中古車比較・ライバル車対決
更新日:2026.03.07 / 掲載日:2026.03.07
メルセデス・ベンツ Eクラス(W213)前期と後期でどう違う?|輸入車の前期後期を比較

メルセデスの売れ筋モデルといえばEクラス。かつてはミディアムクラスと呼ばれたこのモデルも、今ではより上位のSクラスにも匹敵する走りと快適性を身につけている。中古車市場でも注目度が高く、特に先代モデルのW213は品質と価格のバランスがよくおすすめの1台となっている。そこで今回は2016年〜2024年に販売されたEクラス(W213)の前期と後期の違いに注目しつつ、中古車動向を探っていこう。
メルセデス・ベンツ Eクラス(W213)ってどんなクルマ?

2016年7月にフルモデルチェンジを受けたメルセデス・ベンツ Eクラス。快適性や安全性を大幅に高める技術が盛り込まれ、Sクラス譲りの上質なインテリアを備えて生まれ変わった。ホイールベースは従来型と比べて65mm延長。エクステリアは長いボンネットからルーフライン、そしてテールエンドまで滑らかなシルエットを描く。リアまわりは、ボディに埋め込まれた2本のバーデザインを取り入れたリアコンビランプを採用したのも見どころだ。

インテリアは、このクラスでは初となる2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを設定。これらを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイは空中に浮かんでいるように見える。このデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類から好みで設定可能。また、内装にはオープンポアウッド、アルミ、ハイグロスウッドなどの高級素材を基調としている。

発売当初のラインアップは、184馬力の2.0L 直4ガソリンターボを搭載する「E 200 アバンギャルド」、「E 200 アバンギャルド スポーツ」、「E 200 4MATIC アバンギャルド スポーツ」、211馬力の2.0L 直4ガソリンターボを搭載する「E 250 アバンギャルド スポーツ」、195馬力の2.0L 直4ディーゼルターボ「E 220 d アバンギャルド」、「E 220 d アバンギャルド」、333馬力の3.5L V6ターボ「E 400 4MATIC エクスクルーシブ」で展開された。ボディタイプはセダンのほか、2016年11月にはステーションワゴン、2017年5月にはクーペ、2017年9月にはワゴンをベースとしたオールテレイン、2018年1月にはカブリオレも登場し、バリエーションを拡大していった。
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 特徴 |
| E 200 | FR | 2.0L 直4ターボ/1.5L 直4ターボ | 最もスタンダードなグレード。2019年には48Vシステムを搭載した1.5L 直4ターボを搭載 |
| E 200 4MATIC | 4WD | 2.0L 直4ターボ | 4WDモデル |
| E 220 d | FR | 2.0L 直4ディーゼルターボ | 経済的なクリーンディーゼル車 |
| E 250 | FR | 2.0L 直4ターボ | より高出力な2.0Lターボ |
| E 300 | FR | 2.0L 直4ターボ | さらに出力を高めた2.0L 直4ターボを搭載(E 250の後継) |
| E 350 e | FR | 2.0L 直4ターボ+モーター | 外部充電可能なPHEV |
| E 350 de | FR | 2.0L 直4ディーゼルターボ+モーター | ディーゼルエンジンのPHEV |
| E 400 4MATIC | 4WD | 3.5L V6ターボ | 装備を充実させたラグジュアリーモデル |
| E 450 4MATIC | 4WD | 3.0L V6ツインターボ | 最高出力を高めたE 400 4MATICの後継車 |
| AMG E 43 4MATIC | 4WD | 3.0L V6ツインターボ | 快適性と走りをバランスさせた高性能モデル |
| AMG E 53 4MATIC+ | 4WD | 3.0L 直6ターボ | 直6ターボにISGと電動スーパーチャージャーを搭載した高性能モデル |
| AMG E 63 4MATIC + | 4WD | 4.0L V8ツインターボ | 圧倒的性能を誇るフラッグシップ |
Eクラス(W213)の前期と後期はどこで区別されるの?

