中古車購入チェックポイント
更新日:2015.01.16 / 掲載日:2015.01.16

購入を成功させる20のチェックポイント

中古車購入の極意はチェックシートにあり! 購入を成功させる20のチェックポイント

中古車を買うと決めてから納車までには、いくつもの段階を踏むことになる。クルマは頻繁に買うものではないので、久しぶりとなると各段階でなにをすればいいのかわからずに立ち止まってしまいがちだ。今回は、購入の各段階におけるチェックポイントについてわかりやすく解説していこう。

次になにをするかがまるわかり!

STEP 1 物件選び編
STEP 2 店舗対応編
STEP 3 実車確認編
STEP 4 試乗編
STEP 5 契約編

購入前に考えておきたいこと・・・
中古車購入に対する心構えはできているか?

よほどの大金持ちかクルマ道の追求者でもないかぎり、人生で何十回もクルマを買うことはないだろう。そのため、中古車購入に慣れた人であっても購入の各段階で迷ってしまうというのはよくあることである。
そこで今回は、購入の各ステップについて順を追っていきつつ、段階ごとに気をつけるべきチェックポイントを紹介している。最終ページのチェックシートを使いながら購入手続きを進めていけば、きっと購入は順調に進むことだろう。ただその前に中古車の購入を進めるにあたり、自分のほうの準備や心構えについても確認しておきたい。
たとえば、購入資金は用意できているだろうか。欲しい車種が決まっても予算オーバーではただの夢で終わってしまう。また、ローンを組むのであれば、支払いプランはシミュレーションできているか。支払いが滞れば、最悪クルマを手放すことになるだろう。そして、駐車場代や保険代、税金、メンテ代、さらには燃料代など、購入後の毎月の維持費(ランニングコスト)は、生活の足かせにならないだろうか。クルマがあるとなしでは生活費も違ってくる。
これら購入後のことまである程度予想したうえで、しっかりとした準備や心構えができているようであれば安心である。早速、物件選びから始めようではないか。

STEP 1 物件選び編
条件をよく吟味してしぼりこむ!

欲しい車種や予算などをある程度決め、いざ購入物件を絞り込むという段階でチェックしておくべきポイントとはなにか。条件に見合う最高の物件はどう選ぶ?

購入の絶対条件と価格を照らし合わせて考える

中古車購入の第一歩は、物件選びからである。なにせ中古車は一台一台コンディションが異なるもの。やはりしっかりと吟味して選ばないと、あとで痛い目を見ることになる。
クルマを必要とする理由や使い方、デザインの好みなどから、ある程度車種がしぼれてきたところで、まずは購入予算を決めておこう。だいたいいくらくらいで収めたいと考えているのか。支払いは一括で済ますのか、それともローンを組むのか。生活を破綻させないためにも、購入後のランニングコストまで考慮したうえで、自分が出せる上限金額を決めたい。
次は、購入条件である。コンディションと比例しがちな走行距離はどれくらいまでを許容範囲とするのか。年式については、マイナーチェンジなどで装備が変わることもあるので、その車種の経歴まで調べておきたい。
そして誌面やGoo-netで実際に物件を見ていくことになるが、販売店舗の地域もある程度限定しなければならない。自宅からあまりに遠いと行き来が大変だし、購入後の対応まで考えるのであれば、自宅の近県で選ぶにこしたことはない。

CHECK 01
購入金額は、諸費用を含めて考えているか?

購入金額は、諸費用を含めて考えているか?

クルマの購入には、車両価格のほかに手数料や法定費用といった諸費用がかかってくる。場合によっては省けるものもあるが、車両価格プラス20万円前後を想定しておいたほうがいい。誌面やGoo-netでは、諸費用を含めた「支払総額」を表示しているが、物件を見にいってから「予算オーバーで買えない!」とならないよう、物件選びの時点から支払総額をチェックしておこう。

CHECK 02
検索店舗の範囲はある程度自宅から近い距離にあるか?

検索店舗の範囲はある程度自宅から近い距離にあるか?

なかには物件の写真だけ見て購入を決めてしまう人もいるようだが、やはり中古車は物件そのものを実際に見て確かめたうえで選びたい。そうなると販売店の検索範囲は、やはり自宅からある程度気軽に行ける距離にあることが望ましい。契約時や納車で何度か行き来することもあるだろうし、購入後にメンテなどしてもらうにも近いほうが便利であることは間違いない。

CHECK 03
車検の残り年月も考慮にいれて選んでいるか?

