車の維持費
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2016.03.18
もう悩まない!最新お金の話

ほしいクルマを目の前にすると、頭のなかは資金繰りのことでいっぱい!
ついつい無理をして予算オーバーの買い物をしてしまうもの。それはそれで、トラブルが起きなければOKな話。だけど、計画的な資金管理を行うことで、中古車購入はもっとお得になるし、カーライフを楽しめるようになるんです!
いまどきの中古車業界に合わせた考え方が必要
多くの販売店が決算期を迎え、活況を呈している中古車市場。新型プリウスの大ヒットにともなう乗り替え特需も相まって、2016年は中古車購入に最高のタイミング!このチャンスを逃す手はありません。しかしその一方で、近年の中古車業界は、ユーザーメリットを研究してサービスを向上させていった結果、昔に比べると複雑になった部分があることも事実。しっかりと事前にリサーチをしていないと、気がつかないうちに損をしていることも。
そこで今回は、中古車にまつわるお金の話を大特集!中古車の購入にかかる各種費用から、購入後の維持費まで、最新のノウハウを伝授します。
中古車にまつわるお金というと、ついつい車両本体価格のことに注目が集まりがち。もちろん、どのクルマをいくらで購入するかは大事な要素ではあるが、差がつくのはじつはその周辺の費用だったりすることは、あまり知られていない。たとえば「諸経費」というものが購入時には車両本体価格とは別に必要だが、その内容や費用はお店によって大きく異なる。それは、A店よりB店が利幅が大きいという単純な話ではなく、提供するサービスの内容によって、金額が変わってくるということ。どのようなサービスを提供しているのか、その内容が理解できていなければ、妥当性が判断できない。
クルマよりも、むしろ中古車販売店に詳しくなることが、いまの中古車市場では求められるスキルという側面もあるのだ。
ではいよいよ、複雑ではあるけれど、理解すればするほど面白い中古車のお金の話をスタート!この記事を読めば、あなたもきっと中古車マスターに近づけるはずだ。

近年中古車でも流通しているハイブリッドカーを選ぶことで、燃料費を節約可能。しかし、購入時に同クラスのガソリン車より大幅に高額だと経済的なメリットは薄くなってしまう。
中古車想定シミュレーション いつ、どのくらいのお金が必要なのか
4年落ち中古車を想定したシミュレーション
車両価格170万円、総額195万円で、4年落ち、走行3万kmの中古車を購入。年間走行距離を平均1万km、燃費10km/L、ガソリン代130円/Lで計算するとガソリン代が65万円。5年間の点検整備代が35万円、保険料が25万円、税金が約35万円、そして用品代やアクシデントによる出費が計20万円となった。総額375万円の支出だが、下取りが75万円だったため、実質的な負担は300万円だったと考えられる。高級ミニバンだと考えれば、なかなかいい買い物だったと言える。
購入1年目
1st year COST
・12カ月点検
・スタッドレス購入
最初の年にかかるのは、修理ではなく自分のクルマとして必要なアイテムを揃える費用。そのなかでも大物がスタッドレスタイヤ。ホイールとセットで10万円の出費。保証付き中古車の場合、販売店での点検が保証継続の条件として義務付けられている場合がある。
2年目
2nd year COST
・車検
・タイヤ交換
購入から2年、そろそろ気になってくるのがタイヤの劣化。理想的には3年、遅くとも5年以内にはタイヤは交換したいからだ。最近のクルマは大径タイヤを装着する傾向にあるため、まとまった金額が必要。また、車検の際は、点検整備代のほかに税金もかかるため、予算化しておきたい。
3年目 アクシデント発生! 立ち往生でレッカーを呼ぶ
3rd year COST
・12カ月点検
・修理費用
・レッカー代
さて、ここからはシミュレーションならではの展開。ドライブ先でエンジンが不調に、チェックランプが点灯したので、大事をとってレッカーを呼び、ディーラーへ修理に。原因は触媒センサーの故障で4万円、レッカー代が無料距離の超過分で3万円の計7万円の出費となった。
4年目 アクシデント発生! 不注意で自損事故
4th year COST
・車検
・修理費用
2回目の車検は、翌年の乗り替えを見据えて最低限の整備に抑え12万円の出費。ところが、愛着が薄くなったころにやってしまうのが、うっかりミス。不注意でリヤバンパーを支柱にぶつけてしまう自損事故を起こしてしまう。このままでは売却にも支障が出るので5万円で修理した。
5年目
5th year COST
・売却
4年落ちで購入したこのクルマともいよいよお別れ。途中、アクシデントもあったが、家族や友達を乗せてのドライブやレジャーに活躍したことを考えると、いい買い物だったと改めて実感。人気車種だったため売却でも好条件が提案され、想定以上の金額に。これで乗り替えもスムーズ!
購入してからもある程度まとまった費用をキープしておく必要がある
上の架空の中古車購入シミュレーションでは、通常かかるであろう費用のほかに2度の予想外のアクシデントを想定した。必ずしも中古車が故障したり、事故にあったりするわけではないが、「いざ」というときに備えて余裕のある予算組みをすることも、じつは非常に大切。人間余裕があれば、あせることなく適切な対処も取れるし、ストレスにも感じにくいからだ。余剰予算を確保し、積み立てることで、トラブルが起きなかった際には、つぎのクルマへの乗り替えも余裕を持って行うことができる。
「年間予算」という発想から購入できる車両金額を算定する

