クルマ徹底解説
更新日:2020.01.30 / 掲載日:2020.01.30
BMW 新型3シリーズグレード M340i xDriveのデザイン・標準装備・オプション

文●ユニット・コンパス 写真●BMW
新型3シリーズのラインアップにおいて、スポーツセダンとしてのイメージリーダーを務めるのがこの「M340i xDrive」。ほかのモデルと命名が異なるのには訳がある。それは、「M340i xDrive」がMパフォーマンスモデルであるから。
Mパフォーマンスとは、簡単にいえば、標準モデル以上、Mモデル未満という位置付け。Mモデルがサーキット走行までを見据えた辛口モデルで性能も値段的にも段違いとなるが、Mパフォーマンスモデルはよりストリートでのスポーティな走りをイメージした仕様となる。価格もMモデルより手頃で、より多くのユーザーにとって普段使いにマッチしやすいだろう。
BMW M340i xDriveのおもな標準装備

まず、何よりも大きな違いが、ラインアップで唯一の直6エンジン搭載モデルであること。B58B30B型エンジンは3Lの排気量にターボでさらに加給することで387馬力という320iの倍近いマックスパワーを誇る。当然ながらブレーキもアップグレードされており、これもシリーズで唯一「大径 M スポーツ・ブレーキ」が標準となる。そして、左ハンドルが選べるのも、このクルマだけの特徴だ。
また、他のモデルではオプションとなる「アダプティブ M サスペンション」、「M スポーツ・ディファレンシャル」、「メタリック・ペイント」や「BMWレーザー・ライト」、「ヴァーネスカ・レザー・シート」、「ストレージ・パッケージ」、「地上デジタルTVチューナー」、「harman/kardon サラウンド・サウンド・システム」までも標準装備。
オプションで何かを追加せずとも、すべての面で最高レベルの装備が備わっている。
BMW M340i xDriveのオプション・パッケージとその価格

3シリーズはBMWにとって基幹車種だけに、幅広いユーザーを想定し、装備についてはオプションにて好みの仕様を追求できるようになっている。だが、M340i xDriveについては、標準仕様でほぼすべての装備が搭載されている。通常22万8000円の「イノベーション・パッケージ」も標準装備だ。あと選ぶ余地といえば、「電動ガラス・サンルーフ」や「アクティブ・プロテクション」、Individualオプションくらいである。
BMW M340i xDrive 伝統と革新のスポーティデザイン

まさに新型3シリーズの頂点となるM340i xDrive。それだけに、デザインについても特別な演出が用意されている。まず、ブランドシンボルであるキドニー・グリルを筆頭に、バー・エア・インテーク、サイド・ミラー・キャップ、テールパイプ、モデル・バッジがセリウム・グレー・メタリック・カラーとなる。キドニーグリルの縦格子もデザインが専用となるため、詳しいひとであればひと目でM340i xDriveだと識別できるわけだ。さりげなく、それでいてしっかりと最上級であることを主張するデザインは、オーナーの所有欲を掻き立ててくれるもの。BMWらしい伝統のスポーティデザインでありながらも、色使いや専用グリルデザインに挑戦するといった革新性も魅力だ。