Eクラス(W213)は2016年7月に日本に導入され、次世代型のW214が登場する2024年までの間、およそ7年間販売された。今回はその主な変遷(セダン)を振り返ってみよう。
2016年10月:「メルセデスAMG E 43 4MATIC」を設定
2017年5月:「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+」を設定
2017年8月:「E 350 e アバンギャルド スポーツ」を設定/装備内容を変更
2018年8月:一部改良
2018年9月:「E 53 4MATIC+」を設定
2019年9月:1.5Lターボの「E 200」、「E 300」を設定
2019年10月:「E 350 e」、「E 350 de」を設定
2020年9月:マイナーチェンジ ⇦ ここが分かれ目!
W213は2020年9月にマイナーチェンジを実施(セダン、ステーションワゴン、オールテレイン)。エクステリアのデザインを大幅に改良し、ダイナミックなスタイルとなった。また対話型インフォテインメント「MBUX」を導入したことも大きな話題となっている。この改良以前のモデル(2016年10月〜2020年10月)を前期型、以降フルモデルチェンジまでのモデル(2020年9月〜2024年)を後期型と呼ぶ。
フロントまわりのデザインを比較すると?


W213の前期と後期の大きな違いはエクステリア。ひと目で違いがわかるほどデザインがリニューアルされている。まず、AMGラインエクステリアが「E 450 4MATIC エクスクルーシブ」と「E 220 d 4MATIC オールテレイン」を除く全車に標準装備となり、スポーティな印象が高まった。
ヘッドライト(①)は上下に薄くなり、わずかに切れ上がるデザインを採用。ラジエーターグリル(②)は下に向かって広がる台形になったほか、「E 450 4MATIC」と「E 220 d 4MATIC オールテレイン」を除き、ダイヤモンドグリルとなったのが特徴。一方、「E 450 4MATIC エクスクルーシブ」ではスリーポインテッドスターが輝くボンネットマスコットを採用している。エアインテーク(③)は、2本のフィンを配置することで、シャープかつダイナミックな印象を高めた。

リアまわりのデザインを比較すると?


リアまわりのデザインも刷新されている。後期型は、外側に向かって上下方向の高さが増し、横に長い2分割リアコンビランプを採用したのが見どころ。ボディのワイドさとダイナミックさを強調するスタイルとなった。


インテリアを比較すると?


従来からクオリティの高さで定評があったW213だが、マイナーチェンジでさらに磨きがかかった。大きな変更点のひとつが、メルセデスでは初となる新世代3本スポークステアリングの導入(⑤)。「スポーツ」と「メルセデスAMG」の各モデルに導入され、近未来的なスポーティさを演出している。一方、「E 450 4MATIC エクスクルーシブ」にはブラックアウトされたスポークを採用。このステアリングでは、ナビや各種設定をすべて手元で完結できるのも魅力である。
また、「E 200」と「E 220 d」系において、従来ピアノラッカー調トリムが採用されていたセンターコンソールがウッドトリムとなっている(⑥)。これによりインテリアの統一感が増しており、上質な雰囲気を一層高めた。
そのほか、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が導入され、使い勝手がさらに増したこともトピック。これは「Hi, Mercedes(ハイ、メルセデス)」の言葉で起動でき、ナビの目的地入力や各種設定を音声で行えるというもの。また、日本では初となるARナビにも対応した。
前期/後期で中古車相場の違いは?

最後に中古車相場を見ていこう。Eクラス(W213)の中古車価格帯と中古車平均価格を比較すると次のようになる。
| 中古車価格帯 | 中古車平均価格 | 物件掲載台数 | |
| 前期型(2016年~2020年) | 180万円〜420万円 | 288万円 | 約200台(セダン) |
| 後期型(2020年~2024年) | 300万円〜610万円 | 490万円 | 約70台(セダン) |
2024年まで販売されていたこともあり、まだまだ新しい印象のあるW213。とはいえ、中古車相場は順当に下がっており、特に前期型ならば100万円台後半の予算から探せる。また前期型は物件数が多いので、まずはこちらを軸に中古車を探したい。一方、後期型の魅力はなんといってもMBUXの導入。ただし、中古車平均価格は490万円とまだ高値をキープしているので、予算と相談しながらじっくり探すことをおすすめする。