クルマ選びの幅を広げる新しい考え方の提案
従来の常識では、中古車を購入するときには、まず車両本体を購入するのに使う予算を決め、そのなかから条件のいい物件を探していた。
もちろん、そのやり方はいまでも十分通用するのだが、クルマにかかるお金を総合的に考えることで、クルマ選びがもっと自由になる。それがここで提案している「年間予算」という発想。
「年間予算」とは、車両本体価格だけでなく、ガソリン代や保険、点検整備代、駐車場代までも含めた、クルマにかかるお金すべてをひっくるめたもの。つまり、「クルマにかかる費用は年間これくらい」という想定をしておき、その予算配分のなかで、車両本体価格も決めようという考え方だ。
そうすると、たとえば車両に使える金額は年間20万円だけど、6年乗る計算だと120万円の車両予算、ということだ。もちろん、長く乗ればその分メンテナンス費用も増えるので、それをみこさないと計画は破綻する。
また、高年式の人気車ならば、ある程度の下取り金額も計算できるわけで、それを車両予算に含めるというのもアリ。クルマにかかるお金を明確化し、予算という発想で管理することで、より確実で安心のカーライフが楽しめるというわけだ。

けっしてバッテリーを甘く見ることなかれ!電圧が降下していると、様々な不具合を引き起こす原因になる。約2~3年ごとに交換したい。
最近のクルマ、とくにハイブリッドカーは高度な電子制御を施されており、専用の診断機による点検が欠かせない。その費用は不可欠だ。
年間予算=「維持費」+「車両代金の一部」
年間予算40万円クラス

車両選びの成否によって数年後に大きな影響が
・「安くて長く乗れる」クルマをねらう
・早めの点検で高額な修理を予防!
・生活の変化にも対応できる車種を
このクラスだと、車両に使える予算は、概ね15万円~20万円というところ。それでも、5年分と考えれば総額で100万円の中古車がターゲットになるわけで、ボディタイプや年式にこだわらなければ自由度はかなり高い。必然的に5年落ち以上の低年式車がターゲットとなるため、想定年数を完走できるかどうか、メンテナンス費用も含めて計算が必要。できれば年間数万円ずつでも余裕を持った予算組みをしておけば、不意の出費にも心を乱さずに対応できる。
年間予算50万円クラス

