パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
スタッドレスタイヤのメリット・デメリットとは

雪の多い地域や路面が凍結しやすい地域では、生活に密着し必要不可欠と言ってもいいのがスノータイヤの一種であるスタッドレスタイヤです。1980年代に普及しだしてからかなり研究開発が進み、最近のスタッドレスタイヤは、よほど過酷な使用状況でない限り、チェーンを必要としないレベルに達しているほどです。ただし、過信は禁物です。スタッドレスタイヤにはメリットもあればデメリットもあるからです。そこで今回は、スタッドレスタイヤのメリット・デメリットについて解説します。
スタッドレスタイヤの特徴とは

スタッドレスタイヤとは、従来のスパイク(スタッド)タイヤに対して、スパイク(スタッド)がないことからその名称がつけられています。雪道や凍結路面を走行するためにつくられているスタッドレスタイヤは、以下のような特徴を持っています。
トレッド(接地)面に深い溝
雪道でタイヤの溝がしっかりと雪を噛んでグリップ力を発揮するために、トレッド面に深い溝が掘られています。
トレッド面に細かい溝
深い溝とは別に、トレッド・ブロック部分にサイプと呼ばれる小さな溝が刻まれています。凍結路を走行する際の路面との密着度・摩擦力を高める働きがあります。
柔らかいゴム
低温でも柔軟性を失わず、雪面や凍結路面にしっかりと密着しグリップ力を発揮する、特殊なコンパウンドのゴムが使われています。
スタッドレスタイヤのメリット・デメリット
雪道や凍結路面を走行する場合、チェーンと比較するとスタッドレスタイヤには以下のようなメリット・デメリットがあります。
スタッドレスタイヤのメリット
- 雪の降るシーズンが近づいてきたら、予め夏タイヤと交換して準備しておくことができ、チェーンのように、雪が降るたびにつけたり外したりする手間がかかりません。
- チェーンよりはるかに耐久性が高く、長期間使用することができます。
- チェーン装着時より速い速度で走行することができます。
- 乗り心地が良く、走行音もチェーンより静かです。
スタッドレスタイヤのデメリット
- チェーンよりコストがかかります。
- 凍結路面での走行性能は、一般的にややチェーンより劣ります。
- 使用しない時に、保管するスペースが必要となります。
スタッドレスタイヤを履いて雪道や凍結路面を走行することに慣れているドライバーの中には、ほとんどチェーンを必要としないという方もいるようですが、自然を相手にする場合、絶対大丈夫と言い切ることはできません。スタッドレスタイヤを使っていても、いざという時のためにチェーンを車載し、点検整備は忘れないようにしてください。