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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.10.05

ルノーが新型メガーヌを発売。四輪操舵で別次元の走りを実現!

文と写真●ユニット・コンパス


 毎年着実に日本のファンを増やし続けているルノー。その理由は、自らのブランド価値を突き詰めた「選択と集中」戦略にある。今回、新型ルノー メガーヌの発表に際して登壇したルノー・ジャポン 代表取締役社長 大極 司氏は、「本国ではメガーヌには数多くのラインアップがありますが、日本に導入されるメガーヌは、ルノーのモータースポーツ活動の中心を担うルノー・スポールが手がけたGT、GT-Lineのみとしました」と語る。さらに会場に展示されているルノーF1のショーモデルにも触れ、ルノーが1977年以来、40年間一貫してF1に参戦を続けているスポーティなブランドであると強くアピールした。
 ルノー・スポールといえば、その名を冠する「RS」モデルが日本でも人気だが、RSがサーキットを視野に入れたモデルであるのに対して、「GT」は走りの性能を研ぎ澄ませつつも、快適性を犠牲にしないストリート・スポーツという作り分けが行われている。メガーヌが属するCセグメントは、王者ゴルフを筆頭に実力派がひしめく激戦区。そこで存在感をアピールするために、キャラクター性を研ぎ澄ませたというわけだ。

メガーヌ GT

 今回発売された新型メガーヌは、5ドアハッチバックの「GT」、「GT-Line」、ワゴンボディの「スポーツ・GTツアラー」の3モデル。「GT」は205馬力を発生する1.6Lターボエンジン、「GT-Line」は132馬力の1.2Lターボエンジンを搭載し、いずれもゲトラグ製7速デュアルクラッチトランスミッションの「7EDC」が組み合わせられる。

メガーヌ スポーツ・ツアラーGT

 ルノーが主張する「フレンチタッチ」のひとつがデザイン。伸びやかなフロントセクションに対して一転してリヤがタイトになるダイナミックなプロポーションや「Cシェイプ」を取り入れたLEDランプによる立体的なフロントの造形は新鮮かつ印象的。先代モデルよりも全長と全幅を拡大しながら全高を引き下げたことで、プロポーションそのものがワイド&ローとなっているのも、全体をスタイリッシュに感じさせる理由だ。リヤビューについても、テールランプの位置を低くワイドなデザインとするなど、新形メガーヌはまるでスポーツカーのようなルックスに仕上げられている。なお、ハッチバックとスポーツ・ツアラーの作り分けにもこだわり、それぞれ専任のデザイナーが手がけているとのことだ。

メガーヌ GT

 日本人デザイナーが担当としたというインテリアも先代と比較してレベルアップを実感させる部分。造形や質感だけでなく、7インチフルカラーTFTメーター、7インチマルチファンクションタッチスクリーン、マルチメディアシステム「R-Link2」の採用などインターフェースの充実も見所だ。とくに「R-Link2」は操作レスポンスも早く、スマートフォンのような感覚での操作を可能にしているのが自慢。運転支援システムについても一気にレベルアップが図られ、「車間距離警報」、「エマージェンシーブレーキサポート」(約30km/hから約140km/hで作動)、「車線逸脱警報」、「後側方車両検知警報」、 「オートハイ/ロービーム」、「イージーパーキングアシスト」を標準で装備する(一部装備はGTのみ)。

GTはパワフルな205馬力エンジンと4輪操舵を装備

メガーヌ スポーツ・ツアラーGT

 そして、このクルマの見どころである「スポーツ」について。先に述べたエンジン以外にもルノー・スポールによる強化は多岐にわたるが、とりわけ注目したいのが4輪操舵システム「4コントロール」の採用だ(GT、スポーツ・ツアラーGT)。これは速度とステアリング舵角に応じて電子制御されたアクチュエーターが後輪のタイロッドを動かすシステムで、快適性をキープしながらシャープで安定感のあるハンドリングを実現する。タウンスピード(時速60km未満、スポーツモードでは時速80km未満)では前輪と逆方向に後輪を動かすことで回転半径を小さくし、高速走行時(時速60km以上、スポーツモードでは時速80km以上)では後輪は前輪と同じ方向に動かすことでコーナリングでの安定性を高める。さらに、このシステムを採用することによって、ステアリングの切れ角も増し、キビキビしたスポーティな操作を実現しているという。

ルノー・ジャポン 代表取締役社長 大極 司氏

 フランス車らしく、それでいて上質さを感じさせるデザイン、そしてルノー・スポールが手がけた高次元の走りというふたつの際立つ個性を持つ新型ルノー メガーヌだが、じつはもうひとつ魅力がある。それが価格。これだけの内容を備えながら「GT」は334万円で、「スポーツ・ツアラーGT」は354万円とライバルに対して割安感のあるプライシングなのだ。ベーシックな「GT-Line」では263万円と、こちらも戦略的な価格設定となっている。従来からの強みに加え、先進安全装備など現代的に求められる装備についても充実しているメガーヌは、新しいファンを増やしていくに違いない。




ルノー メガーヌGT(7速AT・7EDC)
全長×全幅×全高 4395×1815×1435mm
ホイールベース 2670mm
トレッド前/後 1575/1575mm
車両重量 1430kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1618cc
最高出力 205ps/6000rpm
最大トルク 28.6kgm/2400rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/40R18

販売価格 263万円~354万円(全グレード)

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