無理なく、満足度の高い乗り替えが実現できる
・ねらい目は「総額150万円」以内
・割安感と内容のバランスが良好
・下取りを計算に入れれば高年式も
中古車としてのリーズナブルさを味わいつつ、最近のクルマを購入したという満足度も得られるのがこのクラス。小型車であればディーラーでも高年式の保証付きモデルがねらえるため、数年間のメンテナンスコストをカットした予算組みが可能。だいたい総額で150万円というのがターゲットプライスとなる。長く乗ることも容易で下取り金額も想定できるため、それを前提にさらにハイクラスの中古車をねらうのもいいだろう。ビギナーも含めて多くのユーザーにオススメ。
年間予算60万円クラス

支払いコストは高いが得られるものも大きい
・現行モデルもターゲットに入る
・乗り替え快適指数は一気に上昇!
・次への乗り替えもスムーズ
クルマに対してコストをしっかりかけて、その分充実したカーライフを送りたいならこのクラスがオススメ。200万円台の中古車がターゲットになってくるため、場合によっては人気モデルの現行型や上級モデル、登録済み未使用車なども購入することが可能。コンディションについては、基本的に良好と考えられるため、定期的な点検整備を行えば長く乗るのも簡単。たとえば8年間乗る前提ならば総額300万円に近いクルマだって愛車にできる。また、短期間で乗り替えればつねに高年式車を愛車にできる。
「車検に通る」=グッドコンディションではない

たとえば車検を通して半年も経っていないクルマが故障したとすると、「車検を通したばかりなのに故障するのはおかしいのでは?」という気持ちになるだろう。しかし、多少コンディションが悪化していたとしても、保安基準の範囲であれば車検に通ってしまうのだ。むしろ注目すべきは、12カ月点検を定期的に受けていたかどうか。人間も同じだが、病気になってからではなく、定期的に点検を受け、ケアされていたクルマの方がコンディションはいい傾向にある。購入時には整備記録簿の内容をたしかめたい。

とくにスポーツカーは、コンディションがよくなければ所有している価値も半減。どれだけマメに整備していたか整備記録簿を確認。

クルマにまつわるお金事情2016

Theme1
メンテナンス費用の「保険商品化」で中古車購入のリスクが大幅に低下
保証制度を活用すれば高額修理から解放される
中古車購入の最大のリスクである「故障」。自動車全体の信頼性が向上し、クルマの寿命にあたる保有年数も増加する傾向にあるが、やはり不意の高額修理は嫌なものだ。そこで、中古車業界では、メンテナンス費用のパック化や有償の保証制度を用意して対応してきている。とくにユーザーから歓迎されているのが保証制度。これは、数万円の掛け金で1~2年間の修理費用が無料になるという保険商品のようなもの。掛け捨てにはなってしまうが、「もし高価な部品が故障したら・・・」という不安をカバーしてくれる。ハイブリッド車用の保証制度も登場し人気だ。

ハイブリッドのための保証も登場している
携帯電話の電池が長年使っていると性能が落ちるように、ハイブリッドカーの電池にも寿命がある。そのリスクをカバーしてくれるのがハイブリッドカー用の保証制度だ。
Theme2
中古車保証がメーカー系から専業店に拡大さらに延長保証を用意するお店も
Goo-netでも導入した保証制度中古車選びはより自由に
「保証」は、従来ではディーラー系中古車販売店の専売特許的なものだったが、前述したように専業店でも保証商品を用意するお店が増えてきている。Goo-netでも、「Goo 保証」という保証制度をスタートして、対象車両も4000台を突破した(2016年3月上旬現在)。これにより、クルマ選びの幅が広がることが期待されている。また、上質な中古車を数多く保有し、保証制度についても実績のあるディーラー系販売店は、保証期間をさらに長期化する「延長保証」というサービスを提案。これによって、長期に渡って、修理費用を心配することなく、カーライフを楽しめるような状況が作られている。

