新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.03.27 / 掲載日:2026.03.27
日産/三菱協業SUV比較[エクストレイル/アウトランダー]〜結論&おすすめグレード〜
《2026最新版》国産人気SUV“気になるライバル”大研究
今や乗用車の中心ジャンルと言っていいSUV。車種数も拡大の一途で、同じメーカーやグループ内に複数のモデルが並ぶ。今回は同じブランドや同じプラットフォームなど、関わりの強いモデルを集めて一覧比較してみる。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年4月号制作時点(2025年2月中旬)のものです。
NISSAN/MITSUBISHI 協業電動SUV比較研究《結論&おすすめグレード》
共通プラットフォームで異なる個性


パワートレーンと価格が最大の選択の分かれ目だ
プラットフォームの面から姉妹車同様と言っているがパワートレーンはまったく別物だ。エクストレイルはシリーズ式、アウトランダーは高速巡航用直動機構を備えたシリーズ/パラレル式を採用。エンジンはエクストレイル1.5ℓの可変圧縮比ターボ、アウトランダーはNA2.4ℓを採用。4WDの駆動モーター出力はエクストレイルが前150㎾/後100㎾、アウトランダーが前85㎾/後100㎾となっている。前モーターの出力差が大きいのはエクストレイルがFFモデルと共用するためだ。アウトランダーは普通充電と急速充電に対応した外部充電機構を備えたPHEVを採用する。
エクストレイルGe-4ORCEとアウトランダーGの価格差は約100万円。HEVとPHEVの価格差と考えれば納得できる。しかも、どちらも電動四駆の走り自慢。キャビン機能面では3列シート設定でアウトランダーがリードするが、2列シート車の使い勝手はエクストレイルがリードする。
結局、外部充電と純電動走行の魅力に対してどれだけの投資価値を見出すかが両車の評価の分かれ目。実用性と走行性能のコスパを優先するかBEV時代をひと足先に味わうか、という選択になるだろう。
NISSAN エクストレイル

プレミアム度を高めつつも実用性をおろそかにせず、家族のレジャーにも活躍する
現行型からHEV専用モデルとなり、価格のハードルが高くなった。同時にプレミアム性も高めているが、レジャー&ファミリーユース向けの実践的ミドルSUVという姿勢にブレはない。カテゴリーとしてはHEV/4WD専用化が進んでいるが、エクストレイルは2WD(FF)と4WD(e-4ORCE)に3グレードずつ設定。SUVの基本コンセプトからすれば4WDが標準的だが、キャビン実用性や積載性から、つまりワゴンとして使い勝手を求めるユーザーなら2WDが無駄がない。エクストレイルの2WD/4WDの価格差は約30万円である。滑りやすい路面での操縦安定性や4WD車のどっしりとした乗り味などSUVとして魅力的だが、FFのファミリーワゴンとして選ぶのもいい。コスパは必要性次第である。







おすすめグレード
X e-4ORCE[2列]

X系はOPの発展性など価格とのバランスのいいグレード。X系を基準に予算と必要装備を見当するのが無難。e-4ORCE(4WD)は悪路や雪路走行前提の選択だが、操安や乗り心地にも優れるので予算に余裕があるならオンロード派にも勧めたい。
MITSUBISHI アウトランダー

給油で走り続けられるPHEVと電動全輪制御の走行フィールがアピールポイント
最も安価なMでも約530万円。充実した装備のPとなれば約635万円である。レジャー用途での実用性を求めて選ぶにはコスパが悪い。アウトランダーの魅力は外部充電でレンジエクステンダーBEVのように使えるPHEVシステムと、2モーター4WD×三菱全輪制御技術によるS-AWCの走行性能とファントゥドライブ。この2点こそが投資価値を高める原動力だ。
WLTCモードによる満充電航続距離は102㎞。短距離用途ならばBEV同様に外部充電電力だけでまかなえ、電動ならではの静かで力強いパワーを楽しめる。S-AWCは攻撃的なスポーツドライビングまでついてくるなかなかマニア好みの運転支援システム。一般ユーザーにも危険回避能力面で恩恵の大きなシステムである。







おすすめグレード
G[5人乗り]

プレミアム感も機能もGで十分だと思うのだが、約40万円で装備を1ランク上げられるPを考えると途端に悩ましくなる。必要度の高い装備が標準装着されるGを勧めるが、利便快適性の向上を求めてOP装備を多く選ぶなら、Pへのステップアップを勧める。
ルノー/日産/三菱の共通車台【CMF】

ルノーと日産の協業に基づくFFベースのアーキテクチャーが「CMF=コモン・モジュール・ファミリー」だ。エンジンコンパートメント、コックピット、フロントアンダーボディ、リヤアンダーボディに電子アーキテクチャーを加え、その組み合わせで製品を設計する。今回の2車はルノー・カングー等と同じくCMF-C/D(末尾のアルファベットはセグメントを表す)を採用している。
RENAULT カングー/グランカングー
