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更新日:2025.12.26 / 掲載日:2025.12.26
《先取り大研究》BYD・RACCO
JMS2025で出会った要注目モデル「深掘り」大研究!
ジャパンモビリティショー(JMS2025)では、数多くの最新モデルがお披露目されたが、その中で外せないのは市販を前提としたモデルたちの動向だ。ここでは来年以降に市場投入が有力視されるクルマを徹底リサーチしてみるぞ。
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年1月号制作時点(2025年11月中旬)のものです。
BYD RACCO【デビュー予想:2026年夏】
日本市場への導入は、2026年夏を予定
BYDは、初となる海外専用設計モデルの軽EV「RACCO(ラッコ)」のプロトタイプを参考出品した。海外メーカーが軽自動車市場に本格参入、しかも国内生産というから驚いてしまうが、BYDがBEVでというならば納得できてしまう。
車体サイズは全長3395㎜×全幅1475㎜×全高1800㎜で、現在主流のスーパーハイトパッケージングを採用。左右のドアはスライド式ということにも本気ぶりを実感させてくれる。キャビンも助手席前面を棚形状とするなど、前席周りの収納性にも気を使ったデザインで、人気のポイントを押さえた設計が注がれる。
なお駆動方式は前輪駆動で、駆動用バッテリーはBYD製のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの「ブレードバッテリー」が搭載される。総電力量などの詳細は公開されていないが、ロングレンジとショートレンジの2種類のグレードが用意されるとのこと。国内導入は2026年夏を予定している。
現在、軽自動車のBEVは、サクラとN-ONE e:があるが、スーパーハイト系は空白地帯。軽自動車でも人気のカテゴリーとなるスーパーハイト系だけに、軽BEVとして中心的な存在になる可能性も十分ありそうだ。



BYDのPHEVモデルも国内上陸間近! 「BYD SEALION 6 DM-i」
BYDブースでは、BYD独自のプラグインハイブリッドシステム「DM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)」を搭載する「BYD SEALION 6 DM-i」も展示されていた。
ハイブリットとしては、市街地などの低速走行時にはモーターを主に使用し、一定速度を保つ高速巡航時にはエンジンをトランスミッションに直結させて動力源とするシリーズパラレル式で、日常のほとんどの移動を電気のみで走行(EV航続距離100㎞)できるとのこと。週末の長距離ドライブや充電インフラが未整備の地域へ移動する際は、エンジンを併用したハイブリッド走行が可能となるため、充電の心配なく安心して使用できるのが大きな利点としている。

