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更新日:2021.02.03 / 掲載日:2021.02.03

トヨタ スペイドの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

トヨタ スペイド

ラウムの後継車として2012年に発売されたトヨタ スペイドに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ スペイドの歴史

スペイドはコンパクトサイズのトールワゴンとして、トヨタから販売されていたモデルです。車名のSPADEは「Space」と「Wide」という2つの単語に由来としており、トランプのスペードがもつクールなイメージも意識されています。

2011年まで販売されていた「ラウム」の後継モデル的な存在として誕生した経緯があり、同時に発売された2代目「ポルテ」とは、基本構造を共通とする姉妹車の関係です。

2012年7月に発売が開始されます。エクステリア及び機能面におけるスペイド最大の特徴は、助手席側に採用されたスライドドア部分。助手席側はこのスライドドアだけという特異なつくりで、乗降性に優れているのが特徴です。特に助手席を前方にスライドさせれば、リヤシートへのアクセスが格段に向上し、チャイルドシートごと子どもの乗り降りもできる高い利便性を誇っています。

また、全長4mに満たないボディの中に、室内長2160mm×室内幅1420mm×室内高1380mmという広い車内スペースが広がるのも特徴のひとつです。スライドドアと広い車内という点から、ポルテとともに「トヨタのプチバン」とも呼ばれていました。

誕生した当初は以下の4つのグレードが設定されています。
・スペイド X
・スペイド Y
・スペイド F
・スペイド G

2015年7月には、一部改良がおこなわれ、スペイドの特別仕様車「スペイド F クイーン」が発売されました。

2016年6月には、トヨタの衝突回避支援パッケージである「Toyota Safety Sense C」を全車に装備しています。

2018年4月には、それまで装備していた「Toyota Safety Sense C」を、「Toyota Safety Sense」へと名称変更を行いました。

2020年12月まで生産・販売が続けられていたスペイドですが、姉妹車のポルテとともに後継モデルが登場することなく販売が終了となり、およそ8年の歴史に幕を閉じます。

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スペイド F

スペイド F

セパレートシートを採用した「スペイド F」

スペイド Fは、スペイド Yと並び同車を代表するグレードのひとつで、誕生した当初からスペイドが販売終了となる全期間にかけて発売されていたグレードです。

フロントのシートタイプには、セパレートシートを採用しています。運転席にはアームレストも着いているので、倒せばゆったりとした気分でドライブを楽しむことが可能です。また、シート素材には撥水タイプのトリコットを使用しているため、濡れたまま乗車することや傘をそのまま収納することもでき、スペイドをより便利に使うことができます。

中古で購入する際の目安となる予算

スペイド Fを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:14万円~98万円
2013年式:19万円~108万円
2014年式:27万円~108万円
2015年式:19万円~122万円
2016年式:62万円~124万円
2017年式:70万円~131万円
2018年式:119万円~152万円
2019年式:98万円~149万円
2020年式:143万円

このグレードの中古車は、比較的年式の古いものの方が多く流通しています。低年式のものでも、走行距離が数万km程度のものがあるため、検討する価値はあるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2012年~2020年
スペイド Fは、スペイドが誕生した当初から販売終了になるまで設定されていたグレードです。

シートにセパレートシートを採用しており、左右のシートが離れているため、窮屈感を覚えることが少なくて済みます。その他の装備は基本的にスペイド Yと同様で、エクステリア・インテリアの装備も共通するものが多いです。パワーウィンドウやUVカットガラス、プライバシーガラスなどを標準装備しています。

また、2016年の一部改良では、トヨタの予防安全機能としてToyota Safety Senseが標準装備されるようになりました。レーザーレーダーと単眼カメラを用いたプリクラッシュセーフティやレーンデパーチャーアラートなどの機能が、安全運転をサポートします。

このグレードの中古車は現時点で、400台以上の流通が確認できました。年式も幅広くそろっているものの、新しい年式の中古車は流通量が少ないのが特徴です。4~5年落ち以前の中古車の方が豊富なので、新しい年式にこだわらなければこのあたりの年式を狙うのもいいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mmです。”

人気のあるカラー

スペイド Fのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・フレッシュグリーンマイカメタリック
・シルバーメタリック
・スーパーレッドV
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ホワイトパールクリスタルシャイン

この中では、漆黒の「ブラック」と、濃いめの紫色の「ボルドーマイカメタリック」が人気です。

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スペイド X

スペイド X

スペイドのベーシックグレードである「スペイド X」

スペイド Xは、同車のベーシックグレード的位置を占めており、スペイドが販売されていた2012年から販売終了となる2020年まで設定されていたグレードです。

1.5Lエンジン+CVTにFFと4WDがラインナップされていましたが、2015年までの一部改良まではFFの1.3Lも用意されていました。

スペイド F、スペイド Y、スペイド Gなどのグレードからはコストダウンが図られており、シート素材はジャージ地が、リヤシートの可倒機能は一体型が採用されています。

中古で購入する際の目安となる予算

スペイド Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:29万円~86万円
2013年式:12万円~106万円
2014年式:25万円~68万円
2015年式:18万円~118万円
2016年式:53万円~129万円
2017年式:88万円~109万円
2018年式:95万円~118万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可

このグレードは、年式や走行距離に応じた中古車価格となっています。ただし、駆動方式やエンジン排気量が複数あるので、検討する際は注意が必要です。

先代モデルとの比較

第1世代:2012年~2020年
スペイド Xは、他のグレード同様にスペイドが誕生した当初から販売終了になるまで設定されていたグレードです。このグレードは、スペイドのエントリーグレードとして位置づけられています。

