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更新日:2025.09.26 / 掲載日:2025.09.26
トヨタ「ウーブン・シティ」ついに始動。約300人が暮らし、新技術の実証へ

トヨタが2020年のCESで構想を発表し、ウーブン・バイ・トヨタ(WbyT)とともに開発を進めてきた「Toyota Woven City」(ウーブン・シティ)が、9月25日にオフィシャルローンチを迎えた。

ウーブン・シティは、静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地に建設したモビリティのテストコース。企業・個人が様々なプロダクトやサービスの開発・実証を行う。
新しいプロダクトやサービスを開発・実証する企業・個人は、インベンターズ(Inventors/発明家)と呼ばれ、トヨタのものづくりの知見やWbyTのソフトウェア技術、そして各インベンターが持つ様々な強みや専門性といった、自分たちが持っていないものを掛け合わせることで、いまは存在しない価値をつくり出す、「カケザン」による発明を目指す。

なお、インベンターとして、これまでにダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスなどの企業が参画を発表しており、今回、シンガーソングライターのナオト・インティライミ氏が新たに加わることが決定。初のアーティストのインベンターとして、ウーブン・シティにて音に関する実証を行うとしている。

また、ウーブン・シティでは、住民や訪れる人々を「ウィーバーズ(Weavers)」と呼び、インベンターズが開発するプロダクトやサービスを試し、その使い勝手や感想を伝え、そういったフィードバックを発明に活かしていくという。
2025年9月より、ウィーバーズとしてトヨタ関係者とその家族数世帯が住み始め、Phase1では最終的に300名程度が住む予定。一般のビジターとしての受け入れは、2026年度以降を予定している。

オフィシャルローンチにあたり、トヨタの代表取締役会長であり、ウーブン・シティのマスターウィーバーである豊田章男氏は「ウーブン・シティで起こしていくのは『カケザン』です!掛け算は一社だけだと成り立ちません。最低でも2社必要です。みんなで笑顔の2をかけていきましょう。たくさんの笑顔の未来をつむげる気がしてきませんか?」と語った。
Toyota Woven City(ウーブン・シティ):
https://www.woven-city.global/jpn/
トヨタ 公式HP:
https://toyota.jp/
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