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更新日:2025.09.12 / 掲載日:2025.09.12
アウディ 新型「Q5」&「A6 e-tron」デビュー!発表会で明かされた今後の戦略とは

AUDI NEW MODELS【グーワールド コラム/ニューモデル】
文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ:アウディコミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106 URL:https://www.audi.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年10月号の内容です)
内燃機関もまだまだ続く!? アウディの最新戦略を発表
2025年7月、都内で「アウディ ニューモデル スペシャルデビューショー」が開催されたので、今回はその現地レポートをお届けしよう。ここ最近は新型アウディ A5を発表するなど、日本市場への展開に力が入っているアウディ。今回の催しでは、A5やQ6 e-tronに続く「Q5」と「A6 e-tron」の2つのニューモデルが発表された。前者はアウディのミドルクラスSUV、後者は電気自動車の上級セダン/ワゴンであるが、いずれも日本での認知度は高い。
会場には真新しいアウディQ5とA6 e-tronが並べられ、同社のブランドディレクターであるマティアス・シェーパース氏は「アウディとして電気自動車と内燃エンジンモデルを同時に発表する機会は初となり、大きなマイルストーンとなります」と説明する。たしかに、ここ最近のアウディは電気自動車が目立っており、内燃機関はもう止めてしまうのではないかと心配になっているファンも少なくなかった。しかしそれは杞憂のようだ。今回の新型Q5を筆頭に、内燃機関はまだまだ続くと改めてアナウンスされた。電動化戦略の準備をしつつ、今後も内燃機関のニューモデルを展開し、ユーザーのニーズにマッチした幅広い展開をするとのこと。
さて、今回発表された2台の詳細を簡単に触れておこう。まずは新型Q5。今回3世代目となったQ5は、新開発のPPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を採用し、全方位で進化を遂げている。ルックスはここ最近のアウディデザインの文法に則ったもので、薄型のフロントグリルや横長のヘッドライトを採用。それでいながら力強いシルエットはSUVらしいもので、走ることへの情熱を感じさせる。パワートレインは2Lガソリンターボ、2Lディーゼルターボ、3Lガソリンターボ(SQ5)の3つの仕様で展開。いずれも48Vマイルドハイブリッドを採用する。
一方A6 e-tronは、PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)を採用した電気自動車。一充電走行距離(WLTCモード)は標準で769km、レンジプラスパッケージ装着車は846kmと、他の追従を許さない記録を実現している。空力性能の指標として使われるCd値は0.21で、こちらも非常に優秀な値。電気自動車の上限突破を果たしたのがトピックだ。
なお、アウディは充電インフラの拡充や都市型ショールームの開設も進めるなど、多角的なブランド戦略を行うという。今後のアウディの展開には目が離せない。

Q5

3代目となる新型Q5は、標準タイプとスポーツバックの二本立て(写真は標準タイプ)。内燃機関車だが、マイルドハイブリッドを採用。
A6 e-tron

6代目となるA6は、スポーツバックとアバントの二本立て(写真はスポーツバック)。EVらしい流麗なフォルムが見どころ。


