ローカライズ
更新日:2025.07.25 / 掲載日:2025.07.25
“旅行のプロ”も認めた草津温泉の楽しい進化【クルマと旅する、にっぽんの温泉】
温泉は自然と人が育んだ日本の観光スポット。長きにわたって親しまれてきた名湯・秘湯に浸かるひと時はまさに癒しの時間。その温泉を中心に賑わい、発展してきた街を散策するのも楽しみの一つです。
そんな温泉地の旅は、愛車でのドライブ旅がオススメ! 自然が織りなす四季折々の風景を楽しみつつ、ふと気になった場所へ気軽に寄り道できるのは、ドライブ旅ならではの醍醐味です。今回は旅行のプロも絶賛する温泉地、草津温泉を紹介!
ショートドラマ動画が新たなキラーコンテンツに

草津温泉(群馬県草津町)は、自然湧出量で日本一を誇る温泉です。毎分4千リットルの温泉が湧き、温泉街の中央に位置する「湯畑」は湯けむりが立ち上ぼる草津温泉のシンボルで、夜間のライトアップは必見。旅行会社のスタッフなどが投票する「にっぽんの温泉100選」では22年連続で1位を獲得しています。
最近では草津温泉観光協会が発信するショートドラマ動画が話題となり、若い世代からの注目度もアップ。幅広い年代の旅行者や温泉愛好家の人気はもとより、旅行のプロも太鼓判を押す日本を代表する温泉地となっています。
散策も楽しい一大スポットに発展

草津温泉が幅広い支持を集める最大の要因は、草津町を中心に官民一体で行われてきた継続的な町づくりにあるといわれています。この10年ほどの町づくりの歩みを紹介してみましょう。
2013年には草津三湯の一つ、共同浴場の「御座之湯」を再建。高品質な木造建築を使用し、湯治文化を現代に再現しました。14年には「湯路広場」を整備。広場の外周を木造建築物で囲み、浴衣姿でそぞろ歩く昭和レトロな風情を再構築しています。さらに15年には「熱乃湯」をリニューアル。古くからの共同浴場が大正ロマン風のたたずまいとなり、湯もみと踊りのショーが見られる施設に生まれ変わりました。

18年には、園内のいたる所から温泉が湧きだす「西の河原公園」の再生事業が完了。露天風呂、灯路などを整備し、オールシーズンで散策が楽しめるようになりました。21年には「裏草津地蔵」をオープン。湯畑エリアが表草津であれば、地蔵エリアが裏草津。裏草津地蔵エリアには「地蔵カフェ 月の貌(かお)」をはじめ、アート作品の製作が体験できる「百年石別邸」などの新スポットが誕生しています。

23年には、温泉街入り口の慢性的な渋滞を解消する道路の立体交差化と、玄関口としての景観整備、この両方を実現させた「温泉門」が完成。温泉門の外壁には木彫のデザインを施し、広場に足湯も整備、夜間のライティングも実施しています。
スノーリゾートも進化

草津温泉のもう一つの顔である山岳リゾート、スノーリゾートとしての整備も進行中。23年には草津温泉スキー場に、床の一部を透明化した通年営業の「パルスゴンドラ天狗」が稼働開始。また、山頂部には本格的なすしなどが堪能できる展望レストラン「クリスタル天(そら)」がオープンしました。

草津町の年間の入込客数の目標は400万人。町づくりに終わりはない。現在も、修景事業や利便性向上のための整備事業などが進行中。草津温泉スキー場では、天狗山レストハウスのリニューアル事業が進んでおり、この冬には完成する予定。まだまだ進化を止めない温泉街から目が離せません。
草津温泉

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