車にかかるお金&維持費[2019.11.08 UP]

【第4回】トヨタ「KINTO(キント)」編

話題のサブスクリプションを深掘り【その1】

この記事の目次

<残価設定ローンとリースの違いをおさらい>
<トヨタのKINTOはサブスクリプション>
<KINTOの3つのポイント>
<KINTO ONEで選べる車種を紹介>
<ボルボで新サブスクリプションプランがスタート!>

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<残価設定ローンとリースの違いをおさらい>

 本題の「KINTO(キント)」の説明に入る前に、現金以外での購入方法として注目されている「残価設定ローン」と「リース」の違いをはっきりさせておきましょう。このあと「KINTO」の仕組みを理解する上で役に立ちます。
 残価設定ローンは、あらかじめ車両額の何割かを差し引いてローンを組み、最後にクルマを返却することで差し引いた金額の代わりとするものです。毎月の支払額は少なくできますが、含まれるのは車両代と購入諸費用のみで、税金やメンテナンスの料金は含まれていません。
 いっぽうリースは、毎月の利用料を払って“クルマを借りる”というもの。毎月の利用料がほぼ一定という意味では残価設定ローンに近い感覚です。
 しかし、大きな違いはリースには税金などが含まれているためにクルマのランニングコストの変動が少ないこと。なかにはメンテナンスや車検まで含めたプランを提供しているサービスもあります。
 家に例えると、残価設定ローンが税金や修理などその都度出費となる「ローン購入」で、リースは税金や修理費用まで含めた金額を毎月支払って住む「賃貸」と考えればわかりやすいですね。
 ただし、リース会社を挟むことになるので、単純な購入や残価設定ローンに比べると月々の支払額だけでなく総支払額が増えることもあります。しかし、法人や個人事業主にとってはかかった費用を100%経費計上できるのもメリットといえます。

<トヨタのKINTOはサブスクリプション>

「購入でもシェアでもない、もっと気軽な新しいクルマの持ち方」。
 そんなキャッチコピーで2019年3月からトヨタが始めたサービスが「KINTO」です。果たしてどんなものなのでしょうか?
「KINTO」について、トヨタは「サブスクリプション」と呼んでいます。
 サブスクリプションとは、定額料金を支払うことでサービスの利用権を一定期間得られるサービスのこと。利用者はモノを買って自己所有するのではなく、利用するだけです。
 インターネットを使った音楽や動画、そして電子書籍の“聞き放題・見放題”サービスなどは一般的ですし、なかには服やバッグ、家具などをサービスとして貸し出す会社もありますね。より生活に根差したものでは、一定のお金を払うことで期限内は何度でもサービスを受けられる電車やバスなどの「定期券」もサブスクリプションの考え方といえます。
 また、「KINTO」には大きく分けて2つの種類があります。トヨタ車で展開しているものは「KINTO ONE」、レクサス車で展開しているものは「KINTO SELECT」と呼ばれます。
 今回は前者の「KINTO ONE」を中心に見ていきましょう。

<KINTOの3つのポイント>

「頭金なしの月々定額」
「任意保険も含めて必要な費用がコミコミ。予定外の出費がないので安心」
「WEBサイトでも販売店でもどちらからでも申し込みOK」

 トヨタは「KINTO」のポイントとしてこの3つを説明しています。毎月一定の利用料を支払うことで、税金、定期メンテナンス、そして保険まで必要な費用をコミコミでクルマを利用できるのが「KINTO」の特徴。購入ではなくまさに「賃貸」の感覚ですね。
「KINTO ONE」の場合、契約期間は3年で月間走行距離制限は1500km。3年間で54000kmと一般的な残価設定ローンに比べると条件が緩めです。

 ところで、リースとサブスクリプションの違いはどこにあるのでしょうか?
 実は、境界線はあいまいです。クルマに関しては、サブスクリプションはリースという大きな枠の中にあるひとつのサービスといえるでしょう。
 注目すべきは、「KINTO」には一般的なリースとは違って「任意保険まで含まれている」ことです。
 通常の任意保険は加入者によって保険料が異なり、はじめてクルマを買う人や若い人は保険料が高くなります。加入や更新の手続きだって面倒。そんな任意保険まで利用料に含めてワンプライスとしていることが、「KINTO」の特徴です。




<KINTO ONEで選べる車種を紹介>

 前述したので重複になりますが、「KINTO」には大きく分けて2つの種類があり、トヨタ車で展開中のものが「KINTO ONE」です。(※もうひとつはレクサス車で展開している「KINTO SELECT」。こちらについては第5回の記事で扱います。)
 たしかに「KINTO ONE」ではトヨタ車が対象になっていますが、すべての車種が選べるわけではありません。
 2019年11月6日の時点で選べるのは「アクア」「カローラスポーツ」「プリウス」「クラウン」「ハリアー」「RAV4」そして「ランドクルーザープラド」の7車種。
 これに加えて、11月12日からは、11月5日に発表になったばかりの新型コンパクトSUV「ライズ」の取り扱いも始まります。また、人気モデルの「C-HR」「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」「シエンタ」も同日の11月12日からラインアップに加わります。
 2019年3月のサービススタート時にはアルファードとヴェルファイアも設定されていましたが、現在は対象にはなっていません。
 利用料はもっとも安いライズで月額3万9820円から、次いでアクアで月額4万3450円から、もっとも高いクラウンでは月額9万5700円からとなっています。
 対象は個人で、法人での申し込みはできません。

KINTO ONEで選べる車種
ライズ ※2019年11月12日から取り扱い開始

C-HR ※2019年11月12日から取り扱い開始

ノア ※2019年11月12日から取り扱い開始

ヴォクシー ※2019年11月12日から取り扱い開始

エスクァイア ※2019年11月12日から取り扱い開始

シエンタ ※2019年11月12日から取り扱い開始

アクア

カローラ スポーツ

プリウス

クラウン

ハリアー

RAV4

ランドクルーザー プラド

<ボルボで新サブスクリプションプランがスタート!>

「KINTO」と異なり任意保険は含まれていませんが、輸入車ではボルボやアルファロメオが一部の車種で頭金不要、定期メンテナンスや税金などの基本的なランニングコストまで含めた定額プランをメーカー側が用意しています。これらもリースやサブスクリプションに当たり、新しいクルマの使い方のひとつといえます。
 中でもボルボでは、2019年11月に新型S60から新しいサブスクリプションプランを導入したのが最新トピック。
 頭金なしでボルボ車を月々定額で利用できるリースプラン「SMAVO(スマボ)」を大幅に刷新し、「SMAVO 2/3(にいさん)」、「SMAVO 3/5(さんごう)」としてスタートさせています。
 新たに導入されたのは3年契約2年しばりの「SMAVO 2/3」と、5年契約3年しばりの「SMAVO 3/5」の2タイプ。3年後の残価50%、5年後の残価30%を保証することで、乗り換え時の残価リスクを解消し、魅力を増しているのが見所です。




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