走行性能は上級グレードと共通していますが、デビュー時から2014年までは1.5Lに加え、1.3Lのガソリンエンジンも採用されていました。

装備はシンプルな構成になっており、シート素材はジャージ生地とコストダウンの跡が感じられ、リヤシートの可倒機能は左右一体式が採用されているのが特徴です。また、他のグレードに施されているような加飾もなく、日常的に使用する車として向いているグレードといえます。

このグレードの中古車は、現時点で180台以上の流通を確認することができました。特に初期型ではエンジンの排気量が複数設定されているため、駆動方式も含めて、さまざまな選択肢があります。また、年数もそれなりに経過しているので、このグレードの中古車は比較的選びやすいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mmです。

人気のあるカラー

スペイド Xのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・フレッシュグリーンマイカメタリック
・シルバーメタリック
・スーパーレッドV
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ホワイトパールクリスタルシャイン

この中では、漆黒の「ブラック」と、濃いめの紫色の「ボルドーマイカメタリック」と、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。

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スペイド F クイーン

スペイド F クイーン

2015年登場の特別仕様車「スペイド F クイーン」

スペイド F クイーンは、2015年に登場した特別仕様車です。

装備が充実したスペイド Fをベースに開発されている、エクステリア、インテリアへのメッキ加飾や専用のセンターメーターなど、デザインにアクセントが加えられています。

このグレードが発売されていたのは2015年からの約1年間だけですが、その後も2016年に「スペイド F クイーンII」、2017年に「スペイド F クイーンIII」など、実質的な後継モデルが登場しました。

中古で購入する際の目安となる予算

スペイド F クイーンを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:55万円~122万円
2016年式:58万円~129万円

このグレードは、2015年7月から2016年6月までの約1年間という限られた期間で発売されていた特別仕様車です。現時点で70台程度の中古車があり、年式落ちも中古車として一般的となっているため、車両コンディションをしっかりチェックした上で選んだほうがよいでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2016年
スペイド F クイーンは、2015年に設定された特別仕様車です。

スペイド Fをベースに、デザイン上のアクセントが随所に散りばめられています。フロントグリルをはじめ、電動格納式リモコンドアミラーやバックドアガーニッシュ・アウトサイドドアハンドルなどがメッキで加飾され、ベーシックカーのスペイドに外観上のアクセントが施されています。ホイールに装備されるスーパークロームメタリックに塗装されたホイールキャップは、スペイドのボディをスタイリッシュに彩ります。

さらに、インテリアにもひと味加えられており、専用デザインのセンターメーターが印象的です。また、レジスターリングやシフトレバーベゼル・運転席と助手席のインサイドドアハンドルにはメッキ加飾が施されており、スペイドに少し背伸びした高級感が加わっています。

そして、このグレードには新開発のファスナー式カバーシートの「ウォッシャブルカバーシート」も装備されました。そのデザインは、ブラックにモノトーンのストライプがあしらわれた専用のものとなっています。

このグレードの現時点の中古車は、70台ほど流通しています。1年程度しか発売されていなかった特別仕様車にしては、流通量も多いほうなので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mmです。

人気のあるカラー

スペイド F クイーンのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・ブラック
・スパイシーカーキパールクリスタルシャイン
・ボルドーマイカメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン

この中では、漆黒の「ブラック」と、濃いめの紫色の「ボルドーマイカメタリック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」人気です。

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スペイド Y

ベンチシートを採用した「スペイド Y」

スペイド Yは、スペイド Fと並び同車を代表するグレードとして、スペイドが販売されていた2012年から販売終了となる2020年まで設定されていたグレードです。

フロントシートにはベンチシートを採用しており、助手席から運転席へのウォークスルーも楽に行うことができます。また、シート素材は前後ともトリコット地が使用されているのが特徴です。

さらに、エアコンのコントロールパネルにはメッキリングがついており、ベーシックカーの要素が強いスペイドをさりげなくおしゃれに演出しています。

中古で購入する際の目安となる予算

スペイド Yを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:29万円~86万円
2013年式:12万円~106万円
2014年式:25万円~109万円
2015年式:18万円~118万円
2016年式:53万円~129万円
2017年式:88万円~109万円
2018年式:95万円~118万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可

スペイド Fの中古車は、年式や走行距離相応の価格がつけられているものが多いです。他のグレード同様、年式の新しいものは流通が少ないので、中古車を購入する際は4~5年落ちを中心に探すことをおすすめします。

先代モデルとの比較

第1世代:2012年~2020年
スペイド Yは、他のグレード同様にスペイドが誕生した当初から販売終了になるまで設定されていたグレードです。

スペイド Fとほぼ同等の装備で、フロントシートの形状がベンチシートなのか、セパレートシートなのかが異なるだけの違いがあります。新車価格も、スペイド Fとほぼ同程度でした。

リヤシートのシートバックには6:4分割可倒式を採用しており、人数に応じた乗車スペースとラゲージルーム両方を確保することが可能です。もちろん前席にしか乗車しないという場合は、リヤシート全体を倒すことで、容量の大きなラゲージルームが現れます。

走行面では他のグレードと違いはなく、1.5Lエンジンの出力がCVTを介し、前輪または四輪を駆動しているのが特徴です。

現時点の中古車市場で確認できたスペイド Fの中古車は90台ほどで、スペイド Fやスペイド Xほどの流通量はありませんが、スペイドというモデルの性格上、手荒に乗られたものは少ないと思われるので、比較的安心して中古車の購入ができるでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mmです。

人気のあるカラー

スペイド Yのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・フレッシュグリーンマイカメタリック
・シルバーメタリック
・スーパーレッドV
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ホワイトパールクリスタルシャイン

この中では、漆黒の「ブラック」と、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。

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※本記事は、2021年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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