車検の残り年月も考慮にいれて選んでいるか?

物件選びの際に意外と見過ごされがちなのが車検の残り年月。車検費用はユーザー車検や安価な車検代行会社に頼めば節約できるが、たいてい10万円以上の大きな出費となってしまうものなので、極力残り年月の長い物件を探すべき。また、逆に車検が切れそうな物件を購入する場合、その中古車販売店で安く車検を通してもらうという手もある。まずは相談してみよう。

Column
Goo-netなら短時間で最高の物件選びが可能!

Goo-netなら短時間で最高の物件選びが可能!

Goo-netでは、好みの中古車を探すためのさまざまな方法が用意されている。ジャンルや車種、価格帯による基本的な検索方法はもちろん、以前見た物件を振り返ることができる「閲覧履歴」や、リストアップしておいた「検討中リスト」でも比較検討できるほか、前回検索した条件だって再度利用することが可能だ。物件選びに上手く活用したい。

STEP 2 店舗対応編
人と雰囲気から状況を察する!

ある程度見てみたい物件が決まったら、次は販売店を訪れてみよう。
「クルマ選びは店選び」でもある。注意すべきことを事前にチェックしたうえで訪問しよう。

店員と話をすることで店の雰囲気を感じとる

気になった物件があれば、まずは気軽に販売店へ電話やメールで連絡してアポをとり、実際に販売店を訪れてみるべきである。なにしろ世の中に同じ中古車物件は2台とないのである。迷っているうちにそれが売れてしまっては元も子もない。
販売店に着いたら、店員といろいろ話をしてみること。クルマという高額品を買うのだから納車まで気持ちよく済ませたいものだが、いまいち感じのよくない店員のいる販売店ではそれもままならない。やはり言うことにウソがなさそうで、接客態度からそれなりに誠意が感じられる人がベターだろう。
それから販売店の敷地内をじっくり眺めてみるのもいい。建物の管理状態やクルマの並べられている状況から、ある程度物件の扱い方も察することができるというものだ。「中古車選びは店選びである」とも言われるが、これは中古車にかぎらない。飲食店にしてもデパートにしても美容室にしても、やはりしっかりした態度の店員がいて美しく整頓された店舗であれば、それなりにいい買い物ができたり、いいサービスを受けられるというものだ。

CHECK 04
店員とはしっかり意思疎通がとれているか?

店員とはしっかり意思疎通がとれているか?

中古車販売店の店員といっても、百戦錬磨のベテランから入社したばかりのフレッシュマンまでさまざま。そのなかで、いい店員かどうかを見分けるポイントは、話が上手いかどうかではなく、その人となり。なにより誠実で信用できる店員が一番である。決して難しい話をすることはなく、世間話でもいい。人柄というのは、その受け答えから感じ取れるものだ。

CHECK 05
販売店の敷地内を見渡してみて雰囲気はどうか?

販売店の敷地内を見渡してみて雰囲気はどうか?

大型のチェーン店から在庫わずか数台の小規模店舗まで、中古車販売店にもさまざまな形態がある。しかし、まず販売店に着いてチェックしたいのは、展示場の広さや在庫車の台数ではなく、全体の雰囲気だ。建物や展示場がきれいでなんとなく見栄え良く感じられるということは、常に店舗の見られ方に気づかっていて、いい意味で商売熱心だということでもある。

CHECK 06
展示車の状態は洗車や整頓がされているか?

展示車の状態は洗車や整頓がされているか?

販売店全体の雰囲気同様、展示されている物件からもその店舗の商売姿勢が見てとれる。物件が雑然と並べられているだけならまだしも、物件同士がすき間なく置かれ、見たいクルマに近づくこともできないような状態では問題外。客に見せる気がないとさえ受け取れる。洗車に関しても同様で、1~2台だけでなくほとんどの物件が汚れているような販売店は好ましくない。

Column
販売店に整備工場は必要か?

販売店に整備工場は必要か?

初めて中古車を買う人は、「中古車=壊れるもの」と思いがち。だから整備工場完備の大型中古車販売店で買うのが一番だという。しかし、新車だって壊れる時は壊れるし、近年のクルマは耐久性が非常に高くなっている。よって、販売店が必ずしも整備工場を用意していなくてもまったく問題ない。自社工場がなくても、たいていの販売店では整備工場を紹介してくれる。

中古車購入の極意はチェックシートにあり! 購入を成功させる20のチェックポイント

STEP 3 実車確認編
念には念を入れて確認する!