専業店にも保証販売が普及
これまで3カ月から半年と短かった専業店の保証が、有料ながら1年~2年と長期にわたる本格的な中古車保証へと進化。人気を集めている。

ディーラー系は延長保証を用意
専業店が保証制度を導入する動きに呼応するかのように、ディーラー系販売店はさらに保証を充実させる傾向にある。最長4年という新車保証顔負けの内容を用意するケースも。
Theme3
高性能化が進む一方で部品価格が高騰
うっかりぶつけただけで数十万円の修理費も
ここ数年でクルマの性能はまた一段と進化している。とくにヘッドライトは、ハイビーム/ロービームの自動切り替えや、ステアリングとの連動など進化が著しい。さらに、自動ブレーキ機能の普及もここ数年のトレンドだ。しかし、クルマがより便利に高機能化する一方で、部品代が大幅に高騰していることも押さえておきたい。前述のヘッドライトも、従来片側3~5万円で購入できたものが、10万円以上するケースが増加しているのだ。クルマは、部品ひとつひとつを購入していくと、車両金額より大幅に高くなるものだが、近頃の高機能化でその傾向はさらに加速。破損にはくれぐれも注意だ。

レーダーや高性能ライトが顔に集中
最近のクルマは、ハンドルに連動して動くヘッドライトやクルーズコントロール用のレーダーなどがフロント部に集中。うっかりぶつけると思わぬ高額修理が待っている。
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「事故後3年間ペナルティ」&「等級据え置き事故廃止」で車両保険使用のハードルが大きく上昇
車両金額によっては保険の見直しも必要
2012年の改定によって、一般ユーザーにとっては非常に逆風の状態が続いている車両保険。事実、20万円未満の修理費用では、保険を使わずに自費修理の方が結果的に得という事例も出ており、車両保険そのものの存在価値にも影響が出ている。たとえば、市場価値150万円の中古車の場合、75万円以上の修理費用が必要なケースでは、全損認定を受けることになる。そうなると、実質的には20万円以上、75万円以下の事故にしか車両保険でカバーできないのだ。ただ、台風や洪水などカバーできるというメリットがあるのも事実。購入車両の金額とリスクを天秤にかけて導入したい。

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低燃費車を買うと2つの税金がおトクに
中古車でもいわゆるエコカー減税の恩恵がある。ひとつはクルマを購入するときにかかる税金である自動車取得税。「中古車特例」が適応され、次世代自動車は取得価額から45万円控除。ガソリン車、ハイブリッド車のエコカー減税適用車は、取得価格から5万円から45万円の控除が受けられる。また、「平成32年度 燃費基準+20%達成」の場合、初回と2回目の車検で「グリーン化特例」の対象となり、自動車重量税が減税される。

エコカー減税は新車のエコカーに適応されることはよく知られているが、中古車のエコカーについても、条件があえば適応対象となる。数万円の節約になるので嬉しい。
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やるとやらないとでは大違いのETCマイレージ
高速道路の料金支払いを便利にしてくれるETC。最近では、「ETC2.0」に進化し、より高度化して安全運転支援や渋滞回避支援といった情報なども得られるようになり、ますます便利なアイテムとなっている。そんなETCだが、通行料金の支払い額に応じてポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」の存在は、結構見逃されがち。支払い額に応じてポイントが溜まり、溜まったポイントは、還元額に交換のうえで、通行料金に充当できる。

登録したクルマ以外でのETC利用についてもポイントが加算されるため、クルマが複数台あったり、親戚や友人などのクルマを運転する際にも利用可能となっている。
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「燃料費」の維持費に占める割合
近年人気のエコカーは、低燃費による維持費の安さも人気を後押ししている。だが、燃料費の維持費に占める割合というのは、じつはそれほど多くない。ガソリン代を105円/L、年間走行距離1万kmで計算すると、20km/L走行するクルマで年間5万2500円、10km/Lでは10万5000円。大きな差のように感じるが、車両本体の価格差を使用年数で割って考えると、じつはメリットは少ない。

