革も使われステッチも入る。車内も広く、身長170㎝の大人4名が乗車した時、後席に座る乗員のヒザ先には握りコブシ2つ半の余裕がある。荷室面積は十分に広く、リヤゲートの角度も適度に立ててあるから背の高い荷物を積みやすい。ファミリーカーに適した実用性を備えている。なお推奨グレードはXのe-4ORCEだ。2WDもあるが、e-4ORCEなら前後輪の駆動力制御を綿密に行い、乾燥した舗装路でも4WDのメリットを実感できる。中級グレードのX・e-4ORCEを選び、日産コネクトインフォテイメントシステムやSOSコールなどのセットオプション(33万7700円)を装着すると買い得だ。
ココが“技アリ!”→舗装路でも味わえる電動走行フィール

熟成を重ねたe-POWERを搭載。可変圧縮比機構を持つVCターボも興味深いが、エンジンの仕事は発電のみ。走行はすべて電気モーターが担うシリーズ式ハイブリッドであり、走りの決め手は電動制御にある。量販電気乗用車の雄であるリーフを見てもわかる通り、そこが日産の得意とするところ。4輪制御のe-4ORCEならさらに魅力が光る。