カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.30

夏の車内を涼しくする断熱・遮熱方法にはどんな方法があるのか

夏の車内を涼しくする断熱・遮熱方法にはどんな方法があるのか

グーネット編集チーム

真夏に車に乗り込むとき、車内にこもった熱気がつらいことがよくありますね。我慢して乗り込んではみたものの、ハンドルや座席が熱くて運転しづらいこともしばしばです。真夏の運転を快適にするには、車内を涼しくするための工夫が欠かせません。

ここでは夏の車内を涼しくする断熱・遮熱方法について紹介していきます。

夏の車内の熱気はどこからくるのか

短時間の駐車であっても夏の車内はかなりの高温となりますが、その原因は直射日光が車内に入ってくるためです。フロントガラスや窓ガラスから入ってくる直射日光が、ハンドルやシート、ダッシュボードに降り注ぎ、これらが熱を吸収して車内の温度を上昇させるのです。また、車のボディも直射日光から熱を吸収し、車内の空気を間接的に暖めてしまいます。

車内が高温になる原因には複数ありますが、夏の車の熱気対策は降り注ぐ日差しをどう防ぐかがポイントになってきます。

夏の車内の断熱・遮熱方法

車内の簡単にできる断熱・遮熱対策としては、サンシェードがあります。サンシェードで直射日光をブロックすると、ダッシュボードやハンドルに吸収される熱量を減らすことができます。サンシェードが手元にないときは、濡らしたタオルをハンドルやダッシュボードに置くのも効果的です。

サンシェードの取り外しが面倒な人は、窓ガラスに断熱フィルムを貼ると良いでしょう。着色されたものや可視光線透過率が低いフィルムは車検には通らないので、運転席と助手席の窓ガラスには透過率70%以上の断熱フィルムを使用してください。

その他、車を日陰に駐車することも、簡単にできる遮熱対策の1つと言えます。屋根付きの駐車場や屋外駐車場の日陰になっているところを選んで駐車しましょう。

夏の車内を涼しくする方法

断熱対策を行っても、駐車する場所によっては車内の温度が高温になってしまう場合があります。車内の温度が上がってしまったときは、できるだけ早く車内の熱気を逃がして温度を下げることが大切です。

まずは車に乗り込む前に、窓やドアをあけて車の熱気を逃がします。水を使える環境であれば、換気後に車のボディに水をかけると熱気を冷ますことができますが、急激な温度変化で塗装が痛む場合もあるので注意が必要です。

エアコンの使い初めは、外気循環モードにしましょう。運転しながらエアコンを使うときは外気循環モードで1分程度走り、換気を行ってから内気循環モードにすると、効率的に車内を冷やすことができると言えます。

車内でできる熱中症対策

夏の車内はエアコンをかけるだけでなく、以下の対策を取り入れて熱中症を予防しましょう。

車内の温度をチェックする

車種によっては、運転席のメーターに外気温を測る温度計が付いている場合があります。この温度をこまめに確認し、自分で感じるより車内が暑すぎないかをチェックしましょう。

温度計が付いていない車種の場合、後付けすることも可能です。温度センサーを付ける位置や、電源やアースの配線など、初心者にはやや難しいかもしれません。カー用品店などで購入し、取り付けてもらうことをおすすめします。

また、後部座席に子どもや高齢者を乗せている場合、気付かないうちに熱中症や脱水症状になる可能性があります。車内が暑くないか、のどが渇いていないかなど、コミュニケーションを取りながら体調を確認しましょう。

こまめな水分補給を心がける

車内をエアコンで涼しくしていても、こまめな水分補給は必須です。のどが渇いてない状態でも、少量ずつ水分を取ると熱中症予防になります。

また、利尿作用のあるお茶やアルコールは避け、塩分を含んだスポーツドリンクを飲むとより効果的です。

渋滞時にエアコンが効かなくなった際の応急処置

渋滞時にエアコンが効かなくなった際の応急処置

グーネット編集チーム

夏休みの行楽やお盆の帰省など、夏場は一般道も高速道路も車が多くなります。「渋滞がひどく車が動かない!」という場合、エアコンの効きが悪くなるので注意が必要です。

そこで、渋滞時エアコンが効かなくなってしまう原因と対処法を紹介します。

渋滞中にエアコンが効かなくなる原因

車のエアコンの吹き出し口から出る冷風は、走行中の車に当たる風を冷却したものです。そのため、渋滞で走行できないと風が受けられず、エアコンが効かなくなってしまいます。

そして、エンジンルームにも風が当たらず温度が高くなることも、エアコンが効かない原因の1つです。

車内が冷えないときの応急処置

外気温や周囲の車から発せられる熱を車内に入れないため、エアコンを「内気循環」に設定します。エアコンの温度設定を変えずに、最大の風量でエアコンを回しましょう。
この時点で温度を下げると燃費に影響するため、体に風が当たる位置にルーバーを調整し、風で暑さをしのぎましょう。

また、アイドリングストップ装置が付いている場合、オフにすることでエアコンの効きが良くなる場合があります。アイドリング時のエンジン回転数が上がり、冷却システムのコンデンサーファンが回ることで冷風が出るようになるのです。
あくまでも一時的な応急処置ですが、知っておくと渋滞時に大いに役立つでしょう。

そして、窓ガラスから差し込む日光は、車内の温度を上げる原因の1つです。運転席のサンバイザーを下ろす、サンシェードで光を遮る、カーフィルムを貼るなど、日光を車内に入れない方法もあります。車内を濡れタオルで拭く方法は、気化熱により社内の温度を下げるのに効果的です。

エアコンが効かない状態で我慢すると、熱中症になるリスクがより高まります。これらの方法を実践し、車内全員の体調管理に努めましょう。

まとめ

真夏に車に乗る場合、涼しくする工夫を取り入れると快適に過ごせます。

熱気がどこからくるかを知り、適切な方法で断熱しましょう。また、密室になる車内は、熱中症予防の対策も欠かせません。車内の温度チェック、こまめな水分補給、同乗者へのコミュニケーションを取り、熱中症を発症させないことが大切です。

また、車のエアコンは走行中の風を利用するため、渋滞時にはエアコンの効きが悪くなります。内気循環で風を回す、アイドリングストップでコンデンサーファンを回す、日光を遮るなどの応急処置を実践し、熱中症リスクを下げましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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