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更新日:2020.11.07 / 掲載日:2020.11.07

スバル フォレスターの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スバル フォレスター

実用性とスポーティーさを高い次元で両立させたモデルであるスバルのクロスオーバーSUV「フォレスター」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スバル フォレスターの歴史

フォレスターは1997年に、インプレッサ グラベルEXの実質的後継モデルとして誕生したクロスオーバーSUVです。当時すでにデビューしていた初代のインプレッサをベースに開発が進められ、EJ20型水平対向4気筒ターボエンジンを追加し、新ジャンルのマルチスポーツ4WDと称されていました。

そんなフォレスターの初代は1997年の2月にデビューを果たします。初代が発売された当時は、以下の3つのグレードが設定されていました。
・C/tb
・S/tb
・T/tb
全グレードに当時スバル初の装備となる「SRSサイドエアバッグ」を前席に採用しました。

2000年にマイナーチェンジが行われました。グレード体系を整理し、以下の4つのグレードに変更します。
・C/20
・S/20
・S/tb
・T/25

同年には誕生当初から唯一残ったグレードの、S/tbの4AT車をベースにスバルのモータースポーツ部門のSTI(スバルテクニカインターナショナル株式会社)により開発された新グレードの「フォレスター S/tb-STi」が発売されました。

2002年には、フォレスター初のフルモデルチェンジが行われます。このフルモデルチェンジにより、グレードは以下の3つのグレード構成になりました。
・X
・X20
・XT

そのわずか8ヵ月後には立体駐車場にも入れる高さの全高1550mmを実現した、タウンユースを意識したグレードの「フォレスター クロススポーツ」を追加します。このシリーズには、以下の特別仕様車が販売されました。
・フォレスター クロススポーツ Sエディション
・フォレスター クロススポーツ アルカンターラスタイル
しかし、2代目以降はクロススポーツシリーズの設定はされず、廃止となりました。

そして2007年に3代目が登場。ベースとなったインプレッサが新しいプラットホームの「SIシャシー」を採用したため、フォレスターも先代よりボディサイズが拡大され、今まで以上にSUVテイストの強いエクステリアにとなります。

翌年にはスバル発売50周年特別記念仕様車として、ブラックレザーシート、キーレスアクセス&プッシュスタートなどを装備したフォレスター ブラックレザーリミテッドを発売しました。

2012年に4代目が登場し、この世代でもグレード名の変更が行われ、以下の6つのグレード構成となります。
・2.0i
・2.0i-L
・2.0i-L アイサイト
・2.0i-S アイサイト
・2.0XT
・2.0XT アイサイト
4代目からは、今やスバルの代名詞である先進安全機能「アイサイト」を装備したグレードも設定されました。

現行型である5代目は2018年に登場し、スバルの共通のデザインフィソロフィ「DYNAMIC x SOLID」に基づいて、SUVらしい存在感や機能性、力強さを表現し、2018年度のグッドデザイン賞を受賞。この世代では、現時点で以下の4つのグレードが設定されています。
・アドバンス
・ツーリング
・X-ブブレイク
・プレミアム

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フォレスター アドバンス

フォレスター アドバンス ホライゾンブルー・パール

フォレスター初となるハイブリット車「フォレスター アドバンス」

フォレスター アドバンスは、2018年から販売されている現行型に用意されているフォレスター初のハイブリッド車です。

他の自動車メーカーにおけるハイブリッドが燃費向上に重点を置くのに対し、フォレスターの場合は主に力強い走行を実現するためにモーターアシストを使っているのが大きな特徴といえます。また、CVTによるスムーズな加速や高い動力伝達効率も特徴で、さらに7速のマニュアルモードを駆使して車を操る楽しさも持ち合わせているのです。

中古で購入する際の目安となる予算

フォレスター アドバンスを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:249万円~349万円
2019年式:250万円~370万円
2020年式:280万円~389万円

フォレスター アドバンスは2018年に登場した新しいグレードのため、中古車価格は新車時とあまり変わりません。その代わり走行距離は1~2万kmと少なめで、車両コンディションが良好なものが多いため、中古車で購入する際も安心です。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2018年~
フォレスター アドバンスは、現行型にフルモデルチェンジされた際、ターボエンジンモデルの廃止と入れ替わりで登場しました。

「e-BOXER」というスバルのハイブリッドシステムが採用されており、2.0Lの水平対向直噴エンジンをモーターがアシストしてくれます。このハイブリッドシステムはどちらかといえば走行性能を高める方向に振ってあるため、かつてのターボエンジン搭載グレードにもひけをとらない加速感を誇っているのが特徴です。

