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更新日:2022.07.11 / 掲載日:2022.07.11
ルノー「5」誕生50周年コンセプトEV「ディアマン」発表

ルノーは現地時間の7月4日、同社が7~80年代に製造・販売していた「5(サンク)」の50周年を記念し、EV仕様のコンセプトモデル「ルノー 5 ディアマン」を発表した。
フランス人デザイナーのピエール・ゴナロン氏とのコラボで誕生



ルノーのアイコン的モデルの一つである「5」は、1972年に誕生した。1984年までに世界各国で500万台以上の販売台数を記録、一時期は日本でも販売されていた。
今回発表されたコンセプトモデルは、フランスを代表するデザイナーのピエール・ゴナロン氏とのコラボレーションで製作された。外観やシルエットは初代モデルを彷彿とさせるデザインとしているが、ボンネット下にEVパワートレインを搭載しており、未来のコンパクトEVの姿を提示する。
「5」が持つ特徴的なラインを際立たせるため、全体はシンプルにまとめられた。その中でも、ダイヤモンドのようなデザインのヘッドライトとリアランプ、中央にゴナロン氏のシンボルである太陽を描いたワイドホイールなど、練られた意匠が目を引く。また、エクステリアカラーはピンクの下地にゴールドの顔料を乗せ、つや消しのニスを塗布した3層構造で、太陽の下ではゴールド、暗闇ではブルーのトーンにその表情を変えるという。




ユニークなデザインと先進性が融合したインテリア


インテリアもシンプルさを基調としつつ、各所にユニークな装備が揃えられた。ドアハンドル、ウィンドウワインダー、シフトレバーは真鍮にペールゴールドのメッキを施し、ステアリングホイールは大理石とカーボンを取り入れてユニークなデザインを採用している。
また、先進装備も多数搭載。ドアロック解除には専用の指紋認証スキャナーを使用、シーケンシャルシフトレバーには前進/ニュートラル/後退の3ポジションがあてがわれた。ドライバー正面の丸型デジタルメーターは、速度、バッテリー残量、時刻といった情報を表示し、ナビゲーションやインフォテインメントは専用クレードルに収めたスマートフォンで得られる。
そのほか、ステアリングホイールや収納にはリサイクルした大理石を使用、シートやダッシュボードにあしらったファブリックは世界で唯一ホースヘアを手織りした製品を扱うMetaphores社のものを採用している。