ガソリンスタンドで現金を支払うと損をした気分になるもの確かだが、車両本体が高ければ、結果的な総支払額に差がなくなる。ガソリン価格にも左右されるため要検討。
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「軽自動車は安い」は本当か!?
日本独自の規格である軽自動車は、クルマにかかる税金が安く、さらに近年性能が進化しているため、人気を集めている。維持費が安いのが魅力の軽自動車だが、中古車で購入する場合は注意が必要。小型車を購入して数年間維持した場合の維持費と、割高な軽自動車の中古車価格とを比べた場合、金額的なメリットが薄いことがあるからだ。思い込みやイメージでの中古車購入はNG!

中古車に働く市場原理として、人気のクルマは高値がつく傾向にある。維持費が安いという人気要因によって、軽自動車は値段が下がりにくいことは事実だ。

無駄をはぶいて安くていいクルマを買う! 知っていると知らないとでは大きく差がつく 購入時のお金の話

必要十分な内容を吟味して、購入時の無駄をカット!
近頃の中古車業界では、購入時のリスクを減らし、ユーザーメリットを高める工夫を各社が行っているため、単純に車両価格や年式、走行距離といった条件で選ぶことが難しい。
我々ユーザーとしては、無駄をはぶき、自分が本当に必要とする車両の内容とサービスを見極める必要が出てきた。ある意味で、昔よりもユーザー側に勉強や調査が必要になったとも言えるだろう。手間ではあるが、きちんと内容を精査し、必要に応じたサービスを見極めることができれば、安く、安心できる中古車を手に入れ、日々のカーライフも快適に過ごせるわけだ。
たとえば、もっとも基本的な注意すべきポイントが「諸経費」。物件一覧での車両本体価格だけでなく、納車されるまでに、どんなサービスが行われ、いくら請求されるのか、その総額と内容で判断する必要がある。
また、現金で支払うのか、それとも低金利ローンを利用して現金はほかに活用するのか、ライフスタイルやライフステージに合わせて柔軟に考えたい。
また、各種用意されているサービスについても、過剰なものは切り捨てて、身軽になるという発想も大事。市場調査や予備知識を得るための時間はけっして無駄にならない。
その1

車両価格は季節で変化する
季節によって、販売金額が変化する中古車の代表例がオープンカー。寒い季節は売れ行きが下がるため安く、逆に春先以降は上昇する。ほかにもSUVや4WDは冬場になると市場価格が上昇する。
その2

総額アンダー50万円でも保証付きにはメリットが
たとえ販売価格が安くなっていても、故障した場合の修理費用は安くならない。むしろ、安く買ったクルマに高額修理を施すのは心理的な負担が大きい。だからこそ、保証付き中古車を選ぶことで、不意な出費を防ぐことができるというわけだ。
その3

「諸経費」はお店で異なる
中古車を購入する際には、車両本体価格のほかに「諸経費」が必要。そして、税金以外の費用に関しては、お店によって内容や金額が異なる。なので、車両価格が安くても総額で比べると高かった、というケースも存在するのだ。
その4

仕上げいらずでじつは割安なディーラー中古車
専業店に比べて「安心感はあるけど高い」というイメージのあるディーラー系中古車。しかし、クレームを避けるためにあらかじめ徹底して点検整備を行い、内外装についても手間をかけて仕上げている。そのコストを考えればむしろ安い。
その5

ローンでの購入は金融機関選びが大事
購入時にローンを利用した場合、年数によってはかなりの金利負担がある。販売店で取り扱っているローンを使うのは簡単だが、ここは手間暇をかけて金融機関のローンも検討すべき。場合によっては超低金利での融資が受けられる。
その6

