キャンピングカー+サウナ＝キャンピングサウナバス ！！北海道当麻町でレンタル開始

　2020年11月、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」創業者の前澤 友作氏からのふるさと納税支援をきっかけとして動き出したのが、官民協働の「全部ある当麻町プロジェクト」による、「“ととのう”町」サウナプロジェクト。村椿 哲朗町長が「当麻町の自然の中でサウナを基軸とした観光振興、リラックスしながら仕事のできる空間を創造したい」とTwitterで応募し、500万円がふるさと納税として寄付されたことから始動した。
　テレワークやキャンプブームなどの全国的な流れと、心身の癒し効果で近年注目が集まるサウナは相性が良く、また、自然豊かでさまざまなアクティビティを展開している当麻町にマッチした新しい試みとしてスタートした。

　新たなサウナプロジェクトを構成する3つの取り組みとして上がったのが、以下の3つ。
1. 民間活力による国内初キャンピングサウナバス開発
2. 森の中でのサウナとキャンプを楽しめる場の創出
3. キャンプ場近接の温浴施設「ヘルシーシャトー」サウナによる魅力向上

　最初に取り組んだのが、全国初、本格的サウナが車内で楽しめる「キャンピングサウナバス」の開発。当麻町ならではのサウナバス開発に向け、キャンピングカーの製造事業を手掛けるトウマ電子工業「Touma Auto Project」の車両開発を中心に、サウナスペース内装材など木材提供には当麻町森林組合やHOKUON×北央銘木など、「木育の町」を掲げる当麻町が誇る町工場がタッグを組んだ。
　本場フィンランドのサウナ入浴方法で、ストーブの上で暖められたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる“ロウリュ”。その“ロウリュ”が車内で体験できる全国初のキャンピングカーが完成した。木の香りを楽しめるよう、内装には当麻町産のトドマツが使用されている。

　完成したサウナバスは、サウナー(サウナ愛好者)の間で使われるサウナ用語「ととのう」から、「当麻町 ととのえバス」と名付けられた。6月21日より一般へのレンタル事業の開始に伴い、ふるさと納税の新しい返礼品としてもラインナップされる。100,000円以上の寄付金額で、24時間の利用料金が含まれるという内容だ。大型のサウナバスの運転には抵抗があるという人には、同時に製作された軽自動車のキャンピングカーのレンタルも返礼品にラインナップ(寄付額：34,000円以上)。
　キャンピングカーを利用して、自然豊かな当麻町の魅力を体験してみてはいかがだろうか。

※キャンピングサウナバスのふるさと納税返礼品のお申込み、およびレンタル予約開始は6/21(月)深夜1時を予定。

　今回のキャンピングサウナバス開発資金は全面的に民間活力により賄われ、町はPRや企業と関係団体との連携をサポートする形にとどまった。その為、当麻町に寄付された前澤氏からのふるさと納税500万円の活用については、キャンピングサウナバスなどが停留できるプレミアムスポット、要望と需要の高いオートサイトなど、サウナバス開発以外のサウナプロジェクトに充てることが予定されている。