「物件を確認する」といっても、いったいどこをどう見たら良いのだろうか。
中古車の鑑定資格を持つ「中古車のプロ」が、見るべきポイントを紹介していこう。

まずは細部ではなく全体の第一印象を見る

実車の状態を確認するときに重要なのは、「化粧の下にある”すっぴん顔”を推測する」という気持ちだ。
ショップの展示場に置かれている中古車というのは「商品」であるため、基本的にはさまざまな「化粧」がされている。化粧をしてるといっても別に悪いことをしているのではなく、ボディ表面をポリッシャーで磨いたり、樹脂部分やレザーにケミカル剤を塗ってツヤを出したり、あるいはショールーム照明の当たり方に気を使っていたり・・・ということだ。これらの効果により「もともとの状態」がややわかりにくくなっているのが、展示状態にある中古車というものなのだ。
そんななかでもともとの使われ方などを推測するには、まずは細部ではなく「全体の第一印象」を大切にし、そのうえで、細部の状態をシビアに見ていくことが重要となる。

チェックポイント

CHECK 07
キズはあるか、パネルのすき間はそろっているか?

キズはあるか、パネルのすき間はそろっているか?

まずは物件の周囲をひと回りし、キズやへこみの有無を確認する。フロントにある跳ね石による小キズはさほど気にする必要はないが、ボディ全体にあまりにもキズが多いものは、前オーナーに乱暴に扱われていたクルマかも。またパネルとパネルとの間隔が均一であるかも同時に確認する。これが不均等なものは、パネル交換の作業が非常に雑だった可能性がある。

CHECK 08
タイヤやゴム類の劣化は進んでいないか?

タイヤやゴム類の劣化は進んでいないか?

次はタイヤとゴム製パーツの状態を見てみよう。まず4本のタイヤすべての山が残っているかを確認。同時に、内側や外側などが偏って減っていないかも確認しよう。そういったクルマはサスペンションなどに問題がある可能性も。サイドウォールがヒビ割れしていないかも確認し、その次は各種ゴム製部品が硬化して割れる寸前になっていないか、ひと通り見てみよう。

CHECK 09
車内に気になるニオイは残っていないか?

車内に気になるニオイは残っていないか?

いよいよ車内の状態確認に移るが、乗り込む前に「ドアを開けた瞬間の車内のニオイ」を必ず確認すること。車内のニオイは車内で確認しても良いように思えるが、中に入ってしまうと人間の鼻というのはすぐに慣れてしまうので、正確な判断ができなくなる。そのため、乗り込む前に車内がタバコくさかったり妙なニオイが染みついていないかを確認するのが「プロの流儀」だ。

CHECK 10
インパネやシートにシミやよごれはないか?

インパネやシートにシミやよごれはないか?

車内ではまず、ファブリックシートに大きなシミが付いてたり、破れやほつれが発生していないか、レザーシートに極端なスレやテカりなどが発生していないかを見てみる。特に運転席のドアに近い部分はヤレやすい部分なので、忘れずに見てみよう。またインパネ上部に紫外線の影響でヒビ割れが発生していないか、透明のパネル類が極端に汚れていないかなどを確認する。

チェックポイント

CHECK 11
エンジンのかかりとアイドリングの状態はどうか?

エンジンのかかりとアイドリングの状態はどうか?

いよいよイグニッションをオンにしてエンジンをかけてみよう。この際に確認するのはまず一発でスムーズに始動するかどうか。キュルキュルキュルル・・・とかなり長い時間セルが回らないとエンジンがかからない場合、バッテリーかセルモーターに問題を抱えているのかも。また始動後はしばらくアイドリングさせ、800~900回転ほどで安定しているかをチェック。

CHECK 12
電装系パーツは点けて動かして確認したか?

電装系パーツは点けて動かして確認したか?

アイドリングが安定していることが確認できたら、お次は各種の電装系パーツをすべて動かしてみる。ライト類はすべて点くか?全席のパワーウインドウはスムーズかつスピーディに開閉するか?またラジオの受信状態や選局、音量調節などが正確に行えるかどうかまで確認する。不具合があった場合は、それについて納車までにどう対応するかを店員に尋ねてみよう。

CHECK 13
エアコンは冬でもしっかり冷風がでるか?

