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更新日:2021.04.20 / 掲載日:2021.04.20

日産 ローレルの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

日産 ローレル

1968年から2003年までの35年間販売されていた日産 ローレルに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

日産 ローレルの歴史

1968年、ローレルの初代となるC30型が日産から登場します。もともと日産製のL18型エンジンを搭載する予定でしたが、開発している途中に、日産はプリンス自動車と合併することになりました。それに伴い、プリンス自動車製のG18型エンジンを搭載して発売されています。一方で、エンジン以外はすべてに産で独自開発されたものが採用されました。この世代では2ドアハードトップのみを設定しています。

1972年、初のフルモデルチェンジを行い、C130型の2代目が登場。バリエーションは、4ドアセダンと2ドアハードトップをラインナップしています。この世代は特徴的なリアスタイルから「ブタケツ」という愛称で親しまれました。

1977年、C230型の3代目が登場します。この世代では、日本産の高級乗用車を指した名称であるハイソカーにふさわしい豪華なインテリアが採用されました。バリエーションは先代と同様の4ドアセダンと2ドアハードトップに加え、新たに4ドアハードトップを追加しています。

1980年、C31型の4代目が登場します。バリエーションは、4ドアセダンと4ドアハードトップの2つになりました。デザインは、欧州車をイメージしたスタイルとなっています。

1984年、C32型の5代目が登場します。先代の欧州車であまり売り上げが伸びずに苦戦した背景もあり、この世代のデザインではアメリカ車を意識しました。バリエーションは先代と変わりはありません。

1989年、C33型の6代目が登場します。バリエーションは、4ドアハードトップのみとなりました。

1993年、C34型の7代目が登場します。この世代で、ローレルは全車3ナンバーになりました。バリエーションも先代と変わらず、4ドアハードトップのみです。

1997年、ローレル最後の世代となるC35型の8代目が登場しました。先代と比べて、躍動感を意識したデザインが特徴的です。同年には、ローレル誕生30年を記念した特別仕様車も販売されました。

2002年、当時年々厳しさを増していた排ガス規制に対応できなくなったこともあり、生産を終了。

2003年、在庫分の販売を終了し、ローレルは35年の歴史に幕を閉じました。

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ローレル クラブS

ローレル クラブS

スポーティーグレードの中でも最もベーシックな「ローレル クラブS」

ローレル クラブSは、C34型とよばれた7代目から設定されたグレードです。

ブラックアウトされた丸型ヘッドランプがスポーティーな雰囲気を醸し出し、クラブSの名がつくグレードの中でも最もベーシックなモデルとして位置づけられています。

搭載されるRB20DE型エンジンは5代目のローレルから採用される伝統的なもので、1990年代の日産を代表するエンジンのひとつでした。当時のこのクラスとして標準的な4速ATが採用されており、駆動方式もFRとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

ローレル クラブSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1993年式:流通量希少のため算出不可
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:流通量希少のため算出不可
1998年式:38万円~69万円
1999年式:流通量希少のため算出不可
2000年式:29万円~36万円

現時点の中古車市場で確認できたローレル クラブSの中古車は、わずか数台です。爆発的な人気を誇ったというほどでもないグレードとしては、この年式の中古車があるだけでも奇跡でしょう。

先代モデルとの比較

7代目:1993年~1997年
ローレル クラブSは、7代目が誕生した当初から設定されたグレードです。

スポーティーなグレードとして位置づけられているクラブSの中でも、最もベーシックなグレードとして誕生しました。フルオートエアコンや革巻きステアリングが標準装備され、オプション設定されるスポイラー類とともに、クラブSをスポーティーに装います。

この世代のローレル クラブSの中古車は1台も流通していないため、手に入れるのは難しいでしょう。

エンジンは2.5L直列6気筒ターボ最高出力155ps。ボディサイズは全長4710mm×全幅1720mm×全高1380mmです。

8代目:1997年~2000年
ローレル クラブSは、8代目でも引き続き設定されます。

装備面は、先代と比べても特に変更点はありません。安全機能では、運転席・助手席のSRSエアバッグやABSなど、当時一般的だったものが標準装備されています。さらに、サイドエアバッグもオプションで装着可能で、乗員の安全を確保していました。

この世代のローレル クラブSの中古車は、数台しか流通していません。流通している車両は年式の割に走行距離が少ないものばかりですが、年式が古いこともあるので購入時にはしっかりとチェックしたほうがよいでしょう。