また、SUVとしての実用性も高いレベルにあり、乗降性の良さやゆとりのある居住空間・509Lという大容量のラゲージスペースなども装備しました。

さらにフォレスター アドバンスは、現代の自動車に求められる安全性能も高い基準でクリアしています。その代名詞ともいえる「スバル アイサイト」は、最新のバージョン3を誇り、安全運転やドライバーの負担軽減をサポートしているのが特徴です。

このグレードは2018年と最近登場したグレードのため、中古車の価格も高めになっています。しかし、年式が新しく走行距離も比較的短いため、コンディションの良好な個体を探すのにそれほど苦労はしないでしょう。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長4625mm×全幅1815mm×全高1715mmです。

人気のあるカラー

フォレスター アドバンスのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・クリスタルブラック・シリカ
・ジャスパーグリーン・メタリック
・ダークブルー・パール
・マグネタイトグレー・メタリック
・セピアブロンズ・メタリック
・アイスシルバー・メタリック
・クリムゾンレッド・パール
・ホライゾンブルー・パール
・クリスタルホワイト・パール

この中では、高級感漂う黒色の「クリスタルブラック・シリカ」と、白色にパール塗装を施した「クリスタルホワイト・パール」が人気です。

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フォレスター XT

フォレスター XT

ターボエンジンが採用された「フォレスター XT」

フォレスター XTは搭載エンジンにターボが採用された2代目から設定されたグレードです。

NAエンジン搭載のモデルよりも、パワフルな加速性能を誇ります。また、強力なパワーを4WDシステムが確実に路面をとらえるため、SUVでありながらスポーツカーのような走りを体感することができるという特徴もあります。

フォレスター XTは、スバルに対して「4WDのターボ車」というイメージを持っている人に最適なグレードといえます。

中古で購入する際の目安となる予算

フォレスター XTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2006年式:46万円~48万円
2010年式:42万円~120万円
2017年式:130万円~264万円

フォレスター XTは年式の幅が広く、それに応じた中古車価格になっています。ただし、先々代のモデルである「SH型」以前では10万km以上走行している個体がほとんどのため、車両コンディションのチェックは慎重に行いましょう。また、先代「SJ型」のフォレスター XTにはアイサイト搭載車と非搭載車があるので、できれば搭載車を選びたいところです。

先代モデルとの比較

第2世代:2002年~2007年
この世代のXTに搭載されている可変バルブタイミングAVCS付きのターボエンジンは、最高出力は控えめにしつつ低中速トルクと燃費性能が重視されています。そのため、日常の扱いやすさに優れているのが特徴です。

このモデルは生産終了から20年近くが経過しており、中古車は10万円前後のものもあります。念入りなチェックは必要となるでしょう。

エンジンは2.0L 水平対向4気筒ターボ最高出力220ps。ボディサイズは全長4450mm×1735mm×1585mmです。

第3世代:2007年~2012年
この世代から、2.0XTというグレード名に変更されています。搭載されたターボエンジンは、従来型より約30%の軽量化が図られました。また、トランスミッションは5速MTと4速ATがあり、ドライビングスタイルに応じた仕様を選ぶことができました。

このモデルの中古車は多くが10万km以上走行していますが、探せば走行距離4~6万km程度のものもあります。年式が古いのは気になるところですが、良好なコンディションの個体も選べるでしょう。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力230ps。ボディサイズは全長4560mm×全幅1780mm×全高1675mmです。

第4世代:2012年~2018年
この世代では、スバルの予防安全装備であるアイサイトが搭載されるようになりました。アイサイトが搭載されないモデルも用意されているのですが、事故発生時の被害を最小限にするため、できれば搭載モデルを選んでおきたいところです。

この世代になると年式が比較的新しいので、選べる中古車の数も格段に多くなり、予算に応じた最適な中古車を探せます。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1695mmです。

人気のあるカラー

フォレスター XTのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・クリスタルブラック・シリカ
・ディープチェリー・パール
・ディープシーブルー・パール
・ダークグレー・メタリック
・アイスシルバー・メタリック
・ヴェネチアンレッド・パール
・サテンホワイト・パール
・バーニッシュドブロンズ・メタリック

この中では、定番の人気色でもある黒色の「クリスタルブラック・シリカ」と、鮮やかな白色をした「サテンホワイト・パール」が人気です。

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フォレスター クロススポーツ

フォレスター クロススポーツ

SUVとしての高い走破性も両立させた「フォレスター クロススポーツ」

SG型とよばれる2代目のフォレスターは、全高が1590mmと、立体駐車場を利用するには若干高すぎました。そこでタウンユースを意識して、全高1550mmと立体駐車場にも収まるように改良されたグレードがフォレスター クロススポーツです。

