カーライフ
更新日:2022.10.12 / 掲載日:2020.03.25

トレーラーとトラックの違いは?種類や特徴・メリットについて解説

トレーラーとトラックの違いは?種類や特徴・メリットについて解説
グーネット編集チーム

 トラックとトレーラーの違いをご存じですか?同じようなものと思っている方も多いようです。

 今回はトラックとトレーラーの違いについて、それぞれの特徴・メリットにはじめ、トラックとトレーラーにはどのような種類があるのかについて解説します。

トラックとトレーラーって何が違うの?

 トラックやトレーラーと聞くと同じような車を想像するかもしれませんが、実は明確な違いがあります。トラックとトレーラーの違いについてみていきましょう。

トラックとは

 普段もよく目にする貨物を運ぶ車です。宅配便でおなじみの冷凍冷蔵車や保冷車、警備会社の現金輸送車などさまざまな種類があり、積載量で小型・大型・中型などに分類されます。

トレーラーとは

 荷物を積む貨物車部分のことをトレーラーといいます。トレーラーを引っ張る車はトラクター(けん引車)、あるいは、ヘッドと呼ばれます。ただし、トレーラー=トラクター+トレーラーという認識が一般的です(以下、トレーラーの意味はこちらの解釈で解説します)。以上の構造の違いが理解できれば、トラックとトレーラーは見た目で区別が可能です。

 トラックは貨物部分と駆動部分が一緒になっている車であり、トレーラーは貨物部分の車と駆動部分の車がそれぞれ独立した車であるという違いがあります。

トラックとトレーラーそれぞれの特徴やメリットとは?

 次に、トラックとトレーラーの特徴とメリットについて解説します。

トラックの特徴とメリット

 トレーラーはトラクターとトレーラーを連結して走行する車であるため、一般的にトラックに比べ、全長も長く、運転が難しいとされています。そのため、トラックのほうが比較的に安心して運転ができるのが特徴です。
 また、トレーラーはトラクター・トレーラー両方にナンバープレートの取得が必要になりますが、トラックではナンバープレートは1つ取得すればいいので、トレーラーと比べてナンバープレートに関する手続きの手間がかかりません。

トレーラーの特徴とメリット

 トレーラーには以下のような特徴とメリットがあります。

重量税が安い
 貨物車部分に重量税がかからないため、複数のトレーラーがあったとしても、1台のトラクターでけん引すればトラックを複数台稼働させるより税金が安く済みます。

作業効率の向上
 トラクター1台で複数のトレーラーと連結できるため、効率の良い輸送が可能です。例えば、目的地まで荷物を運搬した後、トレーラーを切り離して相手に渡せば、ドライバーは別の作業をすることができます。

回転半径が小さい
 トレーラーは同程度の全長のトラックに比べて回転半径が小さいため、長さの割に右左折が容易にできるのも特徴です。

トラックとトレーラーにはどんな種類がある?

トラックとトレーラーにはどんな種類がある?
グーネット編集チーム

 次に、トラックとトレーラーそれぞれの種類について説明します。

トラックの種類

 トラックにはさまざまな種類があり、大きく分けると「小型・中型・大型」での分類があり、また、各々積載部の形状によって平ボディ、バンボディ、冷凍冷蔵車などと呼ばれています。
 また、それらの形状の他にも「特殊な形状・仕様」のトラックもあります。大まかにそれらのトラックの種類について確認していきましょう。

小型・中型・大型
 一般的に、積載量が2トン以下のトラックを「小型トラック」、積載量10トンクラスのトラックは「大型トラック」、4トンクラスのトラックは「中型トラック」と呼びます。

特殊な形状・仕様
 運搬物の種類によりトラックの種類も異なります。液体を運ぶタンクローリー、粉粒体を運ぶバルク車、水素を圧縮して運ぶ水素運搬車、また、荷台が持ち上がって土・砂利をすべり落とすことのできるダンプ車、生コンクリートを運ぶミキサー車、ゴミ収集車などがあります。

トレーラーの種類

 トラックと同じように、積載部の形状や運搬物に合わせていくつもの種類があります。

セミトレーラーとフルトレーラー
 セミトレーラーはもっともポピュラーなトレーラーで、全体の長さは一般的に16.5m以下です。フルトレーラーは、単車にトレーラーを連結した車両で、全体の長さは一般的に18m以下です。

特殊トレーラー
 運搬物の形状に合わせて、車両運搬車(キャリアカー)やタンクトレーラー、コンテナトレーラーなど、各種特殊トレーラーが存在します。

まとめ

 トラックとトレーラーの大きな違いは、トラックは一般的によく目にする貨物を運ぶ車に対して、トレーラーは、けん引する車の部分(トラクター)と、けん引される貨物車部分(トレーラー)が分けられた車であることにあります。

 また、トラックは一般的な車と同じように運転できることから、比較的運転しやすい貨物車といえます。

 一方、トレーラーは、けん引車部分と貨物車部分が連結された車であるため、トラックに比べて運転の難易度が高い傾向がありますが、トラックに比べて回転半径が小さいため、車全体の長さの割には交差点などを曲がる際の運転が比較的容易なのが特徴です。

 なお、トラックとトレーラーには、それぞれ運搬物の種類により、さまざまな形状や仕様の車が存在します。

 トラックやトレーラーは、私たちの生活の物流を担う車であるため、目にする機会も多いかもしれません。トラックとトレーラーの違いを理解しながら注目することで、トラックやトレーラーの存在も、より身近なものになるかもしれません。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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