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更新日:2019.11.12 / 掲載日:2019.11.11

コンパクトカーとはどんなクルマ?メリット・デメリット&軽自動車と何が違う?

コンパクトカーとはどんなクルマ?メリット・デメリット&軽自動車と何が違う?

グーネット編集チーム

免許取りたての初心者から、シニアの方まで、幅広い層に人気なのがコンパクトカーです。最近ではコンパクトカーのハイブリッドモデルなども加わりラインアップがどんどん増えていく一方で、軽自動車も高級化が進んでおり、コンパクトカーと軽自動車の違いが分かりづらくなっていることも事実です。

ここでは、コンパクトカーの定義について解説し、そのメリットやデメリット、軽自動車との違いについて解説していきます。

コンパクトカーの定義とは?

コンパクトカーというカテゴリーは一般的によく利用されていますが、軽自動車のような厳格な規格は存在しません。そこで、乗用車の区分からコンパクトカーの定義を考えていきます。まず、軽自動車を別にすると、乗用車は大まかに2つのカテゴリーに分けられています。

・小型乗用車(5ナンバー規格)
全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0以下、総排気量660cc超2,000cc以下

・普通自動車(3ナンバー規格)
小型乗用車より大きいもの

一般的に、国産車においては、コンパクトカーは小型乗用車に属するといえます。全長が4.7m以上や、排気量が2,000ccより大きいエンジンを積んでいる場合、コンパクトカーよりも上級のカテゴリーになります。

また、エンジンの排気量が1,500cc以下である場合も、一般的にコンパクトカーといわれています。最近では、上位のクラスでも過給機付きの小排気量エンジンを採用していることが多いため、必ずしもエンジンの排気量が小さいクルマがコンパクトカーには当てはまりませんが、一昔前までは、コンパクトカーといえば1,000ccから1,300ccのモデルが中心でした。

また、全長についても4.2m以下というのがコンパクトカーの一つの基準として利用されています。ほとんどの売れ筋モデルのボディが4m前後に収まっていることや、大人4人がきちんと座れるスペースを確保し、最低限の荷室を考えると、4mから4.2m以内に収まる車種をコンパクトカーということが一般的です。

このように、5ナンバーで全長4.2m、エンジンの排気量が1,500cc以下というのが大まかなコンパクトカーの基準といえます。

コンパクトカーのメリット・デメリット

コンパクトカーのメリット・デメリット

グーネット編集チーム

メリット1.車両価格の安さ

コンパクトカーは、普通車の中で最も車両価格が安いカテゴリーです。
安いと言われていますが、実は軽自動車とコンパクトカーの値段は対して変わりません。しかし、基本のグレードで両者を比較すると、コンパクトカーが165万円前後、軽自動車が125万円前後で販売されていることが多く、軽自動車をコンパクトカーの基本グレードにしようとオプションを追加していくと、同じくらいの値段になるということです。それなら、基本グレードが優れているコンパクトカーを初めから購入した方がお得です。

メリット2.税金の安さ

コンパクトカーのメリット2つ目は、税金の安さです。自動車税についても、1,000cc以下であれば年額29,500円、1,500cc以下であれば年額34,500円となり、同一車種の上位クラスに比べて5,000円から10,000円以上お得になります。

メリット3.燃費の良さ

ハイブリッドモデルと軽自動車を別にすれば、基本的に排気量が小さいエンジンの方が燃費は良くなります。また、コンパクトカーであればボディも小さく車重も軽量なので、大きなボディのクルマと比べても燃費が良くなります。燃費が良ければそれだけ支払うガソリン代も抑えることができます。

デメリット1.室内空間が限られている

比較的室内が広いモデルもありますが、ミニバンなどと比べてしまうと、コンパクトカーは室内スペースが少なく感じることが多いのではないでしょう。家族4人で海外旅行やキャンプに行くことを想定すると、乗車スペースだけでなく荷物を積み込むラゲッジスペースの容量が厳しい場面も想定されます。

デメリット2.長距離移動や山道で上位クラスほどの余裕がない

コンパクトカーは排気量が限られているので、一般的に、高速道路を使った長距離移動や、定員フル乗車でアップダウンの激しい道になると、パワー的に余裕がないのも事実です。また、車体を軽量コンパクトにした分、足回りやブレーキもそれに見合ったものしか装備されていないため、コンパクトカーに上質な乗り心地を求めるのも無理があるように思われます。

コンパクトカーと軽自動車の違いとは?

税金は軽自動車の方が安い

まず、車両を所有しているとかかる税金に関しては、コンパクトカーより軽自動車の方が安くなります。その税金には、毎年4月1日の所有者に課せられる自動車税(軽自動車税)と車検時に支払う自動車重量税がありますが、どちらも軽自動車の方が有利な設定になっています。

安全性はコンパクトカーに軍配が上がる

次に安全性ですが、これはボディの絶対的なサイズの違いもあるため、コンパクトカーに軍配が上がります。ボディが大きい方が重量もあるため、当然ボディの小さなクルマは事故が起きた場合大きいクルマに潰されてしまいます。

もちろんボディの大きさだけでなく、コンパクトカーの方が安全に関する機構・機能を設定しやすいという側面もあります。なお、近年軽自動車においても先進機能などの搭載が進んでいますので、コンパクトカー並みの安全性を持つ軽自動車も増えてきていますが、全体としてはまだ、コンパクトカーの方が安全性が高い車種が多い状態と言えるでしょう。

ハイブリッドモデルを選ぶならコンパクトカー

最近では軽自動車にマイルドハイブリッドが搭載されたモデルもありますが、車種はコンパクトカーの方がラインアップが豊富です。コンパクトカーでは、一部の車種で通常のガソリンモデルと同じモデル名でハイブリッドも用意しています。また、比較的安全な自動ブレーキが搭載されているものが多いというのもコンパクトカーの魅力の一つです。

広さやパワーを求めるならコンパクトカー

軽自動車には厳格なボディサイズの制限がある一方で、コンパクトカーは乗用車ではあるけど、小さく性能も良いものが多いです。性能・室内の広さを求めるのであればコンパクトカーに軍配が上がります。また、軽自動車のターボモデルはハイパワーになっているものの、同じNAエンジン同士で比較すると、排気量で倍以上の差がある軽自動車とコンパクトカーでは、走行性能に大きな差が出てきます。

まとめ

コンパクトカーは、軽自動車と比較したときに、エンジンのパワーや車内スペースの広さ、安全性能の面でメリットがあります。しかしながら、軽自動車でも先進の安全装備を採用した車種が増えてきており、その両者の違いは狭まってきています。

コンパクトカーといえば、一昔前までは、街乗り中心の補助的な役割を担う乗り物でしたが、現在ではユーザーのニーズが多様化する中で、質感やデザイン、走行性能にこだわったモデルも多く発売されています。

コンパクトカーは軽自動車と利用用途が重なる部分も多くあるため、コンパクトカーの購入を検討されている方は、合わせて軽自動車の購入も検討し、メリットやデメリットを比較して自分に最適なモデルを選ぶことをおすすめします。

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グーネットマガジン編集部

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