エアコンは冬でもしっかり冷風がでるか?

夏場はさておき、今の時期つい忘れがちなのがエアコンのチェックだ。寒いとは思うがエアコンのスイッチをオンにして、ちゃんと冷風が出るかどうか、また温度調整や風量調整が利くかどうかを確認する。保証期間が切れた来年夏前頃にエアコンの不調に気がついても後の祭りであり、エアコン・コンプレッサーの交換というのは結構な料金がかかるもの。ぜひ忘れずに。

CHECK 14
記録簿や説明書などは紛失してないか?

記録簿や説明書などは紛失してないか?

ついつい舞い上がってしまい忘れがちなのが定期点検記録簿の確認。それがちゃんと残っているかどうかだけでなく、直近までの点検記録がしっかり記載されているかどうかも確認しよう。また車両自体やカーナビなどの取扱説明書も残っているほうがベター。なくても致命的ではないが、やはりあれば便利であり、几帳面な前オーナーであったとも推測できる。

Column
さらにここはどう見る?

  • タイミングベルト

  • タイミングベルト
    購入検討車のタイミングベルトの交換時期はいつか。素人がエンジンルームを眺めてもベルトの状態はわからないので、走行距離や整備記録簿などから判断しよう。国産車であれば10年か10万kmというのが交換の目安。もちろんエンジン系トラブルの影響でより早く劣化する可能性も。劣化した状態のまま走り続ければ、いずれ破損してエンジン自体に深刻なダメージを負ってしまう場合だってある。

  • オイルなどの消耗品

  • オイルなどの消耗品
    オイルを確認して、その色が濃い茶色であっても特に問題はない。整備記録簿と照らし合わせてみて、オイルの交換時期であれば交換するべきだし、販売店によっては納車整備で交換してくれるだろう。問題はオイルの量で、やはり交換時期を見て確認してみよう。オイルは徐々に減っていくものだが、多くても5000kmで0.5L程度。車種にもよるが、あまりにも減り過ぎているならトラブルも考えられる。

STEP 4 試乗編
低速でもあらゆる動作を試す!

物件の内外装を確認して問題がないようであれば、次は試乗させてもらおう。
危険をともなう試乗方法についても、中古車のプロがレクチャーする。

飛ばす必要はないので普通の操作を試すこと

新車ディーラーと違い中古車は、前ページのチェックをすべて終えて「うん、これは買う可能性が高いな」となってから初めて試乗するのが基本的にはマナーだ。
で、試乗時にチェックするのは当然だが限界性能やらコーナリングスピードなどではなく、「ごく普通の操作に対してごく普通の反応をするクルマかどうか」ということ。飛ばす必要はまったくないので、ごく普通な感じで幹線道路を走り、曲がり、そして止まってみる。その際に何らかの「違和感」を感じるかどうかに神経を集中させよう。
「アクセルをちゃんと踏んでいるのに、どうも速度がついていってない感じがする」という場合はエンジンやATの不調が考えられ、「まっすぐ走っているつもりなのに、どうも右(あるいは左)に寄ってしまう」というのはホイールアライメントが狂っているのかも。とにかく「普通に走るかどうか」を確認するのが、中古車における試乗の目的だ。

TEXT/伊達軍曹

チェックポイント

CHECK 15
メーターや警告灯などは正常に作動するか?

メーターや警告灯などは正常に作動するか?

当然だが走りながら速度計や回転計がきちんと動いているかどうかを確認する。最近は少ないが、古いクルマのアナログ速度計は希に動かないことも。またエアバッグや排気温度など各種の警告灯が点灯していないかもチェックを。エアバッグ警告灯は誤作動で点灯してしまっているケースもしばしばあり、この場合は専用の診断機などでリセットしてあげる必要がある。

CHECK 16
トランスミッションはショックなく変速できるか?

トランスミッションはショックなく変速できるか?

普通のAT車の場合は、PまたはNからDやRレンジに入れる際に過剰なタイムラグや「ガチャンッ」というような金属音が発生しないかを確認する。また当然だが前進だけでなく後進ができるかどうかもチェックする(たまにこれができないAT車もあるのだ)。最近は希少だがMT車の場合は、クラッチがミートする位置が高すぎる個体はクラッチ板の寿命が近い可能性も。

CHECK 17
真っすぐ走り、切った分だけ曲がるか?

