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更新日:2025.09.24 / 掲載日:2025.09.24
日常に潜む「うっかり違反」。ベテランこそ要注意の交通ルールとは?JA共済が調査

JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)は9月22日、秋の全国交通安全運動に合わせて、全国の20歳~69歳の運転経験者500名を対象に実施した、交通ルールに関する意識調査の結果を公表した。
日常の運転シーンのなかに潜む「うっかり違反」リスクが明らかに

調査結果によると、「うっかり違反してしまいそう」と感じる交通ルールについて、「後部座席のシートベルト着用義務」(24.8%)がトップに。また、「泥はね運転」(24.6%)や「ハイヒールなど不安定な履物での運転」(19.6%)も上位にランクインした。
このことから、ドライバーにとって日常的な運転シーンのなかに、「うっかり違反」リスクが存在していることが明らかになった。
ベテランとビギナーで交通ルールの意識に差が生まれる結果に

また、運転免許の保有年数ごとに集計したところ、ベテラン層で最も「つい違反してしまいそう」との回答が多かった「後部座席のシートベルト着用義務」については、ビギナー層20.0%、中堅層22.5%、ベテラン層29.5%と、運転歴が長いほど回答率が上昇する傾向となった。
「非常時以外のクラクション使用」については、ビギナー層11.0%と比較して、ベテラン層19.5%となり、ベテラン層での「うっかり違反」リスクが高いことがわかった。

一方、ビギナー層で最も「つい違反してしまいそう」との回答が多かった「泥はね運転」については、ビギナー層28.0%、中堅層26.0%、ベテラン層21.5%と、運転歴が短いほど回答率が上昇。「スマホのながら運転」については、ベテラン層15.0%と比較して、ビギナー層20.0%となり、ビギナー層での「うっかり違反」リスクが高かった。
なお、「乗合自動車(バス等)発進妨害」や「緊急車両への進路譲り」についても、ビギナー層での「うっかり違反」リスクが高いこともわかった。これらはビギナー層の周囲への配慮・経験不足が影響していると分析している。
運転頻度でも違いが?“たまに運転”と“毎日運転”それぞれのリスクに注目

「うっかり違反してしまいそう」と感じる交通ルールについて、運転頻度ごとに集計したところ、ほとんど運転しない層は、「泥はね運転」や「乗合自動車進路妨害」などの周囲への配慮が必要な場面で「うっかり違反」リスクが上昇することが分かった。運転機会が少ないことで、とっさの判断や周囲への配慮が疎かになりやすいことが示唆されていると言える。

一方、毎日運転する層では、「スマホのながら運転」や「ハイヒールなど不安定な履物での運転」などの「つい」やってしまいがちな「うっかり違反」リスクが高い傾向が見て取れた。
約7割のドライバーが交通ルールの「学び直し」を希望

「交通ルールを改めて学び直したいか」という質問に対し、全体の68.8%が肯定的な回答となり、多くのドライバーが交通ルールの再確認の必要性を感じていることが明らかになった。
JA共済では、秋の全国交通安全運動にあわせて、9月18日から交通安全キャンペーンを実施。特設サイトにて「忘れがちな交通ルールテスト」等を公開して、ドライバーに学び直しや交通安全について考える機会を提供している。
FANTASTICS 八木 勇征さん×JA共済 秋の交通安全キャンペーン:
https://ja-kyosai-traffic-safety2025.jp
JA共済 公式HP:
https://www.ja-kyosai.or.jp/
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