徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2015.12.25
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析
日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別で注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は人気のあるジャンルからベストバイを紹介!
今週の研究テーマ いま話題のモデルに乗りたい! ジャンル別ベストチョイスはコレ
ジャンルが違えば相場動向も異なる
日々、ニューモデルがどんどん投入されている。しかしユーザーとしては、どれがベストチョイスなのか判然としないことが多い。リーズナブルに買うなら中古車ねらいだが、できれば話題性のある旬なクルマを選びたい気持ちもある。
そこで今回は、編集部がオススメするモデルをジャンル別にチョイスしてみた。まずは人気の軽ハイトワゴン。中古車物件のボリュームが極めて大きく、モデル数が多いのも特徴。ただし、一般的に人気の軽自動車は相場が下がりにくい傾向にあるので留意しておこう。
次は、コンパクトSUVa。こちらもいま、旬のカテゴリで新型車が各メーカーから続々投入されている。このジャンル自体新しいものなので、必然と最近のモデルが候補になる。最後に紹介するのはスポーツカー。一時は手頃に買えるモデルが壊滅状態だったが、トヨタ86の登場で、再び盛り返してきた感がある。お得に買うことよりも、車両状態と予算をしっかり考慮する必要がある。コンディションを重視して探そう。
今回のチョイスは・・・・・・
CHOICE-1 | 軽ハイトワゴン |
CHOICE-2 | コンパクトSUV |
CHOICE-3 | スポーツカー |
CHOICE-1 ランニングコストが安くても実用性は十分! 軽ハイトワゴン
軽自動車の定番中の定番と言えば、やっぱりハイトワゴン。ムーヴとワゴンRがこのカテゴリを牽引し、多くのユーザーを取り込んできた。その魅力は、なんと言っても使い勝手のよさ。広々した室内と走りの安定感を両立する万能選手である。
ダイハツ ムーヴ 先代
中古車参考価格帯:50万円~130万円(10年~14年・全グレード) Goo-net登録台数 2022台(全グレード・15年12月現在)
アイドリングストップ機能を搭載
5代目となるムーヴは、燃費、走り、安全性などクルマとしての基本性能のバランスを高めているのがトピック。標準のムーヴと別デザインのムーヴカスタムを設定するのは従来どおり。アイドリングストップ機能を導入し、JC08モード燃費は最大で29.0km/Lを達成している。
口コミレビュー
総合評価:3.8
(1)室内が広く、4人乗っても狭さを感じません。室内の質感がほかの軽に比べて高いのもよいです。
総合評価:4.1
(2)大人4人でも十分乗れるのはありがたい。3000回転程度で走っても意外と静か。エアコンはパワー不足。
総合評価:4.0
(3)燃費がよいのと、さまざまな操作がしやすいところが気に入ってます。初心者やお年寄りなどでも安心。
過去1年の平均相場動向
昨年11月から今年10月にかけて、値下がりの幅はほんのわずかのみ。相場は横ばいで、新型登場後も大きな値崩れが見られないのはムーヴの実力の高さを物語る。物件が多いのは魅力。
スズキ ワゴンR
中古車参考価格帯:50万円~160万円(12年~15年・全グレード) Goo-net登録台数 3636台(全グレード・15年12月現在)
JC08モード33.0Km/Lの低燃費
2012年に登場した5代目ワゴンRは、新世代エンジンを採用したのが大きな特徴。リチウムイオン電池を用いたエネチャージやアイドリングストップなどの新技術を導入してJC08モード燃費は最大で33.0km/Lを達成。立体感のあるフロントまわりなど、内外装の質感も向上した。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)軽は初めてですが、走りがよくて驚かされました。ただ運転席まわりは広いですが、荷室は狭いです。
総合評価:5.0
(2)荷室が以前のワゴンRより狭くなった分、室内空間が広くなり乗り心地がさらによくなりました。
総合評価:4.4
(3)通常の使用では、カタログ燃費は出ていない。街中の走行で18km/L、遠距離走行では25km/L程度。
