取得できる地方版図柄入りナンバープレートはどこ？対象地域と人気のナンバーについて

地方版図柄入りナンバープレートは、平成30年10月に地域振興と観光振興を目的として開始された制度です。ナンバープレートに書かれた数字の背景に、各地域の風景や名物などの絵柄を施され、「走る広告塔」として各地域の魅力を広める効果が期待されています。

地方版図柄入りナンバープレートは、交付手数料だけを納めるとモノトーンの図柄になりますが、交付手数料とは別に1,000円以上の「寄付金」を納めると図柄がフルカラーになります。現在と同じナンバーで地方版図柄入りナンバープレートに変更することも、希望のナンバーで新しく地方版図柄入りナンバープレートを取得することも可能です。

地方版図柄入りナンバープレートの対象車両は、「自家用の登録自動車・軽自動車」および「事業用の登録自動車」です。二輪車と事業用の軽自動車は、交付の対象外となるので注意しましょう。
自家用の登録自動車以外で地方版図柄入りナンバープレートを取得した場合、事業用登録自動車には緑色、軽自動車には黄色の縁取りが施されます。

地方版図柄入りナンバープレートを取得する条件と、この制度を導入している地域、図柄の内容を紹介します。

地方版図柄入りナンバープレートを取得するためには、車を使用する本拠地がこの制度の対象地域に該当していることが条件となります。

車を使用する本拠地は、車検証に記載された住所のことを指します。他の地域の図柄が気に入ったとしても、使用する本拠地と異なる地域の地方版図柄入りナンバープレートは取得できません。

地方版図柄入りナンバープレートを導入する地域と、図柄のデザインを一覧で紹介します。

先述のとおり、地方版図柄入りナンバープレートの目的は地域の魅力をアピールすることなので、地域によってデザインはさまざまです。
どういった図柄が人気なのか、申込件数が特に多い地域を紹介します。

地方版図柄入りナンバープレートのなかでも、デザインにキャラクターを取り入れたものはトップクラスの人気を誇ります。

ご当地キャラとして有名な「くまモン」の熊本ナンバー、「広島東洋カープ」のマスコットキャラクターを取り入れた福山ナンバー、県のキャラクター「みきゃん」が入った愛媛ナンバーが、キャラクター入りのナンバーとして人気です。
キャラクターの知名度と可愛らしいデザイン、熱狂的なファンの多さなどの理由から、多くの申し込みがあるようです。

各地域を象徴する美しい自然風景を、図柄に採用したナンバープレートも高い人気があります。美しい風景がデザインされた地方版図柄入りナンバープレートには、弘前ナンバーや富士山ナンバー、松戸ナンバーなどが挙げられます。

弘前ナンバーは、弘前城と岩木山、美しい桜を組み合わせた風光明媚なデザインが人気です。
また、日本一の山である富士山は、山梨県と静岡県の両地域でナンバープレートの図柄として採用されています。山梨県は赤富士のデザイン、静岡県は田園風景のバックに富士山があるデザインを採用しており、どちらの地域も地方版図柄入りナンバープレートの申込件数はトップクラスです。桜とアジサイ、矢切の渡しをモチーフにした松戸ナンバーは、市の積極的なPRの甲斐もあり、多くの申し込みが集まりました。

奈良県の飛鳥ナンバーには、地域にある古墳の壁画に描かれていた「朱雀」がデザインされています。朱雀が力強く羽ばたくデザインがカッコいいと話題を集め、特に若者の間で人気となっています。飛鳥は車の登録台数が少ない地域でありながら、地方版図柄入りナンバープレートの申込件数は多いという結果も出ています。

地方版図柄入りナンバープレートは、地域の名勝や特産物などがデザインされたナンバープレートです。走る広告塔として地域の魅力を広めることが期待され、現時点（令和2年9月4日現在）では、58の地域で導入されています。

地域ごとに特色あるデザインが採用されていますが、デザインにキャラクターや地域の美しい風景を取り入れたナンバープレートが特に人気を集めています。地方版図柄入りナンバープレートの対象地域で車を使う方は、図柄入りナンバープレートの取得を検討してみてはいかがでしょうか。