全高が抑えられる一方、最低地上高は170mmと、SUVとしての高い走破性も両立させていました。クロススポーツにはターボエンジンが搭載されていましたが、のちにNAエンジンを搭載した派生グレードも登場しています。

中古で購入する際の目安となる予算

フォレスター クロススポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2002年式:30万円
2003年式:18万円~75万円

生産終了から20年近く経過しているグレードのため、残っている中古車は数えるくらいしかなく、走行距離も10万kmを超えたものがほとんどです。コンディションに注意を払う必要はありますが、クロススポーツには装備の充実した派生グレードも複数あるので、そちらに目を向けてもいいかもしれません。

先代モデルとの比較

第2世代:2002年~2007年
フォレスター クロススポーツは、フォレスターのなかでも特にタウンユースを意識したグレードです。立体駐車場に収まるよう、サスペンションやルーフレールを工夫することで全高が1550mmに抑えられています。

一方でSUVとしての走破性能を確保するため、最低地上高は170mmと十分な数値となりました。また、単に全高を低くするだけでなく、フロントの倒立式ダンパーやリアスタビライザー径のアップなどにより、オンロードでの走行安定性が向上されています。

クロススポーツに搭載されるエンジンは同世代のフォレスター XTと共通の、水平対向4気筒のターボエンジンです。駆動方式はフォレスターの全モデルに共通する4WDで、この世代では一般的な5速MT仕様と4速AT仕様が用意されていました。のちに、NAエンジンを搭載した「2.0i」をはじめ、装備の充実した派生グレードも設定されています。

このモデルは、生産終了からすでに15年近く経過しているため、中古車の台数は極めて少なく、走行距離も相当多いです。しかし、1550mmという低い全高のフォレスターは、このモデル以降登場していません。全高にこだわってフォレスターを購入したい人は、コンディションに注意を払いながら根気強く探す必要があります。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力220ps。ボディサイズは全長4445mm×全幅1735mm×全高1550mmです。

人気のあるカラー

フォレスター クロススポーツのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ブラックトパーズ・マイカ
・ピュアホワイト
・プレミアムシルバー・メタリック
・コアレッド・メタリック
・ゼニスブルー・メタリックパール

この中では、明るいシルバーの「プレミアムシルバー・メタリック」が人気です。

フォレスター STiバージョン

フォレスター STiバージョン

スポーツ性が高められているグレードの「フォレスター STiバージョン」

フォレスターはオンロード・オフロード両方での走行性能が追求されていますが、オンロード寄りに振ったグレードのひとつとしてフォレスター STiバージョンがあります。

この世代のフォレスターには2.0Lエンジンが搭載されているのに対し、フォレスター STiバージョンには2.5Lのターボエンジンが搭載されるという違いがありました。

また、6速MT仕様のみが用意される点・18インチという大径ホイールの採用・ブレンボ製のブレーキシステムなどが、スポーツ性が高められているグレードとしての特徴をよく表しています。

中古で購入する際の目安となる予算

フォレスター STiバージョンを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:120万円
2005年式:129万円~149万円
2006年式:168万円
2007年式:158万円

フォレスター STiバージョンは生産終了から15年近くが経過しており、残存している台数は非常に少ないです。流通している中古車も走行距離が10万kmを超えており、このモデルが欲しい人はコンディションをじっくり見極める必要があります。

先代モデルとの比較

第2世代:2004年~2007年
フォレスター STiバージョンは、SG型とよばれる2代目のなかでも、特にオンロードでの走行性を追求したグレードとして登場しました。

2.5Lターボエンジンや専用の6速MT・トルク感応型LSD・クロスメンバー補強などにより、スポーティーな走りが楽しめる仕様となっています。さらにハイパワーを受け止めるためブレーキはブレンボ製を採用しており、スポーツSUVとしての個性がより際立っているのが特徴です。

また、専用のフロントグリルやフロントバンパー・18インチホイールなどがSTiらしさを強調しており、ドライバーのモチベーションをより高めています。

フォレスター STiバージョンという名のついたグレードはこの世代のみでしたが、STIが手がけたグレードは「tS」と名前を変え、のちの世代に受け継がれているのです。

このグレードは生産が終了してから、15年近くが経っています。また、スポーティーモデルとして手荒に扱われていたことも想像されるため、残存する中古車はほとんどありません。

エンジンは2.5L水平対向4気筒ターボ最高出力265ps。ボディサイズは全長4445mm×全幅1735mm×全高1550mmです。

人気のあるカラー

フォレスター STiバージョンのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ピュアホワイト
・クリスタルグレー・メタリック
・WRブルー・マイカ

この中では、一般的に人気とされている白系ではなく、渋目のシルバーが大人っぽい印象を与える「クリスタルグレー・メタリック」に人気が集まっています。

※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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