保険や保証の内容によってはロードサービス代が節約できる
万が一故障で立ち往生した場合のためにロードサービスを契約しているひとも多いだろう。しかし、現在ロードサービスは自動車保険や保証付き中古車にサービスとして付帯しているケースが多い。契約内容を見直し、無駄を控えたい。
施工予算の目安も丸わかり!自分で高品質車にグレードアップ! クルマ仕上げ術アラカルト
MENU.01 外装磨き 3万円~20万円
MENU.01 外装磨き 3万円~20万円
小キズがなくなると色まで違って見える
度重なる洗車や取り扱い時の接触によって、ボディ表面は小キズで覆われてしまう。これを磨きのプロが綺麗にすると、新車時の輝きと本来の色艶が復活!オススメの仕上げ術だ。
MENU.02 板金塗装 5000円~50万円
MENU.02 板金塗装 5000円~50万円
キズや凹みはクルマの価値を下げる
たとえ新しいクルマでも、バンパーがこすれていたり、ドアに凹みがあったままではみすぼらしいし、愛着も薄れる。手のひらサイズであれば1万円以下で短時間で修理できる。
MENU.03 内装消臭 1000円~3万円
MENU.03 内装消臭 1000円~3万円
我慢できない前オーナーの生活臭
前のオーナーが喫煙者だったり、ペットを乗せていた場合、臭いが気になるもの。DIYで施工できるアイテムであれば1000円程度から、プロによる丸洗いで3万円程度のコスト。
MENU.04 ホイール修理 1本2万円~
MENU.04 ホイール修理 1本2万円~
見栄えへの影響はかなり大きい
傷の状態にもよるが、新品を購入するよりも割安に修理は可能。修理後は見違えるように綺麗になる。ただ、修理中代わりに装着できるタイヤが必要ということは覚えておきたい。
購入と売却を同時に行うのはNG! 少しでも高く売りたいなら時間的、精神的余裕を作って売却作戦を実行しよう
クルマは売るにも買うにも手間暇がかかる
クルマの購入や売却は、契約に基づいて行われる。よっぽどのマニアを除けば、クルマを購入するのは3年~5年に1度の大仕事。たくさんの確認作業や書類の作成に、「もう疲れたし、プロにお任せすればよくしてくれるだろう」と丸投げしてしまいたくなるが、これがもっとも損をするパターン!
交渉ごとにおいて相手に主導権を握られてしまうということは、向こう有利の条件での契約ということに間違いなくつながるからだ。
とくに、購入と売却を同時タイミングで行うと、手間や疲労は倍以上に感じてしまうもの。なので、中古車の購入を決めたら、それよりも1カ月ほど前から売却のためのアクションを起こすべき!
違いは数万円かもしれないが、同じやりとりで数万円も損すると考えれば、やる気が出てくるだろう。

基本的にクルマを売却する場合は、複数の業者に見積もりを依頼するべき。確かに手間ではあるが、その手間を惜しむと数万円損していまう。けっして無駄ではない労力だ。
まとめ

すぐに結論を出さないでほかのアイデアを探し、比べ見極める目が求められる
中古車にまつわる常識は10年前から大きく変わった。車両の情報は開示され、修復歴などクルマのコンディションがわかりやすく表示されるようになった。また、保証販売の拡大や、各種サービスの充実など、中古車は本当にユーザーにとって買いやすいものに進化した。だが、各社が努力してサービス競争が激化したことで、クルマを購入するということが複雑化してしまったのも事実。見た目の車両価格だけでなく、総額での費用やサービスの内容まで把握しなければいけなくなったからだ。
我々ユーザーとしては、自分がクルマに何を求めていて、どのようなケアやサービスが嬉しいのか、自分のニーズに向き合う必要がある。その上で、じっくりと販売店を比較検討し、交渉に向かうことが大切だ。
クルマ、販売店、そして何を必要とするのか。これを見極める目がいまのユーザーには求められている。