エンジンは2.0L直列6気筒ターボ最高出力155ps。ボディサイズは全長4765mm×全幅1730mm×全高1400mmです。

人気のあるカラー

ローレル クラブSのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ダークブルーイッシュブラック
・ダークグリーン
・ダークグレー
・ブルーイッシュシルバー
・プラチナシルバー
・ダークブルーイッシュブラック(スーパーファインハードファインコート)
・ダークグリーン(スーパーファインハードファインコート)
・ダークグレー(スーパーファインハードファインコート)
・ブルーイッシュシルバー(スーパーファインハードファインコート)
・プラチナシルバー(スーパーファインハードファインコート)
・ホワイトパール(スーパーファインハードファインコート)

この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール(スーパーファインハードファインコート)」が人気です。
※スーパーファインハードコートとはフッ素樹脂塗装を改良したもので、より撥水性に優れた塗装技術のことです。

ローレル 25クラブSタイプX

ローレル 25クラブSタイプX

動力や装備、価格のバランスがとれたグレード「ローレル 25クラブSタイプX」

ローレル 25クラブSタイプXは、C35型とよばれた8代目に設定されたグレードです。

グレード名が示すように、2.5Lのエンジンを搭載したスポーティーなモデルとして位置づけられています。同じエンジンを搭載した「ローレル 25クラブS」よりも20万円ほど高い新車価格でしたが、アルミホイールの標準装備など、ローレルの上級感がより追求されているのが特徴です。

また、その他のクラブSシリーズの中でも、動力や装備、価格のバランスがとれたグレードでもありました。

中古で購入する際の目安となる予算

ローレル クラブSタイプXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1997年式:69万円
1998年式:61万円~108万円
1999年式:54万円~88万円
2000年式:30万円~49万円
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:25万円

ローレル クラブSタイプXの中古車は、現時点で数台しか流通していません。しかし、販売されている中古車はいずれも走行距離が10万kmに満たず、年式の割には高い価格がつけられています。

先代モデルとの比較

8代目:1997年~2002年
ローレル 25クラブSタイプXは、8代目に設定されたグレードです。

エンジンには、RB25DE型の直列6気筒エンジンを搭載しました。

クラブSシリーズのひとつとして装備が充実しています。フルオートエアコンや15インチのアルミホイール、本革巻きステアリング、ウッドパネルなどが標準装備されており、ローレルの名にふさわしい上級感とクラブSのスポーティーさを両立しているのが特徴です。

また、スポイラーやキセノンヘッドランプ、サンルーフ、運転席パワーシート、プライバシーガラスなどはオプションで装備することが可能でした。

現時点の中古車市場で確認することができたローレル 25クラブSタイプXの中古車は、10台ほどしかありません。全体的に価格はこなれていますが、年式が古い割には若干高めとなっています。とはいえ、一番新しい年式の車両でも、20年近く前に登場したものになるので、入念にコンディションチェックをした上で購入を決めることをおすすめします。

エンジンは2.5L直列6気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4765mm×全幅1730mm×全高1400mmです。

人気のあるカラー

ローレル 25クラブSタイプXのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ダークブルーイッシュブラック
・ダークグリーン
・ダークグレー
・ブルーイッシュシルバー
・プラチナシルバー
・ダークブルーイッシュブラック(スーパーファインハードファインコート)
・ダークグリーン(スーパーファインハードファインコート)
・ダークグレー(スーパーファインハードファインコート)
・ブルーイッシュシルバー(スーパーファインハードファインコート)
・プラチナシルバー(スーパーファインハードファインコート)
・ホワイトパール(スーパーファインハードファインコート)

この中では、明るいシルバー色の「プラチナシルバー」が人気です。

ローレル メダリスト セレンシア

ローレル メダリスト セレンシア

特別仕様車からカタログモデルになった「ローレル メダリスト セレンシア」

ローレル メダリスト セレンシアは、C34型とよばれる7代目の1996年に設定された特別仕様車です。

その後、C35型とよばれる8代目の2001年にはカタログモデルとして設定されました。いずれも、ローレルがもつ落ち着いた雰囲気が備わるメダリストシリーズの廉価グレードとして、その高級感をより手軽に味わえるモデルとなっています。

エンジンはガソリンエンジンに加え、ディーゼルエンジンモデルも選ぶことができました。

中古で購入する際の目安となる予算

ローレル メダリスト セレンシアを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:設定なし
1998年式:設定なし
2000年式:設定なし
2001年式:49万円

ローレル メダリスト セレンシアの中古車は、現時点で2001年式の1台しか流通していません。登場から20年ほど経過しているので、今後もこのグレードの流通量が増える可能性は低そうです。

