車のメンテナンス
更新日:2026.02.11 / 掲載日:2026.02.11
日産「ジューク」、日本市場へ再上陸か? 電動化と個性を研ぎ澄ましたクーペSUVへ進化

奇抜なスタイリングで登場と同時に話題をさらい、コンパクトSUVというカテゴリーを一気に市民権のあるものへ押し上げた日産ジューク。日本ではすでにラインナップから姿を消して久しいが、そのジュークが次期3代目へのフルモデルチェンジを機に、日本市場へ再投入される可能性が高まってきた。
実は現行2代目ジュークは欧州を中心に販売が継続されてきた一方、日本市場には導入されなかった経緯がある。販売規模や商品ポジションを慎重に見極めた結果だが、ここにきて状況は変わりつつある。編集部が得た情報によれば、次期3代目ジュークは日産の事業再構築、いわゆる「再生」に向けた戦略車のひとつとして位置づけられ、特定地域に限定しないワールドワイド展開を前提に開発が進められているという。
現在、日本ではキックスがコンパクトSUVの主力を担っているが、欧州で独自進化を遂げてきたジュークは、その立ち位置を明確に分ける存在として復活する見込みだ。実用性を重視するキックスに対し、ジュークはあくまでデザインと走りを前面に押し出した“パーソナル志向”のモデルとして投入される公算が大きい。
次期型ジュークの核となるのは、やはりエクステリアデザインだ。基本シルエットは現行型を踏襲しつつ、各部の造形はより先鋭化。新世代の日産デザインで採用が進むデジタルVモーションをベースに、ジュークならではの解釈が加えられるという。象徴的だった丸型ヘッドライトは、LEDを用いた多角形的な造形へと進化し、フロント下部に配置される見通しだ。従来のイメージを残しながらも、より未来感を強めたフロントフェイスとなる。
サイドビューでは後席の居住性よりもスタイルを優先。Cピラーを大きく寝かせたクーペライクなフォルムが採用され、あくまで「乗る楽しさ」を重視したキャラクターが貫かれる。キックスとの明確な棲み分けが、ここでも意識されている。
日本導入を前提とした場合、最大の注目点はパワートレインだ。現行キックスがe-POWER専用車である以上、次期ジュークにも電動化技術の採用は不可避となる。有力なのは、高効率化を果たした第3世代e-POWERの搭載。加えて、アリアやエクストレイルで実績を積んだ電動4輪制御技術「e-4ORCE」が組み合わされる可能性も高く、単なるデザイン重視モデルにとどまらない走行性能が期待される。さらに、アライアンスの技術を活用したピュアEV仕様の設定も視野に入っているようだ。
インテリアは、広さよりもドライバー中心の設計が採られる見込み。メーターとインフォテインメントを一体化した大型ディスプレイを軸に、操作系は極力シンプルにまとめられる。アンビエントライトなどによる演出も強化され、走行モードと連動した空間づくりがなされるという。
登場時期は欧州でのモデルサイクルを踏まえ、ワールドプレミアは2026年後半から2027年初頭が有力視される。日本市場では、ヤリスクロスやWR-Vといった実用型SUVとは一線を画し、かつてのC-HRや現行レクサスLBXに近い“デザイン志向のコンパクトSUV”として展開されるだろう。価格帯は350万〜450万円前後と予想され、キックスの上位に位置づけられる可能性が高い。
日産が再び「個性」を武器に世界市場へ打って出る象徴となるのか。次期ジュークは、その存在自体が日産再生の行方を占う試金石となりそうだ。予想されるデビュー時期は2027年後半である。ジャパンモビリティショー2027でその姿を見ることができるかもしれない!