過去1年の平均相場動向
軽はなかなか相場が下がらない傾向にあるが、ワゴンRもまた相場に動きが少ない。この1年はほぼ100万円前後で推移しており、横ばいが続く。しかし物件は豊富なので買いやすい。
ホンダ Nワゴン
中古車参考価格帯:70万円~140万円(13年~15年・全グレード) Goo-net登録台数 1661台(全グレード・15年12月現在)
高級感のあるインテリアに注目
Nワゴンは、走りや内外装の質感をリッターカーレベルにまで高めているのが特徴。軽だから・・・・・・という妥協を感じさせない満足度が得られるモデル。リヤシートは200mmスライドが可能で、アレンジできるのもポイント。
過去1年の平均相場動向
ムーヴやワゴンRよりもやや高めの相場となっている。相場はほとんど動いておらず横ばい。100万円前後まで下がれば買い時だろう。
CHOICE-2 スタイリッシュなデザインと使い勝手を両立 コンパクトSUV
いま各メーカーが力を入れているジャンルと言えばコンパクトSUV。その名のとおりコンパクトカーをベースに個性的なデザインを与えたモデルで、趣味性と実用性を両立する。今回は話題のモデルの中古車相場を紹介しよう。
ホンダ ヴェゼル
中古車参考価格帯:190万円~270万円(13年~15年・全グレード) Goo-net登録台数 470台(全グレード・15年12月現在)
プレミアムな内外装に注目が集まる
新世代ハイブリッドシステムを搭載したAWDを設定するなど、新技術が多く投入されたヴェゼル。燃費はもちろん、走行フィーリングはひとクラス上の上質さ。高級感の漂う内外装も注目のポイント。チップアップ&ダイブダウンができるリヤシートを備え、使い勝手にも優れる。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)電動パーキングブレーキやオートワイパーなど満足度の高い装備が充実。走りのバランスにも妥協なし。
総合評価:4.5
(2)通常のガソリン車で市街地走行だと、燃費はおよそ11~12km程度。しかし静粛性の高い走りに満足。
総合評価:3.8
(3)室内灯がLED、レザーインテリアなど高級感があるのが◎。ただHVといっても特別燃費はよくない。
過去1年の平均相場動向
人気車ゆえ、登場から2年が経つが相場はかなりの高値をキープ。物件数はここ1年多く流通しているが、割高感は否めない。もし買うなら新車と比較する気持ちで検討しよう。
日産 ジューク
中古車参考価格帯:80万円~190万円(10年~15年・NISMOを除く) Goo-net登録台数 1096台(全グレード・15年12月現在)
アバンギャルドなルックスが光る
存在感抜群の斬新なデザインが特徴のジューク。一見すると2ドアのように見えるが、5ドアを持つので実用面でも問題はない。SUVとスペシャルティカーのクロスオーバー的なポジションで、スポーティな走りも魅力。ターボエンジン搭載車も設定している。
口コミレビュー
総合評価:4.4
(1)デザインはもちろん、走行性能もよいと感じます。静粛性が高く装備も充実していて気に入ってます。
総合評価:3.8
(3)高速での安定した走りが楽しめます。荷室や後部座席は狭く、なかなか燃費が伸びないのはマイナス。
過去1年の平均相場動向
コンパクトSUVブームの中心的な存在ゆえ物件数は非常に豊富。今年4月頃から相場が下がり始めて、現在は140万円を下まわっている。安いものなら100万円以下の物件もちらほら。
スバル インプレッサXV 先代
中古車参考価格帯:80万円~150万円(10年~12年・全グレード) Goo-net登録台数 17台(全グレード・15年12月現在)
ユーティリティ志向のインプレッサ
先代インプレッサから投入されたクロスオーバーモデルがXV。ブラックのフェンダーやルーフレールを持ち、通常のモデルよりも使い勝手がよい。レジャーなどにピッタリ。走りもインプレッサゆえ安定感がある。
過去1年の平均相場動向
先代モデルは物件数が少ないが、今年6月から20万円以上も安くなって相場が120万円に。手頃な価格で買えるコンパクトクロスオーバーだ。
CHOICE-3 休日が待ち遠しくなる楽しさがいっぱい スポーツカー
国産車には手頃な価格で買えるスポーツカーが多い。中古車を選べば、さらに手が出しやすくなる。クラッチペダルを踏むと、免許取立ての頃のワクワクをもう一度味わえるはず。ここでは魅惑の3台をピックアップ!
