新型 BMW ３シリーズグレード 330i M Sportの特徴を紹介

「330i M Sport」の装備内容の特徴は、「Mスポーツ・サスペンション」や「バリアブル・スポーツ・ステアリング」に留まらず走りのアイテムが充実すること。「320i M Sport」や「320d xDrive M Sport」ではオプション扱いなっている「Mスポーツ・ブレーキ」を標準搭載し、よりハードな走行に対応するのだ。
またオーディオは、ベーシックタイプよりもひとクラス上の「HiFiスピーカー・システム」へとバージョンアップされる。
タイヤは18インチで、「Mライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング790M」のホイールと組み合わせて装着。
エクステリアはスポーティな前後バンパーやサイドスカートで構成する「Mエアロダイナミクス・パッケージ」に加え、「BMW individual ハイグロス・シャドー・ライン・エクステリア」もコーディネートする。
インテリアはMスポーツ専用のステアリングホイールやスポーツシートを装着するほか、表皮に「アルカンタラ/センサテック」、トリムに「アルミニウム・テトラゴン・トリム/パール・クローム・ハイライト」、そして天井に「BMW individualアンソラジット・ルーフ・ライニング」を組み合わせてM Sport専用のコーディネートを施す。

　基本的には「320i M Sport」や「320d xDrive M Sport」に準じる。ただしパッケージオプションに関しては標準装備の違いから内容と価格に差が付けられている。　たとえば「コンフォート・パッケージ」ではHiFiスピーカー・システムが標準装備のためメニューから外れ、プライスは「320i M Sport」や「320d xDrive M Sport」に対して1万円安い11万7000円へと引き下げている。また19インチタイヤ＆ホイールに「Mスポーツ・ブレーキ」や「アダプティブ・Mサスペンション」など走行性能を高める装備をあわせた「ファスト・トラック・パッケージ」は価格設定が28万9000円となる。
　そのほかのオプションの価格や内容は320d xDrive M Sportと同じだ。

　新型3シリーズのボディは、先代にくらべてひとまわり大きくなっている。全長は70mm増して4715mmに、全幅は25mmワイドになって1825mmとなった。
　そんなボディ拡大は伸びやかなスタイルを実現するとともに、居住性の向上にも大きく貢献。ホイールベースを40mm伸ばしたことともあわせ、とりわけ後席スペースが拡大してひときわ快適に過ごせるように進化している。
　しかしながら、新型のボディ設計は快適性だけでなく走行性能も高めることにも注目したい。たとえばフロントが43mm、リヤで21mm拡大したトレッド、そして10mm低くなった重心はコーナリング限界性能を引き上げた。さらにボディはアルミ製の部品を増やすことで先代比約55kg（欧州仕様による設計値）の軽量化を果たし、すべての運動性能を高めている。
　BMWの伝統に基づき前後重量配分が50：50なのは言うまでもない。