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更新日:2018.10.11 / 掲載日:2015.03.26
【トヨタ】2015年型「TS040 HYBRID」でWEC参戦
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
トヨタ・レーシングが、マニュファクチャラーおよびドライバーのダブルタイトルホルダーとして2015年の「WEC(World Endurance Championship/世界耐久選手権)」に参戦する。2014年に日本の自動車メーカーとしてWECのタイトルを獲得したレーシングカー「TS040 HYBRID」を進化させたモデル2台で全8戦を戦う。開幕戦は4月12日の「シルバーストーン6時間」で、6月14日から15日にかけて行われる「ル・マン24時間レース」はWECの第3戦となる。
TS040 HYBRIDは、レギュレーションの変更によりスピードに加えて高いエネルギー効率が重要な要素となった昨年のWECで、8戦中5勝という圧倒的な強さを見せた。2014年のル・マン24時間レース終了後、すぐに開発が開始された2015年型TS040 HYBRIDでは、空力の改良、ボディ前端のクラッシャブルストラクチャーを含めた見直し、これまで以上にタイヤを効率よく使えるサスペンションの設計、車両重量の軽減などが行われている。1月13日にフランスのポール・リカールで初走行を行ったあと、スペインのモーターランド・アラゴンで2回、ポルトガルのポルティマオで1回、トータル2万5000kmのテスト走行を行った。
パワートレインは、昨シーズンにも高い信頼性を発揮した「THS-R(Toyota Hybrid System Racing:トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング)」を搭載する。空力パッケージは、今年もふたつのパターンを用意。高速サーキットであるル・マンにあわせた「ル・マン仕様」と、高いダウンフォースを発生させるためリアウィング、エンジンカバー、フロントのボディワークに手を加えた「スプリント・パッケージ」で、開幕を前にポール・リカールでテストを行った。
TS040 HYBRIDのドライバーは、#1号車がアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・プエミの2014年チャンピオン・コンビと今年はじめてWECに全戦出場する中嶋一貴。#2号車は、アレックス・ブルツ、ステファン・ザラン、2014年にテスト/リザーブ・ドライバーを務めたマイク・コンウェイがステアリングを握る。コンウェイのレース参戦に伴って、小林可夢偉が新しいテスト/リザーブ・ドライバーに採用された。今年は日本国内のスーパーフォーミュラに参戦しながら、トヨタのWECチームにも参加する。また、3シーズンにわたってレース・ドライバーとして参戦したニコラス・ラピエールは、テスト兼開発ドライバーとなった。
2015年のWECのスケジュールは以下のとおり。
第1戦 4月12日 シルバーストーン6時間
第2戦 5月 2日 スパ・フランコルシャン6時間
第3戦 6月14日~15日 ル・マン24時間レース
第4戦 8月30日 ニュルブルクリンク6時間
第5戦 9月19日 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間
第6戦 10月11日 富士6時間
第7戦 11月 1日 上海6時間
第8戦 11月21日 バーレーン6時間