中古車購入ガイド
更新日:2022.11.09 / 掲載日:2022.11.04
【トヨタ カローラスポーツ】100万円台半ばの予算から探せる現行型に注目!

トヨタのグローバルカーといえば、なんといってもカローラである。今ではプリウスのほうがメジャーと思うかもしれないが、たとえば2022年1月~6月の自動車販売ランキングは、ヤリスに続く2位。依然、売れ筋のモデルとなっているのだ。現行型が登場したのは2018年6月で、まずはハッチバックから一新された。なお、ハッチバックは「カローラスポーツ」と呼ばれ、新世代のベーシックカーとしてリリース。今回は、カローラスポーツのグレード別中古車相場を紹介していこう。
トヨタ カローラスポーツってどんなクルマ?


新車時価格帯(2018年6月)
2018年6月、カローラスポーツが発売された。カローラシリーズにハッチバックが設定されたのは、2001年に登場したカローラランクス以来17年ぶり。この世代より世界で共通のデザインを採用したのもトピックで、新たにTNGAプラットフォームを導入している。ボディサイズは、全長4375mm、全幅1790mm、全高1460mm(ハイブリッドG Z)と、VWゴルフに近いサイズで、欧州Cセグメントというクラスに分類される。インテリアは、中央に7インチのTFTマルチインフォメーションディスプレイ(G Xを除く)を設置し、先進的なコックピットを演出。「G Z」系グレードには新開発スポーツシートを採用するなど、スポーティな雰囲気も特徴となっている。
パワートレインは、1.8L 直4ハイブリッドと1.2L 直4ターボの2種類から選べる。特にハイブリッドは、最大で34.2km/L(JC08モード)という低燃費を実現している。安全面では、第2世代の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備。これには、歩行者(昼間・夜間)、自転車(昼間)を検知できる衝突回避支援システム(プリクラッシュセーフティ)、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト(LTA)、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストなどが盛り込まれる。そのほか、駐車場での事故を予防するパーキングサポートブレーキも採用するなど、安全性にも力が入れられている。そのほか、車載通信機DCMを全車標準装備とし、Tコネクトサービスが3年間無料で受けられる。
改良遍歴は?
2018年8月、1.2L 直4ターボ搭載車に6速MTが設定された。これは、変速や発進操作をアシストするインテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)を採用し、ドライブモードで「SPORT」を選択すると、滑らかな変速をアシストしてくれる。
2020年6月、一部改良を実施。新色「グレーメタリック」、「プラチナホワイトパールマイカ」を設定すると同時に、「アティチュードブラックマイカ」を組み合わせたツートーンを設定。さらに一部グレードにシートヒーターを標準装備とした。
トヨタ カローラスポーツのグレード別中古車平均価格

グレード構成は、「G X」、「G」、「G Z」の3タイプ。それぞれ2つのパワートレインを選択可能。駆動方式は、ハイブリッドが2WD、ガソリン車が2WDと4WDから選べる。ここでは3つのグレードの中古車平均価格を見ていこう。
「G X」
エントリーグレードの「G X」は装備を厳選し、価格を抑えた量販モデル。タイヤサイズは195/65R15で、スチールホイールが標準となっている。メーター類はアナログとなり、ディスプレイは4.2インチ。シフトノブもウレタン製となる。物件数は3つのグレード中最も少なく、現在はやや探しにくい状況。ハイブリッドよりもガソリンのほうがやや多い傾向にある。中古車平均価格は、ガソリン車が186万円、ハイブリッドが193万円。
「G」
中堅グレードの「G」は、艶ありのフロントロアグリル&フロントフォグモール、205/55R16タイヤ&アルミホイール、7.0インチTFIマルチインフォメーションディスプレイ、左右独立温度コントロールフルオートエアコン、本革巻きシフトノブなど、「G X」と比べてワンランク上の装備内容となっている。物件数は「G X」よりも格段に多く、中古車平均価格は、ガソリン車が194万円、ハイブリッドが206万円。
「G Z」
スポーティな内外装の最上級グレードが「G Z」。ヘッドランプは、Bi-Beam LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、シルバーのフロントフォグモール&リアバンパーロアモールを採用。タイヤサイズは225/40R18で、専用デザインのアルミホイールが装着される。インテリアは、12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、ピアノブラック加飾にドアトリムガーニッシュ、スポーツシートを採用。物件数は全グレードのなかで最も多く、中古車平均価格は、ガソリン車が219万円、ハイブリッドが234万円。物件が多く装備も充実しているため、積極的にねらいたいグレードだ。
※上の記述は、2022年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年10月時点のデータ。
まとめ

登場から4年が経過し、中古車相場には物件が増え続けている。人気モデルゆえ高値安定傾向ではあるが、グレードによっては100万円台半ばの物件も目立つ。ほとんどの車両は低走行の良質なものばかりなので、早めの納車を希望するなら中古車を選ぶ価値は十分あるだろう。物件数は、上級グレードになるほど多くなっているため、探しやすくなっている。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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