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更新日:2021.07.01 / 掲載日:2021.07.01

メルセデス・ベンツ Aクラスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデス・ベンツ Aクラス

メルセデス・ベンツ初のコンパクトクラスであるメルセデス・ベンツ Aクラスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ Aクラスの歴史

1997年、メルセデス・ベンツ初の小型ハッチバックとしてAクラスの初代が登場します。メルセデス・ベンツがコンパクトカーを作ったということで注目を集め、全長に対して全高が高めのユニークなショート&トールスタイルが特徴的でした。またコンパクトカーとして脱着可能な助手席やリアシートを備えるなど、実用性も確保しています。

1998年、ようやくAクラスの初代が日本へ導入されました。

2004年、Aクラスの2代目が登場します。基本的には先代モデルよりキープコンセプトとしており、ショート&トールスタイルや安全性を高める2重構造のフロアなど、独自のスタイルを踏襲しているのが特徴です。ボディサイズは若干大型化され、エンジンもAクラス専用の1.7Lエンジンを新規に採用。ラゲッジスペースもシートの脱着機構こそなくなったものの高さ調整機構が加わり、さらに使いやすいものとなりました。メカニズム面ではサスペンションに新機構を採用し、トランスミッションは欧州車には珍しいCVTが採用されています。

2005年、Aクラスの2代目が日本へ導入されました。

2012年、3代目となるAクラスが登場。このモデルではプラットフォームが変更されたことで、先代、先々代と受け継がれた2重フロアは廃止され、車体サイズも大きくなりました。そのため、車格もこれまでのBセグメントからCセグメントとなり、フォルクスワーゲン ゴルフのライバルといった位置づけとなります。このことからエクステリアやインテリアの質感も向上し、安全性能も向上しているのが特徴です。この世代は、日本でも2012年中に導入されています。

2018年、現行モデルである4代目が本国で登場。日本には、本国での登場から半年ほど遅れて導入されました。この世代のAクラスはメルセデス・ベンツの新世代デザインコンセプトを採用し、先代のワイド&ローのスタイリングにアグレッシブさを加えているのが特徴です。また、インテリアの質感もさらに向上しており、Sクラスと同様のステアリングを採用しています。

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Aクラス A180

Aクラス A180

Aクラスのベーシックグレード「Aクラス A180」

Aクラス A180は、2代目の2009年8月から設定されているグレードです。その後、3代目、現行モデルとなる4代目にも設定されています。

Aクラスの中ではベーシックグレードとなっていますが、そこはメルセデス・ベンツらしく高い質感になっているのが特徴です。

装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、クルーズコントロールなどを標準装備しています。また本革巻きステアリングはオプションで装備することが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

Aクラス A180を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:22万円~67万円
2010年式:21万円~35万円
2011年式:19万円~46万円
2012年式:36万円~99万円
2013年式:84万円~168万円
2014年式:85万円~168万円
2015年式:98万円~198万円
2016年式:108万円~250万円
2017年式:179万円~239万円
2018年式:229万円~352万円
2019年式:256万円~289万円
2020年式:289万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

このグレードはAクラスの中では人気グレードであることと、3世代に渡って設定されたグレードという理由のため、流通量は多いです。また価格面でも価格重視のものから状態重視のものまで幅広くなっています。

先代モデルとの比較

2代目:2009年~2012年
Aクラス A180は、2代目の中盤に設定されました。ベーシックグレードといえども装備は充実しており、車庫入れを補助するパーキングアシストなども装備されています。

中古車市場では年式的な古さと、輸入車ということもあって流通量はごくわずかです。しかし価格的には落ち着いてきているため、お得に購入できる世代と言えるでしょう。

エンジンは1.7L直列4気筒ターボ最高出力116ps。ボディサイズは全長3885mm×全幅1765mm×全高1595mmです。

3代目:2012年~2017年
3代目に設定されたAクラス A180では、プラットフォームが変更されたこともあって大きくスタイリングが変更されました。

流通する台数も多く、メルセデス・ベンツの中古車としては買いやすい価格の車両も増えてきています。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力122ps。ボディサイズは全長4290mm×全幅1780mm×全高1435mmです。

