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更新日:2025.10.09 / 掲載日:2025.10.09
「DB12 S」誕生。アストンマーティン伝統の「S」を継ぐ、新型スーパーツアラー

アストンマーティンは現地時間の10月8日、DB12の高性能モデル「DB12 S」を発表した。クーペとヴォランテで予約注文を受け付けており、納車は2026年第1四半期に開始される予定。
アストンマーティンの伝説的なDBの血統に連なる新しいモデル

DB12 Sは、既存モデルのハイパフォーマンス仕様の末尾に「S」を付ける、アストンマーティンの長年の伝統に連なる最新モデル。DB12をベースに、出力と優れた動的性能をさらに高めることによって躍動感あふれるウルトラ・ラグジュアリーなパフォーマンスを実現したという。
パワートレインには、4.0リッターV8ツインターボをさらに強力に進化させたエンジンを搭載。20PSの出力アップにより最高出力は700PSに強化、最大トルクは3000rpmから6000rpmの間で800Nmを発揮し、最高速度は202mph(325km/h)に達する。

パワートレインのキャリブレーション変更により、ローンチ・コントロール・システムを最適化することでギアシフト時間が50%以上削減されたほか、0-60mph加速は3.4秒と0.1秒短縮。スロットルペダルのキャリブレーション調整も行われ、S専用の新しいドライブ・バイ・ワイヤのスロットルマップによりドライバーの一体感とコントロール感が高められている。
新しいクアッドテールパイプはステンレススチール製のスポーツエキゾーストシステムで、全回転域を通じてエンジン周波数を際立たせるようにチューニング。オプションのチタニウム製エキゾーストシステムは、サウンドを増幅して低音、中音、高音域の周波数をさらに高め、サウンドレベルを1.5dB高めるという。

DB12 Sの大きなアップグレードのひとつとしてカーボンセラミックブレーキ(CCB)の標準装備化が挙げられる。フロント直径410mm、リア360mmのCCBは、ブレーキ性能と熱容量の向上とともにバネ下重量を大幅に軽量化。スチール製ブレーキに比べてバネ下重量が27kg軽量化するため、乗り心地、ステアリングフィール、ハンドリングの向上にも繋がる。
こだわりのディテールが際立つ内外装デザイン

エクステリアでは、新しいフロントスプリッターとボンネットルーバーが特徴。スプリッターは低く、幅広く見せる一方で、存在感を演出しながらダウンフォースを発生させ、フロントのホイールアーチ内外の空気の流れを導いて流れを安定させることでリフトをさらに抑制する。
グロスブラック仕上げまたはオプションの2×2ツイルカーボンファイバー仕上げのボンネットルーバーは、エンジンの熱を排出すると同時にアグレッシブなフロントを演出するデザイン要素となっている。


サイドには、グロスブラック仕上げのシルを追加。サイドストレーキのすぐ下のフェンダーには、ブライトクロームまたはダーククロームにレッドのガラスエナメルで仕上げられた手作りの鍛造「S」バッジが備わる。
リアでは、固定式リアスポイラーが高速時の安定性を向上。新しいリアディフューザーは、リフトを抑制しながら2本ずつ縦に並ぶ特徴的なエキゾーストテールパイプのためのスペースを確保している。

インテリアトリムは「アクセレレート・レザーとアルカンターラ・トリム」「インスパイアSセミアニリンレザーとアルカンターラ」「インスパイアSフルセミアニリンレザー」の3種類から選択可能。16方向調整可能スポーツプラス電動フロントシートが標準装備となり、オプションでカーボンファイバー製パフォーマンスシートを設定する。
ローレット加工された金属製のドライブモード用ロータリーダイヤルが、レッドアノダイズド仕上げとなるほか、アルカンターラのヒーテッド・スポーツ・ステアリングホイールや、シートのヘッドレストのアストンマーティン・ウィングなど、数多くのオプションも用意されている。

主要諸元
全長:4,725mm
全幅(ドアミラー除く):1,980mm
全高:1,290mm
ホイールベース:2,805mm
車両重量:1,820kg
最大出力:515kW(690 bhp / 700 PS) @ 6000 rpm
最大トルク:800Nm(590 lb ft)@ 2750 – 6000 rpm
0-100km/h加速:3.5秒
最高速度:325km/h
アストンマーティン 公式HP:
https://www.astonmartin.com/ja
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