新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.03.30 / 掲載日:2026.03.30
スバル人気SUV比較[フォレスター/クロストレック/レイバック]〜結論&おすすめグレード〜
《2026最新版》国産人気SUV“気になるライバル”大研究
今や乗用車の中心ジャンルと言っていいSUV。車種数も拡大の一途で、同じメーカーやグループ内に複数のモデルが並ぶ。今回は同じブランドや同じプラットフォームなど、関わりの強いモデルを集めて一覧比較してみる。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年4月号制作時点(2025年2月中旬)のものです。
SUBARU 人気SUV比較研究《結論&おすすめグレード》
違いはサイズ感のみならず、キャラでも絶妙な棲み分け
スバルのSUV3車は、プラットフォームは共通で、ホイールベースも2670㎜で等しい。その上でボディサイズと車種の性格を分けている。
クロストレックはインプレッサをベースに開発されたSUVだから、3車の中ではボディが最も小さく全長も4.5mを下まわる。街中の移動に最適で、価格帯も一番安い。ライバル車はホンダ・ヴェゼルやトヨタ・カローラクロスで、それらに対して低重心による優れた走行安定性が魅力になっている。全長の割にホイールベースが長いから、後席も広く、4名が快適に乗車できるなど、実用性と価格のバランスでは、スバル車の中でも特に買い得度が強い。
フォレスターは、全長がクロストレックの次に長く、全高は1700㎜を上まわって3車の中では最も背が高い。厚みのあるフロントマスクなどSUVらしい存在感も強く、2025年にはスバルの国内最多販売車種になった。優れた動力性能と燃費を両立させたS:HEVや、自転車にも対応する歩行者保護エアバッグなど先進技術も豊富。スバル車の中ではオススメできる理由が最も多くなる。
3車の中で全長が最も長いレイバックは「一番スバルらしくないスバル車」といえるだろう。スバルが得意とするスポーティなデザインや運転感覚、悪路走破力などの活発なイメージはあえて抑えて、スバルの技術によって快適性や上質感を高めている。柔らかめな乗り心地もあって、街中から高速道路まで上質で快適な移動を満喫させてくれる。最低地上高も200㎜と高く、視線の位置も適度に高まって運転しやすい。着座位置もちょうど良く乗降時の腰の上下移動量も少なめと、中高年齢層のドライバーにも優しい。いろいろなスバル車を乗り継いだユーザーが、最後に選ぶ車種がレイバックともいえるだろう。


SUBARU フォレスター
街乗りから本格オフロードまで一台で完結することが可能
フォレスターは、スバル車の中で、SUVの特徴を最も明確に表現した一台。全高が1730㎜と高いため居住空間や荷室も広く、全長4800㎜前後のミニバンに匹敵する空間効率を持っている。それでいて最低地上高は220㎜を確保するため、悪路のデコボコも乗り越えやすい。レジャービークルとしての資質も優秀だ。
主力となるS:HEV車は、動力性能に余裕を持たせた上で、燃料消費量の増加も抑えているのが強み。先進安全装備と運転支援機能を併せ持つアイサイトXも標準装着されるなど、4名乗車で荷物も積みこんだ長距離ドライブに抜群の良さがある。歩行者保護エアバッグを自転車にも対応させるなど、スバルの安全技術に魅力を感じているユーザーにも多くのアピールポイントを持っていることも見逃せない。



おすすめグレード
プレミアムS:HEV EX
●価格:459万8000円
価格はターボのスポーツEXよりも40万7000円高いが、3万円相当の装備が加わり、購入時に納める税額も約9万円安い。実質価格差はこの12万円を引いた約29万円だ。滑らかな運転感覚や低燃費を考えると選ぶ価値が高い。
SUBARU クロストレック
手ごろな価格で狙える買い得モデル。オフロード&レジャー適性も優秀
全長が4.5mを下まわるコンパクトSUVゆえに、混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。また全高を1575㎜に抑えたことで、立体駐車場の一般的な全高制限とされる1550㎜は上まわるが、利用が可能な場合もある。200㎜の最低地上高と低めの全高もあってデコボコを乗り越えやすく、重心も低いため安定性も良好。悪路走破性という点でもメリットがある。
インプレッサがベースゆえに、ボディがコンパクトな割には後席の頭上と足元の空間が広いことも強みのひとつ。着座位置も適度で乗降性にも優れる。街中で運転しやすく、ファミリーカーとしても快適に使える買い得なSUVを求めているユーザーには、見逃せない一台になるはずだ。



おすすめグレード
ツーリング 4WD
●価格:324万4000円
クロストレックの大きな魅力は、悪路走破力の高いSUVを割安な価格で買えること。その視点ならば実用装備を充実させて価格を抑えたツーリングの4WDが買い得だ。2WDよりも22万円高いが、4WDにはヘッドランプウォッシャーなど4万円相当の装備が加わり、4WDの正味価格は18万円に収まる。
SUBARU レヴォーグ レイバック
上質さ重視の設計思想。快適性を意識した走りは格別
快適性重視のキャラはデザインにも表現。フォレスターやクロストレックに比べて、フロントマスクも柔和な印象で、フェンダーのホイールアーチに装着された樹脂の縁取りなども控え目な形状。野性味を抑えて、都会的な雰囲気を感じさせる。
機能的に注目されるのは足回りの設定。走行快適性を重視したことで、他のスバル車に比べると乗り心地は柔軟なセッティングで、路上の細かなデコボコから大きな段差を通過した時の突き上げまで、マイルドに吸収してくれる。カーブを曲がる時にはボディが大きめに傾くが、後輪の接地性の高さで上手にカバーしていて、挙動の変化も穏やか。同乗者が不安を感じにくいタイプになる。レイバックは上質さを重視する大人に似合う一台だ。



おすすめグレード
リミテッドEX
●価格:399万3000円
選べるグレードは、標準仕様になるリミテッドEXとブラックセレクションの2つ。後者には本革シートなど19万8000円相当の装備が追加されるが、価格は25万3000円ほど高くなる。色彩の変更で5万5000円が上乗せされた格好だ。ベースのリミテッドEXの方が買い得感は高い。