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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.09.03

日産 エクストレイルの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

日産 エクストレイル

高級感のあるインテリアとプロパイロット機能が便利と評価の高い日産のクロスオーバーSUV「エクストレイル」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

日産 エクストレイルの歴史

エクストレイルは、日産が2000年11月に発売を開始したSUVモデルの車種のひとつです。1997年に開催された東京モーターショーでお披露目されたトレイルランナーがベースのモデルとなっています。日産はエクストレイルを社軸としていくために一から開発し、新型車として販売開始しました。

初代は比較的コンパクトな5ドアの車体に、大人4人が快適に過ごせるキャビンとアウトドアライフに対応した十分な容積のラゲッジスペースを備えます。初代発売時点でのモデル構成は2.0L直列4気筒のガソリンエンジン2種(自然吸気エンジンとターボエンジン)を搭載した4輪駆動車を主力とし、一部前輪駆動車の設定もありました。

都市部での使い勝手のよい車体サイズとアウトドアレジャーでのオフロード走行にも対応できる走行性能を有していたこともあり、若者世代を中心に人気車種となります。発売以来、10年連続で国産SUV部門での売り上げナンバー1の座に輝きました。

2007年8月にはフルモデルチェンジを行い、2代目となるT31型が発売。好評だった初代モデルのデザインコンセプトを継承した上で力強いデザインが与えられ、よりアウトドアイメージを強めています。搭載エンジンは新開発の2000ccおよび250ccの自然吸気タイプとし、のちにルノーと共同開発した2000ccターボディーゼルエンジンも追加されました。トランスミッションはATを基本としつつも、一部グレードには6MTが設定されています。

2013年12月に3代目であり、現行型となるT32がデビュー。このモデルではルノーとの共同開発によるモジュール・コンポーネント「CMF」が採用されました。車体は大型化され、初めて3列シート7名仕様が追加されたほか、デザインは先代までと比較して都会的で洗練されたイメージへと大きく変更されています。

エクストレイルはこのモデルからエマージェンシーブレーキなどの先進安全装備が全車標準装備となりました。そして、2015年からはハイブリッドモデルを追加し、さらに2017年には日産の自動運転技術である「プロパイロット」も採用して商品性をさらに高めています。

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エクストレイル S

「エクストレイル S」はアウトドアユースに嬉しい仕様

エクストレイル Sはエクストレイルの中でも、一番低いグレードです。しかし、汚れや濡れを気にすることなく使える、防水シートや防水加工フロアは標準装備されており、アウトドアユースに嬉しい仕様となっています。

・踏み間違い防止アシスト
・インテリジェント・エマージェンシーブレーキ
・車線逸脱警報
などの最新の安全機能も充実しているのが特徴です。

他にもインテリジェント ライドコントロール、インテリジェント エンジンブレーキ、ステアリングスイッチなども標準装備となっています。

中古で購入する際の目安となる予算

エクストレイルSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2001年式:30万円~35万円
2003年式:65万円~72万円
2005年式:37万円~96万円

エクストレイルSは初代の初期に設定されていたモデルであり、すでに販売から20年経過しています。そのため、前ユーザーの管理状況の良い車を見つけることが重要です。状態が良いものを探せば、お得に購入できるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2000年~2007年
エクストレイル Sは初代にのみ設定されているグレードで、2~3代目には設定されていません。初代のベースグレードとして設定されました。

そんなエクストレイルSには、2003年にオプション装備のナビを特別装備でセットしたモデルの2003年にエクストレイル S ナビエディションも設定されました。2003年に行われたマイナーチェンジではフロントバンパーにグリル、リアバンパーの意匠変更が行われ、エクステリアの雰囲気を変えてアップデートしています。

2006年の6月には、エクストレイルS(4WD)をベースモデルにしたエクストレイル S ドライビングギアが登場しました。ベースグレードという位置づけになっていますが、初代が販売されたおよそ6年間で特別仕様が設定されたり、マイナーチェンジのたびに刷新されたりしているため、1世代の中でも変化のあるグレードといえます。

