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更新日:2026.03.17 / 掲載日:2026.03.17
アベンジャーの魅力が4Xeハイブリッドで加速する【九島辰也】

文●九島辰也 写真●ジープ
先日、新宿・歌舞伎町タワーの横の広場で新型ジープ・アベンジャーの発表会が行われました。「え、アベンジャーってもう売っているのに」、と思われた方は素晴らしい。あなたはジープファンですね。ですが、現在ラインナップしているのはBEVで、今回はハイブリッドモデルとなります。名前は4xeハイブリッド。グレードはひとつで、価格は499万円です。

発表会の主役はもちろんアベンジャーですが、スノーボードのオリンピア平野歩夢さんの登場もまたかなりのインパクトでした。ジープのブランドアンバサダーに就任です。現在テレビCMが流れているので、すでにご覧になった方は多いかと思います。カッコよく仕上がっていますよね。
マイクを持ってMCの質問にひとつひとつ丁寧に答える平野さんの印象はかなり良かった。自身ラングラーのオーナーでもあることからジープに対するこだわりがあるようです。想像するに、ライフスタイルにピッタリ合っているのでしょう。雪山をスノボを積んで走るラングラーの姿が目に浮かびます。

ちなみに、彼をアンバサダーにする話は前から決まっていたと耳にしました。つまり、1月に開催されたW杯スイス大会のハーフパイプで怪我する前。となると、ジープのスタッフは怪我の報告を受けて相当青ざめたことでしょう。「オリンピックには出られないのか!」となります。
ですが、それでもミラノ・コルティナオリンピック2026に出場し、満身創痍でパフォーマンスを披露しました。その姿に世界中が感動したのは言うまでもありません。結果良かったと思います。競技に実直に取り組む姿勢は好印象でした。とてもカッコよかった。今日本でドレッドヘアが一番似合うオトコだと思います。
話をアベンジャーに戻しましょう。

冒頭で、ハイブリッドと書きましたが、正確にはマイルドハイブリッドになります。ベースは1.2リッター直3ターボで、それに48Vのバッテリーとモーターを組み合わせました。このエンジンはミラーサイクル方式を取り入れます。要するに、リーンバーン。ダウンサイジングされた1.2リッターという排気量とともに高効率で仕上げられています。燃費が期待できそうですね。ジープが属すステランティスグループのマイルドハイブリッドはEV走行が可能ですから。スタート時はエンジンを使わずに走れます。
駆動方式はジープなので、当然4WD機構を持ちます。セレクテレインのオートモードがデフォルトで、走行条件によって自動的に駆動配分をします。0-30km/hはモーターでのFWD、30-90km/hはエンジン駆動のFWD中心で必要であればリアにも駆動力を与えます。そして90km/h以上はエンジン駆動のFWDへ切り替わります。すべてが効率優先といったセッティングです。オートモードの他にはスポーツ、スノー、サンド/マッドモードがあります。サンド/マッドモードでの0-30km/h走行は常時4WDです。この辺がジープらしさとなりますね。

とはいえ、このクルマのプラットフォームとパワートレイン、駆動システムはステランティスグループの他のブランドと共有します。アルファロメオ・ジュニア、フィアット600、シトロエンC3&C4、プジョー208&2008あたりです。その意味ではすでに信頼のあるハードウェアといえます。年々改善されていますから安心。その中でのアベンジャーは後発です。ただ今のところ4WDはアベンジャーくらいでしょう。そこがジープならではであると同時に、各ブランド毎にそれぞれチューニングされている証になります。その観点からすると、プジョーは個性的でよく出来ていると思いますが、シトロエンはもう少し乗り心地を良くしてもいいかなと感じました。
といったように、アベンジャーのラインアップが2種類になりました。これぞ正真正銘の“アベンジャーズ”。BEVが“アイアンマン”で、今回の4xeハイブリッドは“キャプテン・アメリカ”かな。でもってモーターを取り外して排気量アップしたのが“ソー”で、V8積んだら“ハルク”ってところでしょう。個人的には“ソー”が好きです。平野歩夢さんの次はぜひマーベルとコラボしてください。期待しています!