先代モデルとの比較

7代目:1996年
ローレル メダリスト セレンシアは、7代目では特別仕様車として登場しましたが、詳細な情報があまり残っていません。

駆動方式は、このクラスで一般的だったFRでしたが、ディーゼル車のトランスミッションは4速ATに加え、5速MTもラインアップされていました。

この世代のローレル メダリスト セレンシアの中古車は、1台も流通していません。特別仕様車だったこともあり、今後も中古車が出回ることは期待できないでしょう。

ガソリンエンジンは2.0L直列6気筒ターボ最高出力125ps。ディーゼルエンジンは2.8L直列6気筒ディーゼル最高出力100ps。ボディサイズは全長4710mm×全幅1720mm×全高1380mmです。

8代目:2001年
この世代のローレル メダリスト セレンシアには、2.0Lのリーンバーンエンジンが搭載されました。

装備面ではオプション設定されるものが多く、キセノンヘッドランプや前後スポイラーなどが追加で装着可能でした。さらに、アルミホイールやサンルーフなどの装備もオプションで選ぶことが可能です。

8代目のローレル メダリスト セレンシアは、現時点で数台の中古車が流通しています。価格もかなりこなれているので、車両状態をしっかりとチェックしたほうがよいでしょう。

エンジンは2.0L直列6気筒ターボ最高出力155ps。ボディサイズは全長4755mm×全幅1730mm×全高1400mmです。

人気のあるカラー

ローレル メダリスト セレンシアのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・ブラックパール
・ダークメタルブルー
・プラチナシルバー
・レッドパール
・ブラックパール(スーパーファインハードコート)
・ダークメタルブルー(スーパーファインハードコート)
・プラチナシルバー(スーパーファインハードコート)
・レッドパール(スーパーファインハードコート)
・ホワイトパール(スーパーファインハードコート)

この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール(スーパーファインハードコート)」が人気です。

ローレル 25メダリストV

ローレル 25メダリストV

一時的に消滅したものの再度復活を果たし設定された「ローレル 25メダリストV」

ローレル 25メダリストVは、1994年1月にC34型(7代目)のマイナーチェンジの際に設定されたグレードです。

マイナーチェンジ前のローレル メダリストVに相当し、5速AT仕様がラインアップされていた上級モデルとして位置づけられていました。

8か月ほど販売されたのち、同年9月に行われたマイナーチェンジで、ローレル 25メダリストVは一時的に消滅します。しかし、C35型とよばれる8代目で再度発売されました。

中古で購入する際の目安となる予算

ローレル 25メダリストVの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:設定なし
1996年式:設定なし
1997年式:39万円~219万円
1998年式:流通量希少のため算出不可

このグレードは7代目ではわずか8か月、8代目では2年しか設定されていないグレードです。2世代の販売されていた期間を合わせても3年にも満たないため、現時点では2台しか流通していませんでした。

先代モデルとの比較

7代目:1994年
ローレル 25メダリストVは、7代目の1994年1月に登場しました。

高級車に設定されることが多いスポイラー類や革シート、サンルーフなどもオプションでの装備となっています。しかし、ATは5速と、4速ATを搭載する他のシリーズとは一線を画していました。

この世代のローレル 25メダリストVの中古車は、1台も流通していません。年代的にもかなり古いため、今後も中古車が流通する可能性は低いでしょう。

エンジンは2.5L直列6気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4710mm×全幅1720mm×全高1380mmです。

8代目:1997年~1998年
この世代のローレル 25メダリストVは、ATが4速化されるなど、先代と比べてコストダウンの跡が感じられます。それでも本革巻きステアリングが標準装備されたり、革シートをオプションで選べたりすることは可能でした。

この世代の中古車は、現時点で2台流通していますが、かなりの価格差があるため、それぞれの車両状態をしっかりと確認した上で購入を決めることをおすすめします。

エンジンは2.5L直列6気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4745mm×全幅1730mm×全高1400mmです。

人気のあるカラー

ローレル 25メダリストVのボディカラーは、モノトーン9色、2トーン1色が設定されています。

モノトーン
・ダークブルーイッシュブラック
・ダークグリーン
・ダークグレー
・プラチナシルバー
・ダークブルーイッシュブラック(スーパーファインハードコート)
・ダークグリーン(スーパーファインハードコート)
・ダークグレー(スーパーファインハードコート)
・プラチナシルバー(スーパーファインハードコート)
・ホワイトパール(スーパーファインハードコート)

2トーン
・ホワイトパールツートーン(スーパーファインハードコート)

この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール(スーパーファインハードコート)」が人気です。

※本記事は、2021年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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