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更新日:2022.10.17 / 掲載日:2022.10.17
アルピーヌ 水素エンジン搭載コンセプトカー「アルペングロー」発表

アルピーヌは現地時間の10月13日、水素エンジンを搭載したコンセプトカー「Alpenglow(アルペングロー)」を発表した。
アルピーヌの未来の姿を示唆するモデル

アルペングローの発表においてアルピーヌは、“ブランドのロードゴーイングモデル(公道走行可能車両)とレーシングモデルの未来を垣間見ることができる”と宣言。同社のローレン・ロッシCEOも「アルペングローの力強く贅沢なデザインは、アルピーヌの未来の姿、そしてモータースポーツに対する私たちのビジョンを示唆しています」と、発言に力を込める。車種名は“日の出前に山頂で見られる赤い輝き”を意味し、アルペングローを革新的な技術の幕開けであるとしている。
コックピットの左右に2つのタンクを搭載

搭載する水素エンジンは、ルノーと米プラグパワー社の合弁会社で水素モビリティを専門とするHYVIA社の知識を活用、BWTアルピーヌF1チームとのタッグで開発された。“ポンツーン”と名付けられた700バールの水素タンクは、コックピットの左右に配される。この水素タンクは彫りの深いデザインにシームレスに溶けこみ、パワフルかつ官能的なシルエットを強調するデザイン的な役割も併せ持つ。
ブランドの未来を示すメッセージ性に富んだデザイン



アルペングローのデザインはメッセージ性に富んだ内容になっている。コックピットはモータースポーツにインスパイアされたヘルメット型の設計で、幾何学的な造形のステアリングもレーシングカーから着想を得たデザインだ。
外観では、車両の中心を一直線に走る赤いラインが、ドライバーと車両の一体感を表現。アルピーヌのシンボルである4つのヘッドランプというスタイルを踏襲しつつ、星のようにちりばめられた動きのあるデザインが印象的だ。また、リアのブルー系ライトは、車両が水素エンジン搭載車であることを示している。そしてホイールは雪の結晶をかたどったデザインとした。
車両のサイズは明確な数値ではないが、全長5,000mm以上、全幅2,000mm以上、全高1,000mm以下であるという。また、車両の軽量化を身上とするアルピーヌの精神はアルペングローにも反映され、リサイクルカーボンを一部の素材に使用している。


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