4代目(現行モデル):2018年~
この世代のAクラス A180では、エンジンも先代より小排気量化されていますが逆に出力は向上しており、軽量化された車重もあって軽快な走行感を獲得しています。

中古車市場では最新モデルということで流通量はごくわずかとなっていますが、もうしばらく待てば流通量は増えるでしょう。とはいえ、価格的には高額であることが予想されます。

エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1800mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー

Aクラス A180のボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・サンイエロー(S)
・デジタルホワイト(M)
・コスモスブラック(M)
・デニムブルー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・マウンテングレー(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。

※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。

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Aクラス A180 スタイル

Aクラス A180 スタイル

受注生産で登場し、カタロググレードに昇格「Aクラス A180 スタイル」

Aクラス A180 スタイルは、3代目の2015年11月に設定されたグレードです。

3代目に設定されたAクラス A180 スタイルでは、ベーシックグレードの「Aクラス A180」より価格を抑えた受注生産クレードとして誕生しました。

2017年に行われた一部改良では、アクセルの操作だけで縦列と並列駐車の両方をアシストするパーキングパイロット、走行状況や天候に応じて配光モードを自動で切り替えるLEDパフォーマンスヘッドライトなどで構成されたパッケージを設定しています。

その後、4代目では装備の充実をはかった中間グレードとして登場しました。

中古で購入する際の目安となる予算

Aクラス A180 スタイルを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少のため算出不可
2016年式:169万円~198万円
2017年式:184万円~208万円
2018年式:187万円~418万円
2019年式:299万円~373万円
2020年式:309万円~410万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

3代目までは受注生産であるため、流通量は多くありません。それでも価格的にはこなれてきているので、4代目と比べれば手を出しやすい価格でしょう。

先代モデルとの比較

3代目:2015年~2018年
Aクラス A180 スタイルは、3代目から設定されました。もともと廉価グレードで登場してはいるものの、エンジンをはじめとした車体そのものはAクラス A180と共通なので、マニュアルエアコンやクルーズコントロールなども標準装備されています。

この世代のAクラス A180 スタイルの中古車は受注生産ということもあり、流通量は少ないです。そのため選択の幅は広くはないですが、価格的にはこなれつつあります。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力122ps。ボディサイズは全長4300mm×全幅1780mm×全高1435mmです。

4代目(現行モデル):2018年~
この世代のAクラス A180 スタイルは先代とはうって変わり、装備を充実させた中間グレードとして登場しました。ベースとなるAクラス A180との装備面の違いは、スマートキーであるキーレスゴーをはじめ、車庫入れを補助するアクティブパーキングアシスト、メーターや各種インフォメーションディスプレイを兼ねる10.25インチコックピットディスプレイなど多数の便利装備や快適装備が採用されたことです。

この世代は登場から間もないため、中古車の流通量はあまり多くはありません。また価格も安くても300万円以上はします。

エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1800mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー

Aクラス A180 スタイルのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・サンイエロー(S)
・デジタルホワイト(M)
・コスモスブラック(M)
・デニムブルー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・マウンテングレー(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」と、漆黒の「コスモスブラック(M)」が人気です。

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Aクラス A200d

Aクラス A200d

Aクラスのクリーンディーゼルモデル「Aクラス A200d」

Aクラス A200dは、4代目の2019年3月に設定されたグレードです。

Aクラスの中ではクリーンディーゼルモデルにあたり、限定車や特別仕様車を除いた通常ラインナップの中では最上級グレードに位置づけられています。そのため、パワーシートや左右独立フルオートエアコン、16インチアルミホイールなどの充実した装備が搭載されました。

さらに、ディーゼルエンジンとは思えない静粛性や低振動を実現しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

Aクラス A200dを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年式:308万円~450万円
2020年式:348万円~428万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