真っすぐ走り、切った分だけ曲がるか?

結局はこれに尽きるという試乗時の重要確認ポイント。中古車というのは新車と違ってすべてが完璧ということも基本的にはないので、多少の何かはあるものだし、また大抵の問題点は納車までに対策可能な場合が多い。しかし「まっすぐ走らない」「切った分だけ曲がらない」という中古車は、足まわりかステアリング機構に重度の問題を抱えている可能性がある。

  • TEXT/伊達軍曹

    伊達軍曹氏

  • TEXT/伊達軍曹

    外資系消費材メーカーを退社した後に自動車出版業界に身を投じる。現在はフリーランスの「中古車研究家」として各誌で活躍中。約20年間でおよそ400台もの中古車を見立ててきた中古車取材のプロ。

中古車購入の極意はチェックシートにあり! 購入を成功させる20のチェックポイント

STEP 5 契約編
書類内の数字をくまなく見る!

最終ステップとして、最も重要な契約時や納車後の心配に関するポイントをまとめた。
納車の喜びを味わうまで気を抜かずに購入を進めていこう。

順を追って手続を進めれば恐れることはなにもなし

かつては客をだまして金をまきあげようとする悪徳店も存在したが、現在はそういった販売店はほぼ淘汰された。だから、販売店の言うとおりに契約を進めていけば特に問題はないのだが、その手順を先に知っておくことで、得することはあっても、損することはないだろう。
まずは契約にあたり、自分が用意すべき書類を手早く準備すること。事前に用意することができる印鑑証明は、物件選びの段階で時間のある時にでも用意しておくといいかもしれない。そしてたくさんの数字が書いてある見積書や契約書にサインする際は、しっかりと数値を見直すこと。高額な買い物となるので間違いがないことを確かめるためだ。また、販売店側に悪意がなくても、支払わないで済む金額が計上されていることもある。意味不明な項目がないようチェックすることも忘れずに。
そのほかに確認しておくべきことといえば、納車整備や保証の内容確認、納車時はどうするか、アフターサービスは購入店でしてもらえるかの確認など。これだけ手続きが済めば納車までもう一息。最後までに気を抜かずに進めよう。

CHECK 18
契約に必要な書類はすべて揃っているか?

契約に必要な書類はすべて揃っているか?

契約に必要な書類は、陸運局への登録を販売店に任せるための委任状をはじめ、基本的に販売店に用意されている。自分で用意するものは印鑑証明だ。発行後3ヶ月以内のものが有効なので、期間中に市区町村で発行してもらおう。車庫証明についても、書類に記入して地元の警察署で申請するだけなので、自分でも簡単に手続きできる。不明点は販売店に相談してみよう。

CHECK 19
書類に書いてある数字のなかに不明なものはないか?

書類に書いてある数字のなかに不明なものはないか?

販売店側と契約手続に関する話を順番に進めていくことで、支払い金額が記入された見積書(または契約書)が作成されていく。この時、記入された数字は必ずすべてチェックし、なんの費用かわからない項目や、どうしてその金額になるか不明なものなどがないかをしっかり確認すること。不明なものがあれば必ず店員に聞いて、省ける費用があれば省いてもらおう。

CHECK 20
納車整備の内容や項目はチェックしたか?

納車整備の内容や項目はチェックしたか?

特別な事情でもないかぎり、購入物件はある程度の整備をしたうえで納車されることになる。この納車整備の内容は販売店によってさまざまだが、その項目については契約時に把握しておくこと。納車後に「やった」「やってない」でトラブルになるのを防ぐためだ。また、整備時に新たな故障が見つかった時のことも事前に話しておけば、後でもめることはないだろう。

Column
アフターサービスのことを考えて・・・
販売店の店員との接し方

販売店の店員との接し方

店員だって人の子だ。こちらが失礼な態度をとれば気持ちよくはないだろう。購入手続きはスムーズに進めたいし、購入後にメンテナンスなどでお世話になるかもしれない。そのためにも、販売店をはじめて訪れた時から、店員にいい印象をもたれるよう接しておくべきである。決してへりくだる必要はなく、ビジネスの取引相手と思うくらいがちょうどいい。

中古車購入チェックシート

中古車購入の各段階で気をつけるべきポイントを下にまとめた。
実際に各項目をチェックしながら購入を進めることで、失敗のない最高の中古車購入を実現しよう。

中古車購入チェックシート

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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