車のエンタメ
更新日:2016.09.26 / 掲載日:2016.09.26
トヨタの三輪車「i-Road」がヨーロッパを走ってる!?

こここれはっ! トヨタのパーソナルコミューター「i-Road」じゃないですか。一般販売はしておらず少量生産のはずのこの車両がどうし海外にたくさんあるのでしょうか?
実はこれ、超小型EVのシェアリング実証実験の様子。フランスのグルノーブルでは、環境に優しい超小型EVと公共交通機関を連携したカーシェアリングが2014年10月からおこなわれているのです。そこで活躍する超小型EVが近未来フォルムの3輪マシン「i-Road」というわけ(4輪の「COMS」も使われているけれど、やっぱりi-Roadのほうが稼働率が高いのだそうです)。両車合計で70台が使われているそうですよ。

このi-Road、カーシェアリングなので個人所有物ではありません。会員になれば、スマホで予約して開いているi-Roadに乗車できるのです。返すのは借りた場所でもOKですが、数十箇所の拠点で乗り捨て(片道乗車)ができるようになっているのが便利ですね。とある地点から駅、そして鉄道から降りたあとは駅からとある地点、というのが想定している使い方のひとつです。効率よくシェアリングをすれば、マイカーを持つ必要がないというわけです。

3輪かつリヤステア(後輪が曲がる)のi-Roadは運転方法も独特。コーナリング中はバイクのように傾くだけではなく、お尻を外側に振りながら走るスタイルで純粋なバイクとも違って慣れが必要みたいです。しいて言えばバイク+フォークリフトの感覚でしょうか? 乗ってみたいですよね。
ちなみにパリから南へ電車で約3時間という場所にあるグルノーブルは、アルプス山脈のふもとにある大自然に囲まれた都市。都市圏の人口40万人ほどで、教育機関や研究機関が集まることでも知られています。I-roadはガソリンエンジンを積んでいないから、小ささのメリットである渋滞対策や駐車場所がコンパクトで済むほか、環境にも優しいというわけです。
もう終了してしまいましたが、実は東京でも少し前に「i-Road」を使ったカーシェアリングの実証実験がおこなわれていました。なんとも近未来的なスタイルがカッコいいですよね。