日産 シルビア
中古車参考価格帯:40万円~180万円(99年~02年・全グレード) Goo-net登録台数 478台(全グレード・15年12月現在)
FRの走りが楽しめるスペシャルティ
1998年に登場した最終型シルビアは、それまでのスペシャルティ路線からよりスポーツ志向の性格となった。5ナンバーサイズのコンパクトなFR車として絶大なる人気を誇り、チューニングベース車としても最適。2LのNAとターボをラインアップ。オープンモデルも設定された。
口コミレビュー
総合評価:4.5
(1)やっぱり見た目がサイコーです。加速も良いし丈夫なクルマ。14年乗っていますが、壊れません。
総合評価:4.8
(2)5ナンバーの2Lターボということで加速もよく小まわりも効いて乗りやすい。アフターパーツも豊富。
総合評価:4.6
(3)ボディ剛性が高くなっているのでコーナー進入時のステアリング応答性がよい。燃費は13km/Lを記録。
過去1年の平均相場動向
生産終了から10年以上経過しているが、物件数はまだ十分にある。ただしほとんどが走行距離5万km以上となっている。相場は上昇傾向だが、良質な車両が欲しいなら早めの決断が必要。
トヨタ 86
中古車参考価格帯:170万円~280万円(12年~15年・全グレード) Goo-net登録台数 648台(全グレード・15年12月現在)
トヨタが本気で作ったFRスポーツ
2Lクラスの小型FRスポーツカーという、現在では極めて希少な成り立ちを持つ86。2012年の登場から爆発的な人気を誇り、中古車の台数が多いのもポイント。MT、ATどちらも設定しているのでAT限定のユーザーも気楽に乗れる。ドライビングをとことん味わえる名車だ。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)4000回転までは大人しく走れますが、5000回転から過激に。ワインディングも安定しています。
総合評価:4.1
(2)足まわりの動きや前後の荷重を意識して走ると楽しい。アクセルペダルの位置が高いのが気になります。
総合評価:3.0
(3)ハンドリングのよさは大きな魅力。ただし若者向けのクルマなのに価格が高いのがネックです。
過去1年の平均相場動向
デビューからまだ3年ということもあり、新車価格から大きな値下がりはしていない。しかし、物件が多く、100万円台の予算でもねらえるため、工夫次第でお得に買うことが可能だ。
スズキ スイフトスポーツ
中古車参考価格帯:100万円~170万円(11年~15年・スポーツのみ) Goo-net登録台数 306台(全グレード・15年12月現在)
非力でもハンドリングはピカイチ
もともと走りの素性がよいスイフトのスポーツ仕様なのでキビキビしたハンドリングが味わえる。1.6L4気筒の最高出力は136馬力と、スポーティカーとしては非力だが、それを補って余りあるファンな走りを持つクルマ。
過去1年の平均相場動向
この1年間は横ばいが続いているが、100万円代前半で買えるためエントリースポーツとして魅力的な選択肢。物件数もそれなりに充実する。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
マイナーチェンジ
日産 リーフ
新車価格:280万3680円~428万8680円(全グレード)
大容量バッテリー仕様車を追加設定
今回の改良では駆動用バッテリーを従来の24kWhに加えて30kWh仕様を追加設定。従来のサイズを維持しながら、航続距離280kmを実現している。また自動ブレーキ、車線逸脱警報などの安全機能も全車に標準装備された。
中古車相場動向をCHECK!
中古車市場で需要が急増しているリーフ
2010年12月に発表された新世代の電気自動車がリーフ。マイナーチェンジを重ねて航続距離を伸ばすなど、進化し続けている。登場から5年が経ち、中古車はお買い得に。
7月頃まで170万円を下まわる相場だったが、それ以降は急増。これは物件数が夏頃に大きく減少したためである。
スポーティな「エアロスタイル」は継続投入。今回は専用のチューニングでレスポンスを向上。ホワイトレザー仕様もオプション設定。
追加モデル
ダイハツ キャストスポーツ
新車価格:162万円~174万4200円(キャストスポーツのみ)
専用チューニングのサスで軽快な走りが楽しめる
キャストシリーズのキャストスポーツの発売がスタート。赤色をアクセントとした内外装が特徴となるほか、専用チューニングサスで走りにもこだわっている。パドルシフト付きステアリング、16インチアルミホイールなどの専用パーツも採用されている。
中古車相場動向をCHECK!