Aクラス A200dは登場からまだ2年ほどしか経過していないこともあり、現時点の中古車市場の流通量は20台程度しか流通していません。そのため、車両状態がよいものがほとんどで価格もかなり高めです。

先代モデルとの比較

4代目(現行モデル):2019年~
Aクラス A200d は、4代目から設定されました。このグレードは、環境性能に優れたクリーンディーゼルエンジンを搭載しています。

エクステリアは基本的に「Aクラス A180」と共通となりますが、オプションで「AMGスタイリングパッケージ」を選択すると、フロントスポイラーとサイドスカート、リアスカートが装着されるため、スポーティーな印象に変えることが可能です。またホイールも18インチアルミホイールに選択することができます。

インテリアでは、本革巻きマルチファンクションステアリングやメモリー付きパワーシート、10.25インチコックピットディスプレイなどが装備されています。

また、グレード名の「A200d」が示すように、このグレードには2.0Lのディーゼルターボエンジンが搭載されているのが特徴です。通常は重くなりがちなディーゼルエンジンですが、アルミ製のシリンダーにナノシリンダーコーティングを施すことで大きく軽量化に成功しています。

中古車市場ではまだ新しいモデルになるため、価格は高めです。

エンジンは2.0L直列4気筒ディーゼルターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1800mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー

Aクラス A200dのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・サンイエロー(S)
・デジタルホワイト(M)
・コスモスブラック(M)
・デニムブルー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・マウンテングレー(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」と、漆黒の「コスモスブラック(M)」が人気です。

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Aクラス A250 シュポルト 4マチック

Aクラス A250 シュポルト 4マチック

AMGが開発を担当したハイパフォーマンスモデル「Aクラス A250 シュポルト 4マチック」

Aクラス A250 シュポルト 4マチックは、3代目の2014年8月に設定されたグレードです。

ベースとなる「A250 シュポルト」に、可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」を搭載しています。

スポーツレース系のブランドであるAMGが開発に携わっており、最高出力211馬力のハイパワーを誇る2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載しているのが特徴です。さらに、トランスミッションやESP、ステアリングなどにもSPORT専用チューニングが施されています。

中古で購入する際の目安となる予算

Aクラス A250 シュポルト 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:138万円~209万円
2015年式:198万円~278万円
2016年式:188万円~308万円
2017年式:288万円~338万円
2018年式:315万円~395万円

このグレードの中古車は、現時点で30台ほどが流通しています。価格は一般的な中古車としてはまだ高めでなので、もう少し価格が落ち着いてから購入するのもよいかもしれません。

先代モデルとの比較

3代目:2014年~2018年
Aクラス A250 シュポルト 4マチックは、3代目に設定されました。この世代では4WDを備えたスポーティーグレードとなっており、もともとスポーティーなAクラスの特性をより強化しているのが特徴です。

エクステリアはフロントバンパーやリアバンパーが、よりアグレッシブなデザインのものに変更されました。またホイールは18インチアルミホイールを装着し、その走行性能を高めるとともに、スタイリッシュなエクステリアを演出するのに一役買っています。

インテリアでもスポーティーな仕上がりで、カーボン調パネルを用いたインパネ、各所に赤ステッチを使用することでこちらもアグレッシブな印象となりました。

装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、クルーズコントロール、本革巻きステアリングなどを標準装備しています。

現時点の中古車市場では、Aクラス A250 シュポルト 4マチックの中古車は30台ほどとそれほど多くはありません。また比較的新しいモデルが多いため、価格も高めとなっています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力218ps。ボディサイズは全長4355mm×全幅1780mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー

Aクラス A250 シュポルト 4マチックのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・コスモスブラック(M)
・ノーザンライツブラック(M)
・カルサイトホワイト(S)
・マウンテングレー(M)
・モノリスグレー(M)
・ユニバースブルー(M)
・ポーラーシルバー(M)
・ジュピターレッド(S)
・サウスシーブルー(M)

この中では、純白の「カルサイトホワイト(S)」が人気です。

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※本記事は、2021年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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