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更新日:2024.02.26 / 掲載日:2021.04.05

BMW 3シリーズ|語り継がれる名車の系譜 vol.4|

語り継がれる名車の系譜 BMW 3シリーズ メインカット

文●ユニット・コンパス 写真●BMW
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年3月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年5月号の内容です)


ドイツを代表するスポーツセダンのBMW 3シリーズは、如何にして名車となったのか。その歴史と魅力を探る。

BMWを人気ブランドに押し上げた立役者

 もしも3シリーズの成功がなかったら、いまBMWというブランドは存在しなかったかもしれない。
 航空機エンジンの製造からスタートしたBMWの歴史。だが、戦争や東西ドイツの分断により、その道のりは必ずしも平坦ではなかった。転機となったのは、1961年に誕生した1500の存在。「ニュークラス」の意味を表す「ノイエ・クラッセ」シリーズには、コンパクトなボディに従来の水準をはるかに超える高性能が盛り込まれていた。そのコンセプトは、新しい時代の幕開けをひとびとに予感させ、一大センセーションを巻き起こすことになる。
 1975年に登場した初代3シリーズは、「ノイエ・クラッセ」の精神を最も色濃く受け継いだモデルとして、BMWの名声を世界に広めることに大きく貢献した。初代E21の造形やディテールは、3シリーズだけにとどまらず、その後のBMWに受け継がれ、ひと目でBMWとわかる統一感を作り出した。
 3シリーズはその後代を重ねるなかで、ツーリングカーレースで高性能を証明し、街中ではスタイリッシュなデザインからファッションアイコンとなり、BMWを代表するモデルへと成長。その影響力はユーザーだけでなく、他社の開発エンジニアにも及ぶことになる。こうして3シリーズは、スポーツセダンの代名詞となり、名車となった。
 乗ればわかる気持ちのよさ。それこそ3シリーズの変わらない価値だ。

BMW 3シリーズはこんなクルマ

現行型BMW 3シリーズの外観とインテリア

2019年から日本に導入されている現行型3シリーズ。高性能を志向したボディ骨格、高効率かつレスポンスに優れるパワートレインなど、現代が求めるスポーツセダンを形にした。

現行型BMW 3シリーズの運転イメージ

先進安全装備の充実も現行モデルの特徴で、3眼式カメラの搭載によって、高速道路の渋滞時にはステアリングから手を離すことができる。

現行型BMW 3シリーズ プラグインハイブリッドモデルの充電イメージ

3シリーズはつねに時代に合わせた進化を行っており、プラグインハイブリッドモデルもラインアップ。環境性能でもクラスをリードする。

[3シリーズが名車になった理由]スポーツセダンというジャンルを確立させた

  • 新旧3シリーズの走行イメージ

    クラスをリードし続けてきたスポーツセダンの雄としての歴史

     3シリーズは世界を代表するスポーツセダンとして君臨してきた。運転する楽しさにこだわり、性能面でもクラスをリード。その積み重ねがユーザーからの絶大な信頼につながっている。

  • 3シリーズのコックピットデザインイメージ

    ドライバーを主役に考えたコックピットデザイン

     すべての計器や操作系がドライバーの方向を向いたドライバーズ・オリエンテッドなコックピット。これも3シリーズがスポーツセダンである証明だ。運転に集中しながら、必要な情報を確実に取得できるデザインである。

  • 3シリーズクーペとカブリオレ

    多彩なボディバリエーションで世界観を表現

     3シリーズは、BMWにおける販売の主力であり、同時にその世界観を顕著に示すモデルの役割も担っている。そのため、セダン以外にも、ツーリングワゴン、クーペ、コンバーチブルと派生モデルも多彩に用意されている。

  • 3シリーズのエンジンルーム

    走行性能を引き上げるための見えない工夫

     エンジンの搭載位置を重心近くにするなどの工夫により、歴代3シリーズの前後の軸重はほぼ50対50に設定されている。3シリーズの運動性能が高いのは、スペックには現れない物理的に優れた資質も大きく関係している。

  • 3シリーズのホフマイスターキンク

    デザインでもBMWらしさを色濃く受け継ぐ

     BMWらしさを認識させる工夫である「ホフマイスターキンク」。Cピラーが逆方向に弧を描くこの特徴的なデザインは、後輪駆動によるダイナミックな印象を見るものに与える。3シリーズにも当然受け継がれている。

  • 3シリーズの高性能版であるM3・M4の走行イメージ

    超高性能スポーツモデルMシリーズのベース車でもある

     3シリーズの高性能版であるM3・M4の存在が、3シリーズのスポーツイメージを高めてきた。もちろん、イメージだけでなく、優れた基本性能がMモデルの性能を下支えしている。

いま買いの中古車たち

BMW 3シリーズ(G20)

BMW 3シリーズ(G20)

 美しさと威厳が見事に同居するスタイル、世界トップレベルの先進安全装備、幅広く用意されたパワートレインとスキのない内容。現行モデルゆえに、中古車相場は500万円を超える。
中古車参考価格帯:370万円~1500万円(13年~20年 AMGを除く)

BMW 3シリーズ(F30)

BMW 3シリーズ(F30)

 まだまだ新しい先代3シリーズも徐々に価格がこなれて買いやすくなってきた。特に前期モデルは総額100万円台で購入可能。ディーゼルエンジンの「320d」はトルクフルな走りと経済性の高さが魅力。
中古車参考価格帯:90万円~390万円(12年~19年 3シリーズ全グレード)

BMW 3シリーズ(E90)

BMW 3シリーズ(E90)

日本で扱いやすい手ごろなボディサイズとBMWらしい走りで人気の5代目。中古車としては、物件数、コンディションと価格のバランスともに買い時を迎えており、輸入車ビギナーにもオススメしやすい。
中古車参考価格帯:40万円~220万円(05年~11年 3シリーズ全グレード)

BMW 3シリーズ(E46)

BMW 3シリーズ(E46)

4世代目にあたるE46は、ハンサムなスタイリングと繊細かつビビッドなステアリングの手ごたえが魅力。年式的に状態のいい中古車が少なくなっており、購入後の補修も考えて手に入れたいところ。
中古車参考価格帯:30万円~180万円(98年~05年 3シリーズ全グレード)

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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