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更新日:2018.10.11 / 掲載日:2015.10.24
【フィアット】コンパクトクロスオーバーSUV「500X」発売【価格・燃費】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
フィアット初のコンパクトクロスオーバーSUV「500X」が10月24日に発売した。2008年に日本に導入された「500(チンクエチェント)」初の派生モデルでもあり、フィアットブランドとしてはじめて4WDと9速ATを組み合わせたグレードを採用している。駆動方式はFFと4WDの2種類で、FFには6速DCT、4WDには9速ATが組み合わされる。右ハンドル仕様のみ。価格帯は、286万2000円(ポップスター/FF)~334万8000円(クロスプラス/4WD)。
500ファミリーとしてはじめてのニューモデルとなる500Xは、フィアットらしいデザインながら現行の500をトレースしただけではない内外装が特徴。現行の500と1957年に登場した先代500のクラシックなデザイン要素を融合させている。
エクステリアは、ブラックのロアーグリルに現行500に採用されているデザインを採用。丸みを保ちながらも力強さとダイナミックさを感じさせるヘッドライトとヘッドライト下に配されたハイビーム、プレスラインを持つボンネット、台形のフロントエンドと中央のクロームのアクセントは先代500をモチーフにしている。
インテリアは、上質感と使い勝手を重視したデザインとなっている。500X専用仕上げのダッシュボードには、3つの円形のメーターを配置した。左右両側よりサイズの大きな中央のメーターにはメタルトリムを施し、クラシックな500を思わせるデザインに。スイッチ類はドライバーが操作しやすいようすべて運転席に向けてグループ別に設置。幅が広く包み込むような形状のシートは、サイド部分にプレタポルテ(高級既製服)用の生地を採用し、快適性と上質感を両立させている。
エンジンは、全車に1.4L 直4 マルチエア ターボを搭載。FF仕様の「ポップスター」と「ポップスタープラス」は最高出力140ps/5000rpm、最大トルク23.5kg-m/1750rpmの性能を持ち、JC08モード燃費15.0km/Lを達成。4WD仕様の「クロスプラス」は最高出力170ps/5500rpm、最大トルク25.5kg-m/2500rpmでJC08モード燃費は13.1km/Lとなっている。
4WDモデルのクロスプラスは、フィアットとしてはじめて9速ATを搭載した。専用マッピングを備え、マニュアルシーケンシャルモードに切り替えることもできる。4WDシステムには、フィアット初のリアアクスル分離機能を採用している。走行状況に応じて自動的に4×2と4×4の切り替えを行い、慣性走行時など通常時は前輪駆動で走行するなど常にトルク配分の最適化を図ることで燃費を向上させた。FFモデルには6速DCTが組み合わされる。
走行状況や路面コンディションに応じて走行モードを選択できる「ドライブムードセレクター」は全車に標準で装備する。快適性を高めて燃費を最小限に抑える「オート」モード、パフォーマンスを重視して走行する「スポーツ」モード、グリップ性能を高める「トラクション」モードの3モード。「トラクション」選択時には、FF車では制御システム「トラクショプラス」が作動して、雨天時や凍結路など滑りやすい路面でのグリップを向上、4WD車ではさらに後輪へのトルク伝達を増やすことで低速時の悪路走破性も高めている。
安全装備としては、7つのエアバッグ(フロント、ウインドウ、サイド、ニー)、横滑り防止装置、コーナリングフロントフォグランプ、アラーム式リアパーキングセンサーを全車に標準装備。ポップスタープラスおよびクロスプラスには、衝突回避・被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、後方死角検知警告機能、リアパーキングカメラも標準で搭載する。
なお、500Xは、10月5日に日本で発売されたジープの新型「レネゲード」と同一のプラットフォームを採用。イタリア・メルフィ工場にてレネゲードと同一のラインで製造されている。