中古車市場にもあまり流通しておらず、非常に希少性が高いので、条件に合った車両を探すのは少し難しいかもしれません。2.0L直列4気筒最高出力150ps。ボディサイズは、全長4455mm×全幅1765mm×全高1750mmです。

人気のあるカラー

エクストレイル Sのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ダイヤモンドブラック
・ブリリアントホワイトパール
・バーニングレッド
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・チタニウムカーキ
・ガーネットレッド
・シャイニングブルー
・プレミアムコロナオレンジ
・ギャラクシーゴールド
・インペリアルアンバー
・オリーブグリーン

この中では、黒色がベースになっている「ダイヤモンドブラック」とシルバーがベースになっている「チタニウムシルバーメタリック」に人気が集まっています。

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エクストレイル X

初代エクストレイルでは上位グレードの「エクストレイル X」

エクストレイル Xは、初代モデルで設定されていたグレードです。当時のベースグレードのSに対して、装備を充実させた上位グレードという位置づけとなっています。

2000年発売の初代では、フルオートエアコンと後部プライバシーガラスが装備され、エクストレイルSではオプションだった本革巻きステアリング、16インチアルミホイールが標準装備されました。FFと4WDの設定があり、ミッションは4ATのみの設定となっています。

中古で購入する際の目安となる予算

エクストレイル Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2000年式:10万円~125万円
2007年式:18万円~199万円

エクストレイル Xは上級グレードであり、もともと販売台数の多い車種ということもあって、中古車の流通数は豊富です。中古車の価格は安いものであれば、10万円台から販売されているものもあります。流通量が多いので、時間をかければ良質な状態の車両を見つけられるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2000年~2007年
エクストレイル Xは初代に設定されていたグレードです。この世代は、「4人が快適で楽しい200万円の使える4駆」として取り回しのよいボディサイズとオフロード走行も可能な走行性能を併せ持ち、比較的手ごろな値段で発売されたために大きなヒットを飛ばしました。

最終年式の2006年のエクストレイル Xには、前席ヒーター付シート、インテリジェントキー、エンジンイモビライザーなどの装備を搭載することで全体的な快適性をアップさせています。

また、2006年にはエクストレイル Xエクストリームレザーといった特別仕様車も設定されました。これはエクストレイル Xの4WDをベースに、本革シートや木目調のパネルを装備し、高級感漂うインテリアに仕上げたモデルです。

現在では走行距離が多い個体を中心に多く流通していますが、もっとも値段の低いものであれば10万円台から見つけることができます。しかし、流通量が多いので、なかには良質な状態のものもあるため、中古価格の幅が広くなっているようです。エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは、全長4445mm×全幅1765mm×全高1675mmです。

人気のあるカラー

エクストレイル Xのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ダイヤモンドブラック
・ブリリアントホワイトパール
・バーニングレッド
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・チタニウムカーキ
・ガーネットレッド
・シャイニングブルー
・プレミアムコロナオレンジ
・ギャラクシーゴールド
・インペリアルアンバー
・オリーブグリーン

この中で人気があるのは、光沢感のあるパールがかった白色が特徴的な「ブリリアントホワイトパール」です。

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エクストレイル オーテック

日産 エクストレイル オーテック

他のエクストレイルとは違う雰囲気の「エクストレイル オーテック」

エクストレイル オーテックは、現行型3代目の2019年1月に新たに追加されたグレードです。そんなエクストレイル オーテックは、セレナ、ノートに続く日産のスポーティー部門を手掛けるブランドであるオーテックの第3弾として発売されました。

細部までしっかりと作りこまれたディティールとメタル調のフィニッシュパーツにより、上質さと先進性をしっかりと表現しています。そのため、他のエクストレイルとは雰囲気が違うのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

エクストレイル オーテックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:目安予算>
2019年式:268万円~319万円
2020年式:320万円

