中古車購入チェックポイント
更新日:2020.09.11 / 掲載日:2020.09.11
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2020年9月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年10月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ タンク/ルーミー編

KEY POINT
車検の残り期間をよく確認したうえで、車両価格をよく吟味したい。道具として便利な機能、装備類を重点的にチェックする。
[タンク]中古車中心相場:70万から170万円 新車販売時期:2016年11月から
[ルーミー]中古車中心相場:80万から200万円 新車販売時期:2016年11月から
両側スライドドアを備え、背の高いボディを活かした広々室内に、使い勝手のいい機能を充実させるなど、ミニバン的な要素を持つコンパクトカーとして登場したモデル。子育てファミリー、レジャーでクルマを使う頻度が多いユーザーなど、幅広いニーズに対応できる。
タンク、ルーミー共にデビューが16年11月と、比較的、新しい車種なので、中古車の心配事でもある経年劣化による不具合が生じる可能性は低い。ただ登場から3年を経て、初回車検を迎える物件が増加しているので、車両をチェックする時はコンディションと合わせて車検の残り期間の確認も必須となる。車検までの期間が短いほど販売価格は安くなる傾向にあるが、こうした車両の場合、購入してすぐに車検費用の捻出を迫られることになる。目先のお得感だけにとらわれず、愛車を購入したあとにかかる費用も含めて見極める必要がある。
さまざまな用途に使えることを特徴としたクルマなので、車内に設けられた機能や装備類に不具合が生じていないかどうかが重要なポイントとなる。また、今回クローズアップした部位のほかにも、荷室の広さやシートアレンジのしやすさ、乗降性など、日常的な用途での使い勝手についても確認しておこう。
【チェックポイント1】 スマアシの有無は?

スマートアシストはXグレードを除き標準装備。2018年11月以降の車両なら、より高機能化された衝突回避支援ブレーキが備わる。
【チェックポイント2】ホルダーの使用頻度

飲み物やスマートフォンを収納できる可動式のドリンクホルダーは、使用シーンを想定しながら可動部の状態をチェックしよう。
【チェックポイント3】バックテーブルの状態

便利なテーブルを備える物件も流通している。可動のスムーズさはもちろん、ひび割れなどの損傷についても確認しておきたい。
【チェックポイント4】 ターボかNAかの選択

パワーユニットは2タイプ設定されているので、用途に応じて選択しよう。燃費はNAが24.6km/L、ターボは21.8km/Lとなる。
【チェックポイント5】 電動スライドドアの動き

スライドドアは問題なく開閉可能かどうかのほか、ワンタッチオープン、予約ロックなどの機能が正常に作動するかどうかも確認。
【チェックポイント6】シートの汚れ方は?

車内はシート表皮の状態だけでなく、フロアや天井の汚れなども確認しておきたい。シミや損傷が目立つようなら避けるのが賢明だ。
タンクかルーミーか!? カスタムかスタンダードか!?
タンクかルーミーか!? カスタムかスタンダードか!?
ルーミーは押し出しを強調することで重厚感を演出。一方、トールは切れ長のヘッドランプによってスタイリッシュな印象をアピールしている。それぞれにカスタム仕様が用意され、好みに応じた選択が可能だ。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2020年8月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。