車のニュース
更新日:2025.12.18 / 掲載日:2025.12.18
右肩上がりのデリカD:5が改良新型でさらに魅力アップ!

文と写真●ユニット・コンパス
ミニバン×アウトドアという唯一無二のキャラクターを持つ三菱デリカD:5が改良されさらに魅力アップして登場です。モビリティショーで実車がお披露目され、10月30日(木)より予約注文の受付を開始していましたが、いよいよ詳細が公開されることになりました。
より精悍に、より力強く!「ギア感」を強調したエクステリア

新型の識別ポイントであり、変化を感じるのがフロントマスク。「ダイナミックシールド」を継承しつつ、フロントグリルやバンパーのデザインを一新。シンプルかつ立体的な造形にすることで、これまでの力強さに加え、どこか知的なプレミアム感も漂わせています。
さらに注目したいのが、サイドビューに新たに追加されたホイールアーチモールです。これにより足まわりのワイド感と安定感が増し、デリカらしい力強いスタイリングを実現しています。さらに、新デザインの18インチアルミホイールも、ギア感をより一層引き立てています。
ボディカラーに新色が追加されています。光の当たり方でブルーのハイライトが美しく映えるムーンストーングレーメタリックを新たに採用。全9色のラインナップとなり、選択肢が広がりました。

先進性と機能美が融合したインテリア

上級ミニバンとしての顔を持つデリカ。新型では質感と機能を向上させることで、さらに魅力を高めています。
まず運転席に8インチディスプレイメーターを採用。視認性が大幅に向上しただけでなく、ドライブモードの切り替えなども直感的に確認できるようになりました。
インストルメントパネルには金属調のアクセントが施されギア感と高級感が共存しています。また、シート生地には、特別仕様車「シャモニー」で好評だった撥水機能付きのスエード調素材と合成皮革を組み合わせたコンビネーション生地を採用(最上級グレードに標準装備)。内装各部にはカーキ色のステッチがあしらわれ、統一感のあるアクティブな印象に仕上がっています。
利便性もしっかりアップデート。センターコンソールとフロアコンソール下部にUSB Type-Cポートが各2基追加されています。



「S-AWC」が進化!あらゆる路面を制する走行パフォーマンス

デリカD:5といえば、期待するのはミニバン離れした走行性能です。新型では4WD制御システムにブレーキ制御を追加。これにより晴れて「S-AWC」搭載が名乗れるようになりました。「S-AWC」は三菱が誇る四輪の駆動力を自在に制御するシステムでかつてのランエボから受け継がれてきたもの。悪路での走破性はもちろん、オンロードでの優れた直進安定性と、ドライバーの意図に忠実なハンドリングを実現しています。
これにより路面状況に合わせて選べる4つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW)を設定。雪道や未舗装路でも、ダイヤル一つで最適なトラクションを確保できます。また、下り坂で車速を一定に保つ「ヒルディセントコントロール」も採用されているのですが、こちらも実際の使用シーンを研究。たとえば大型スーパーにあるような螺旋状のスロープは雪国の冬になると下りが非常に怖いもの。そういったシーンでも安心して降りられるようになるといいます。アウトドアだけでなく、実生活でも活躍するクルマなのです。
予防安全技術「三菱 e-Assist」も進化しています。衝突被害軽減ブレーキ(FCM)は、これまでの車両と歩行者に加え、新たに自転車の検知に対応。さらに、誤発進抑制機能は後退時にも対応し、駐車場などでのペダル踏み間違い事故を抑制します。
また、「マルチアラウンドモニター」のカメラ画質を約3倍に高めたのも大きなポイントです。バードアイビューや透過フロントサイドビューなど、多彩な表示モードを追加することで、視認性が大幅に向上。周囲の移動物を検知して知らせる機能も備わり、大きな車体でも安心して取り回しができます。
世間がデリカの魅力に気がついてしまった!

新型デリカD:5のメーカーの価格は、約450万円〜約495万円を予定。大幅な進化を遂げながら、競争力のある価格設定となっています。
ミニバンの使い勝手とSUVの走破性を高次元で融合させたデリカは、誕生から半世紀以上の歴史を持つ、まさに三菱を象徴するロングセラーです。一般的なクルマは新車登場時がピークで、だんだんと販売台数が下がるものなのですが、デリカD:5は真逆でじょじょに販売台数が上向いています。三菱は、デリカミニの人気がデリカD:5にもいい影響を与えているのではないかと分析していますが、実際デリカD:5はライバル不在で、アウトドアを本気で楽しめる上質なミニバンを求めるユーザーがデリカD:5にたどり着いた状況なのかもしれません。
今回の改良により、デリカD:5はよりタフでより贅沢に生まれ変わりました。新型投入で右肩上がりの人気がさらに上向くことが予想されます。