販売が開始されてから、まだ1年半年ほどしか経っていないグレードです。そのため、中古車市場ではあまり流通していません。また、流通している車両の多くは状態のよいものがほとんどです。注意したいのは、2列5人乗りモデルしか流通していない状況でしたので、3列7人乗りモデルを希望の方は、じっくり探していく必要があると考えます。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2019~
エクストレイル オーテックは、2019年のマイナーチェンジにて新たに追加されたグレードです。グレード名についているオーテックは日産のグループ会社から名付けられています。

オーテックはスポーティーでありながら、よりプレミアム感の高いスタイリングや素材にこだわるユーザーに向けたプレミアムスポーティー志向のブランドです。そんなオーテックが開発したエクストレイル オーテックは、19インチまでに大径化した専用デザインのアルミホイール、左右2本出しタイプのマフラーなどを装備しています。

インテリアには、エクストレイルで唯一、本革シートを採用しています。また、オーテックのアイコニックカラーであるブルーを随所にあしらっており、上質な素材とディテールにこだわったエレガントな空間を演出しています。

エクストレイル オーテックは設定されたのが、2019年なので中古車市場に流通している台数は非常に少ない状況です。そのため、見つけたからといって急いで購入するのではなく、慌てずに良い車両を見つけることが重要となります。エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力147ps。ボディサイズは、全長4705mm×全幅1830mm×全高1745mmです。

人気のあるカラー

エクストレイル オーテックのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・カスピアンブルー
・プレミアムコロナオレンジ
・ガーネットレッド
・インペリアルアンバー
・ブリリアントホワイトパール
・ダイヤモンドブラック
・ダークメタルグレー

この中では、漆黒の「ダイヤモンドブラック」に人気があるようです。

エクストレイル 20X

日産 エクストレイル 20X

快適装備などを充実した「エクストレイル 20X」

エクストレイル 20Xは、2代目から設定されているグレードです。エクストレイル 20Sをベースにして、快適装備などを充実させたモデルとなっています。

2代目のエクストレイル 20Xは、エクストレイル 20Sと比較して
・プライバシーガラス
・フルオートエアコン
・本革巻きステアリング
などが標準装備となりました。

現行型の3代目も2代目と同じような位置づけとして設定されています。エクストレイル 20Sでは選択できないフォグランプがオプションで装備することが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

エクストレイル 20Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:73万円~164万円
2014年式:105万円~196万円
2017年式:170万円~261万円

基本的に、走行距離が少ないほうが中古車の販売価格が高くなることは必須ですが、走行距離だけでなくエクステリアの状態や整備状況も注意して購入した方がよいでしょう。現行型の3代目では、比較的状態の良い車両が多いようです。

先代モデルとの比較

第2世代:2006年~2013年
エクストレイル 20Xは、2代目から設定されているグレードです。エクストレイルの中でも、中間グレードという位置づけになっています。初代エクストレイルのディテールを継承しながら、オートエアコン、リモコンオートバックドアなどの快適装備を充実させました。また、先代よりも一回りボディサイズが大きくなっています。

この世代は流通量も豊富にある状況ですので、お気に入りの1台を探すことは容易でしょう。エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力137ps。ボディサイズは、全長4590mm×全幅1785mm×全高1685mmです。

第3世代(現行モデル):2013年~
現行型となるエクストレイル 20Xは、大きくディテールを変更して登場しました。ボディはさらに拡大し、居住空間をアップしています。また、この世代から5人乗りと7人乗りを設定させました。

この世代も流通量が多いので、ボディカラーや走行距離などの条件から、良質な状態の車両を選びやすいでしょう。エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力147ps。ボディサイズは、全長4640mm×全幅1820mm×全高1715mmです。

人気のあるカラー

エクストレイル 20Xのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ダイヤモンドブラック
・ブリリアントホワイトパール
・バーニングレッド
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・チタニウムカーキ
・ガーネットレッド
・シャイニングブルー
・プレミアムコロナオレンジ
・ギャラクシーゴールド
・インペリアルアンバー
・オリーブグリーン

この中では、パールがかった黒色が大人の高級感を演出している「ダイヤモンドブラック」に人気が集まっています。

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※本記事は、2020年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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