車の乗り換えで保険を変えるメリットとデメリット

goo-net編集チーム

“車を買った”“知人から譲り受けた”など、
自家用車を乗り換えるのなら、必ずしなければいけないのが、
「自動車保険の切り替え」手続きです。

保険の切り替え手続きをしないと、
いざという時、受けられる補償も受けられなくなってしまいます。

保険の切り替え手続きは、保険会社が変わっても変わらなくても、
意外と簡単に行うことができます。

また、この機会に“自分に合った保険会社や、
お得な保険を調べて乗り換える”という方も多いでしょう。

保険会社を変更することで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか？

満期前に保険会社を変えるメリット

1．今より安い保険に変えられる

今の保険料金よりも安い保険会社を探して、乗り換えることができます。
一括前払いした分は、月割りにして戻ってくることになります。

2．等級の更新が早く進む(事故後)

事故後に保険会社を変えると、翌年度同様に等級が下がってしまいますが、
その分、等級の移行が早く進むということです。

満期前に保険会社を変えるデメリット

1．保険料が高くなる場合がある(事故後)

事故を起こして、保険の補償を利用してから他社の保険に変えた場合、
乗り換え後は、翌年度の等級で契約することになります。

そうすると、等級も下がって「事故あり」期間にもなるので、
以前と同じ補償内容でも、保険料金が高くなる場合があります。

満期まで待っても等級が下がりますが、
満期前に移行すると、早く等級が下がるので、
その分、等級の移行スピードが早くなります。

等級の移行スピードを上げたいか、保険料を安く抑えたいか、
契約者の選択次第でしょう。

2．還付金は減額されることが多い

満期前に保険会社を変えると、
支払った分の保険料金は、月割りにして戻ってきます。

しかし、いろんな手数料などが引かれたりして、
還付金額は払った金額よりも減額されてかえってきます。

3．等級がスムーズに適用されない

満期前に保険会社を変えると、満期であったら上がったはずの等級が、
次の保険会社でも同じ等級が採用されるため、
等級が上がらない・等級を損する期間が生まれてしまいます。

無事故で等級を上げてきたのなら、
満期に合わせて乗り換えるほうがお得です。

保険会社を変える注意点

1．「自動継続」特約の有無を確認する

自動車保険は、満期に契約更新しなければ、自動的に解約となります。

しかし、特約で「自動継続」にしている場合、
手続きせずとも、加入中の保険が自動で更新されてしまいます。

なので、他の保険会社に変えるつもりなら、
加入中の保険会社に、更新しないことを必ず知らせる必要があります。

2．名義変更

ディーラーから購入すると、名義は誰にするか確認されるでしょう。
しかし、車を知人から譲ってもらった場合、
保険を切り替えても自動車の名義変更を忘れている場合があります。

名義変更していないと、事故が起きても補償されないことだってあり得ます。

保険会社は、名義変更して初めて「納車」とみなすことが多いので、
保険の切り替えと同じく、名義変更手続きも進めていきましょう。

まとめ

自動車の乗り換えで保険会社を変える場合、
満期前の乗り換えのではなく、満期後に乗り換える方が、
デメリットが少ないことがわかります。

世の中には安い保険が多くあり、
ネットでは保険会社の比較サイトも無料で利用できます。

今の保険料と比べて数万円も安くなるとわかると、
すぐにでも飛びついてしまう人も多いのがわかります。

ですが、安さに惹かれて保険の満期前に切り替えてしまうと、
様々なデメリットもあることが今回わかりました。

しかも、満期後にすぐに次の保険に移行できるように、
満期前から準備をしておく必要があるようです。

「車両入れ替えにおける自動担保特約」で1ヶ月は保証されているといっても、
前の契約内容では充分な保証が受けられるわけではありません。

保険切り替え時の手続を忘れていて、その時期に事故を起こしてしまったら、
なにひとつ補償してもらえないということです。

万が一の場合、保険をスムーズに利用する為にも、また、安心の為にも、
保険内容や各種手続きで不明な点がある場合は、
きちんと保険会社へ相談するようにしましょう。