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更新日:2023.07.17 / 掲載日:2023.07.13
【BMW 5シリーズ】より大きく高性能に。内燃機関モデルとEVをラインアップ

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス
BMWは、2023年7月13日、東京・南青山に期間限定でオープンするポップアップ・エキシビション「FREUDE by BMW – THE GARDEN」にて、ミドルサイズセダン「5シリーズ」のフルモデルチェンジを発表し、日本初披露した。新価格は、798万円~1548万円となる。納車開始のタイミングについては、ガソリン車とEVが、本年第四四半期以降を。クリーンディーゼル車が、2024年第一四半期以降となる見込みだ。

約7年振りとなるフルモデルチェンジを実施した8世代目となる5シリーズは、電動車の強化が大きなトピック。全てのモデルが電動化されており、ガソリン車及びクリーンディーゼル車を48Vマイルドハイブリッドに。さらにシリーズ初となる電気自動車「i5」を設定している。さらに先進機能も独自の進化を遂げており、安全機能の向上はもちろんのこと、BMW初となる車内対戦型ゲーム機能も提供する。
新型5シリーズセダンは、現行型よりも全方位でサイズアップが図られ、ついに全長は5m越えのラージクラス並みに。
具体的なサイズは、全長5060mm×全幅1900mm×全高1515mmとなる。デザインでは、より強調されたキドニーグリルと立体感の増したフロントバンパーデザインによる押し出し強いフロントマスクに仕上げられている。
ホイールベースが拡大されたサイドフォルムは、上級セダンらしい貫禄を見せるロングノーズとキックアップさせたボディ下部のキャラクターラインが印象的。さらに流麗なボディラインを与え、短いトランクリッドによる前傾姿勢のフォルムが、力強くスポーティな走りを予感させてくれる。リヤビューは、テールランプが薄型及びワイド化を図り、幅広感を強め、高級車らしい安定感も主張。リヤバンパーもフロント同様に、立体感が強調された造形となった。

インテリアは、最新BMW同様に、ワイドなカーブドディスプレイを中心とした先進的なコクピットデザインを採用。ボタン類は最小限に留められ、トランスミッションのシフトもコンパクトなレバー式としたことで、コクピット周りのゆとりも増している。
14.9インチのメーターパネルに組み合わされる12.3インチのインフォメーションディスプレイでは、エンタメ機能として、BMW初のゲーム機能を搭載。停車中にドライバーと同乗者が、スマートフォンをコントローラとして活用することで、対戦ゲームを楽しむことが出来るというからユニークだ。ビジネスシーンでも活躍する5シリーズだけに、更なるロングホイール化で、後席スペースの拡大も行われている。





ユーザーの関心が高い安全機能では、先進機能による装備の強化が図られており、高速道路などの自動車専用道路で活躍する「ハンズオフ機能付渋滞運転支援」を始め、安全運転機能・運転支援システム「ドライビング アシスト プロフェッショナル」、完全自動駐車を実現した「パーキング アシスト プロフェッショナル」、全方位録画を可能としたドライブレコーダー、車両の異常をスマートフォンに通知する「アラームシステム」などを標準化している。
グレード構成は、48Vマイルドハイブリッド仕様となるエンジン車は、140kW(190ps)/310Nmの2.0L直4ガソリンターボエンジン搭載の523i が上品な「エクスクルーシブ」とスポーティな「Mスポーツ」の2タイプ。4WDを標準化した145kW(197ps)/400Nmの2.0L直4クリーンディーゼルターボエンジンを搭載する523d xDriveが「Mスポーツ」のみを用意。さらにシリーズ初のEV「i5」では、標準車となる250kW(340ps)/430Nmのシングルモーターの後輪駆動車「eDrive40」が「エクセレンス」と「Mスポーツ」の2タイプ。そして、ラインアップの頂点となる高性能スポーツモデルとして、442kW(601ps)/820Nmの2モーター4WDの「M60 xDrive」を設定する。

発表会場となったポップアップ エキシビション「FREUDE by BMW – THE GARDEN」は、2023年7月14日(金)~9月17日(日)の期間限定でオープン。

同施設は、BMWがもたらす歓びを体感できる特設施設であり、日本とドイツ・バイエルン地方の融合を成したガーテンをテーマにデザインされている。
オープン中は、ドイツと日本のクラフトマンシップが融合した夏らしいカフェ&バーコーナーでのドイツや日本のクラフトビールを始め、味噌バタープレッツェルなどの飲食も提供。もちろん、オリジナル抹茶ラテなどのソフトドリンクも提供される。茶道や着付けなど、様々なワークショップの開催も予定されている。
今回の主役である新型5シリーズも8月16日までの期間限定で、お披露目される予定だ。展示車は、EVのMパフォーマンスモデル「i5 M60」となる。また期間中は、土日祝日限定でEVモデルの試乗会も実施され、フラッグシップサルーン「i7」やEV初のMモデルであるミドルSUV「XM」の予約制試乗も実施される。カフェコーナーもあるため、夏の表参道散策の新たな観光スポットとしても注目されそうだ。


