車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.04.19 / 掲載日:2016.04.19
車の水抜き剤の効果について
goo-net編集チーム皆さんは水抜き剤というものをご存知ですか?
ここでは水抜き剤の役割をはじめ、車に水が溜まってしまう原因や、
水抜き剤の効果と注意点について詳しくご紹介します。
水抜き剤の役割とは
水抜き剤は、車のガソリンタンク内に溜まってしまった水を分解するための溶液です。
金属製のガソリンタンク内に溜まった水をそのままにしてしまうと、金属が錆びてしまい、
さらに時間が経過すると穴があいてしまう場合があります。
ガソリンタンクに穴が開くことにより、
ガソリンが車の内部で飛び散ってしまうため、極めて危険な状態になります。
重大事故にも繋がりかねないため、水抜き剤を使用して定期的に水を抜く必要があるのです。
ただし、近年のガソリンタンクは樹脂製である場合も多く、
水抜きをしなくても錆の心配はほとんどありません。
ガソリンタンク内に水が溜まる仕組み
車のガソリンタンクは常に密閉された状態で、開かれるのも給油の時のみです。
ではなぜそのような状態の中でガソリンタンク内に水が溜まってしまうのでしょうか。
ガソリンタンク内のガソリンの量が減ると、空間が生まれます。
この空間には水分も含まれており、
夜間の冷たい空気でガソリンタンク内が冷やされると結露を起こします。
これを繰り返していくことにより、徐々にガソリンタンク内に水が溜まっていくことになります。
過剰な結露を防ぐには、定期的にガソリンを満タンにすることが第一です。
水抜き剤の効果と注意点
水抜き剤の主成分であるイソプロピルアルコールは、水分を分解させる効果を持っています。
元々、水はガソリンよりも重く、タンクの底に少しずつ溜まっていくため、
エンジンに運ばれることなく溜まってしまいます。
しかし、水抜き剤を入れることにより水がガソリンに溶け込んで浮くため、
エンジンに運ばれて燃焼されるようになるのです。
水を分解させる効果を持つ水抜き剤ですが、一点注意したいのが、その使用量です。
決められた指定量以上に水抜き剤を入れてしまうと、
エンジントラブルなどを起こしてしまう可能性がありますので注意しましょう。
水抜き剤を使用する場合には、指定量をきちんと守り、使用するようにしましょう。