徹底分析中古車相場
更新日:2020.04.10 / 掲載日:2020.04.10
【グー連載コラム】徹底分析中古車相場(2020年4月)
中古車を購入するうえで相場の動向をチェックするのは、お得に買うためには必須事項といっていい。そこでグー編集部が持つ膨大なデータから、過去1年の平均相場動向をもとに、日々変動する中古車相場について読み解いていこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年5月号の内容です)
【今月のテーマ】乗り心地に優れ、走りがいい! 長距離も快適な4ドアセダン
セダンなんて年配ユーザーが乗るクルマだと決めつけ、敬遠している人は少なくない。そうしたユーザーの意識が市場に影響を及ぼしていることは、新車の販売台数や中古車の流通台数からも明らかだ。
しかし、スポーティな走行特性を持ち、「オヤジセダン」と言わせない走りのよさを持ち味とする車種は意外に多く、実際に乗ってみれば、それまでセダンに抱いていたネガなイメージを払拭してくれることだろう。セダン=オーソドックスな選択と思われがちだが、これら走りのいいセダンなら、乗って楽しく、スタイルに若々しさが漂うものもあり、なによりロングドライブでの快適性は、現在人気のSUVでは味わえないものだ。
国産セダンは、海外市場に軸足をおいた販売戦略を推し進めている車種も多い。それが功を奏し、近年のモデルは、走りはもちろん、内外装のクオリティや機能性など、あらゆる面で欧州車に比肩するレベルへとバージョンアップしている。
奇をてらわず、上質さを追求したスタイルは、TPOを選ばずあらゆる場面にすんなりと馴染む。SUVと比べれば、落ち着いた大人の選択であることは間違いない。さまざまな場面で走りのよさを実感できるセダンを、颯爽と乗りこなしてみるのも一興ではないだろうか。
トヨタ マークX(最終型)
FRの持ち味が存分に味わえるミドルセダン
躍動感溢れる低重心スタイルを特徴とし、FRの特性を生かした54対46の前後重量バランスによって卓越したハンドリングを実現している。ドライバーの意思に俊敏に反応するリニアなステアリングフィールによって爽快な運転感覚を味わわせてくれる。
中古車参考価格帯:50万円から330万円【相場傾向↑・・・待ち!】
2009年10月から2019年12月 ※全グレード
長い歴史を持つ人気モデルだが、2019年で生産終了し、次期型の登場はない。そうした事情が影響して、相場は一気に値上がりしている。今後も流通台数が増加することは見込めないため、高値を維持すると予測できる。
レクサス GS(現行型)
欧州セダンに匹敵する走行性能を発揮
国内のみならずヨーロッパ各地の道路、そしてニュルブルクリンクなどで徹底した走り込みが行われ、ネーミングの由来である『グランドツーリングセダン』に相応しい走行性能を体現。レクサスブランドのスポーティなイメージを牽引するモデルだ。
中古車参考価格帯:120万円から480万円【相場傾向↓・・・買い!】
2012年1月から ※全グレード
4代目となる現行型は2012年の登場で、モデルサイクルが長く、市場での流通台数が多い。グレードや搭載エンジンを問わず、相場の変動は年式相応となっているが、もともと高額車両なので値落ち率が大きめとなっている。
レクサス LS(先代型)
豪華さが魅力の超高級サルーン
大柄なサルーンだが、先進技術が数多く採用されており、走りも存分に楽しめる。現行型の流通台数が増加したことで相場は緩やかに下降中。今後もこうした傾向が続くと見込まれる。
中古車参考価格帯:50万円から430万円【相場傾向↓・・・買い!】
2006年8月から2017年10月 ※全グレード
トヨタ クラウン(先代型)
国産セダンを牽引する正統派
セダンクラスのなかでも抜群のネームバリューを持つ人気モデルとあって、需要期や繁忙期になると相場が上昇する傾向にある。市場での流通台数は多く、予算に応じて選びやすい車種だ。
中古車参考価格帯:140万円から360万円【相場傾向↓・・・買い!】
2012年12月から2018年6月 ※全グレード
日産 スカイライン(現行型)
日本を代表するスポーツセダン
歴代モデルがそうだったように、セダンクラスのなかでは群を抜くスポーツ性能を備えている。登場から6年を経ても、相場は高い水準で安定している。狙うなら前期型か。
中古車参考価格帯:120万円から380万円【相場傾向→・・・待ち!】
2014年2月から ※全グレード
スバル レガシィB4(現行型)
生粋のグランドツーリングカー
スポーティ性能は欲しいが、スタイルは落ち着いた雰囲気が好みというユーザーに適した車種。年式が新しいので相場は高値となるが、スポーツセダンとしての能力には満足できる。
中古車参考価格帯:90万円から250万円【相場傾向→・・・待ち!】
2014年10月から ※全グレード
トヨタ カムリ(先代型)
エコとスポーツを高次元で両立
スポーティな運転感覚だけでなく、ミドルクラスセダンに求められるプレステージ感、さらに優れた環境性能を兼ね備えている。相場の動向は年式相応ながら下落傾向を強めている。
中古車参考価格帯:70万円から210万円【相場傾向↓・・・買い!】
2011年9月から2017年7月 ※全グレード
日産 フーガ(現行型)
スポーティ志向の高級サルーン
高級サルーンにしては乗り味は硬めで、シャープなハンドリングはセダンでもスポーツ性能を求めるニーズに適している。新車時価格が高額とあって値落ち率は大きめとなっている。
中古車参考価格帯:60万円から300万円【相場傾向↓・・・買い!】
2009年11月から ※全グレード
ホンダ アコードハイブリッド(先代型)
同クラスとしては驚きの燃費
革新的ハイブリッドシステムを搭載し、30.0km/Lというアッパーミドルセダンとしては驚異的な燃費を実現。新型が登場したのを機に、今後は値落ち傾向を強めていく可能性が高い。
中古車参考価格帯:120万円から330万円【相場傾向↑・・・待ち!】
2013年6月から2020年2月 ※全グレード
マツダ アテンザセダン(最終型)
効率を追求したユニットを搭載
バリエーションは多彩だが、走りとエコを両立したディーゼルエンジン搭載車に人気が集中している。流通台数がそれほど多くないわりに一定数の需要があるためか値崩れがしづらい。
中古車参考価格帯:60万円から310万円【相場傾向↑・・・待ち!】
2012年11月から2019年7月 ※全グレード