ミラジーノは今安くてお買い得!
同じダイハツのミラジーノは、キャストスポーツと共通項のある丸目のデザインが特徴的だった。最終型は2004年に登場。レトロ感満点の佇まいで今でも人気が高い。
ミラジーノの相場動向はこの1年でほぼ不変。50万円台前半で推移している。お買い得な中古車としてオススメ。
ブラック基調のインテリアのなかに赤のアクセントが効いてスポーティなイメージを演出。MOMO製革巻ステアリングも採用。
ほかのバージョンのキャストと同じく広々したインテリア。快適装備も充実している。
16インチアルミはソリッドなデザイン。2WDはオプションでハイグリップタイヤも選べる。
追加モデル
ポルシェ マカン GTS
新車価格:939万円(GTSのみ)
マカンにスポーティなGTSバージョンを追加
マカンに高性能な「GTS」が新たに設定された。マカンSとターボのあいだにポジショニングされるGTSは3L V6ツインターボを搭載し、最高出力360馬力を発揮。車高は15mm低められたほか、20インチアルミホイールを採用している。
中古車相場動向をCHECK!
兄貴分のカイエンの中古車相場を見よう
マカンよりもひとクラス上のプレミアムSUVaがカイエン。現行型は2010年に発表された。ハイブリッドを設定するのが2代目のトピック。高い動力性能が自慢の1台。
Goo-net登録台数は120台前後と少なく、グレード間の価格差が大きいため右図のようなグラフに。相場は880万円。
アルカンタラのトリムを採用した上質なインテリアも特徴。マルチタッチモニターではリアルタイムに交通情報を取得可能。
一部改良
トヨタ アクア
新車価格:176万1382円~215万5091円(特別仕様車含む)
安全装備を充実させたセーフティセンスCを装備
プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「トヨタ・セーフティ・センスC」を標準装備。また特別仕様車「X-URBANソリッド」も設定。
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人気のアクアがお買い得ゾーンに
2011年に登場したコンパクトハイブリッドのアクア。当初はJC08モード燃費35.4km/Lを謳って大ヒットモデルに。現在は最大37.0km/Lにまで燃費が向上している。
高値が続いていたアクアだが、昨年11月から相場は下がり始めている。物件数も非常に多く、中古車として魅力。
追加モデル
アルファロメオ 4Cスパイダー
新車価格:861万8400円
アルファの本格的なオープンスポーツが登場
アルファ4Cにオープンモデルが登場。エンジンはクーペと同じく1750ccの直噴ターボを搭載。トランスミッションはパドルシフト付きデュアルクラッチ式6速ATが組み合わされる。ルーフは、ファブリック素材で、トランクに格納可能。
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アルファスパイダーの相場はどうなの?
リアルスポーツカーの4Cスパイダーとは違った魅力があるもうひとつのオープンカーがアルファスパイダー。最終型スパイダーは2006年から2011年に販売されていた。
今年5月にかけて大きく値下がりしたアルファスパイダー。現在は200万円前後が相場となり、比較的お買い得。
マッシブな曲面で構成されるリヤビュー。左右の端に位置するデュアルエキゾーストパイプが安定感を醸し出している。
複合フレームスポーツシートやカーボンファイバーモノコックを採用するコックピット。
一部改良
日産 ノート
新車価格:146万4480円~189万9720円(特別仕様車含む)
ボディカラーの見直しと同時に特別仕様車を設定
パールメタリックの新色「キャニオンブロンズ」をはじめとする4色を追加。また特別仕様車「ブランナチュール・インテリア」は、ドアトリムにジャカード織物を採用して上質さを高めている。
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50万円台からねらえる先代ノート
2005年に登場した先代ノート。マーチよりも広く、スタイリッシュなデザインが話題を呼んだ。特別仕様車のライダーなども設定するなど、多彩なバリエーションが特徴。
この1年間は50万円前後で推移している先代ノート。ほぼ底値と言える状況で、買いやすいモデル。物件も豊富だ。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。